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大島潤也■PLUS ONE THIS PLACE (10)=9月26日で終了

2010年10月25日 18時49分57秒 | 展覧会の紹介-現代美術
承前)

 長々とつづっている「プラスワン THIS PLACE」のシリーズも、今回を含めあと2回です。

 大島潤也さんは、団体公募展には所属せずスカイホールやギャラリーミヤシタでの個展を中心に発表してきた作家で、プラスワンには昨年はじめて発表しました。

 今回は、屋外と室内とにまたがって配置されているという点では、谷口明志さんと共通しています。
 また、小学校の途中からこの美術館の近辺で育っており、土地・地域の記憶が作品に生かされているという点では、次項のジェームス・ジャックさんと共通点があるといえるかもしれません。
「三角山の緑の中にぽっかりと火成岩のエリアがあったり、昔はスキー場だった荒井山にぽつんと稲荷があったりして、けっこうマジカルな土地なので、そういうイメージの組み立てをしています」

 冒頭の画像では、藤本和彦さんの作品と重なるように撮影されています。




 大島さんの作品には、複雑系など現代の哲学が反映しており、とうてい筆者のような者が論じるには無理があります。
 日常生活とは離れた地点で制作されているのは確かでしょう。
「現代美術の『現代』をどこに設定するか、というところから、考えてやっています」
と語っていました。
 




 図録の「作品について」は、次のとおり。

 世界がひとつところから生まれたなら、その後の全ての事象は不可逆なベクトルの中で相互に影響を及ぼす関係性を持っているのだと考えています。自分もまたその複雑化する過程の結節点として系の中にあり、空間的にはたぶん100000000000000000000000000000000000000000000分の1程度で宇宙の自己組織化に貢献をしています。具体的には自身の数理的、文化的、心理的、生理的、その他のもろもろの要素を通して自身を含む系をその時最も引っかかる方向性で象徴化・構造化しています。今回の作品については、彫刻美術館のあるこの辺りが私自身の育った土地でもあり、土地の記憶に関わるところに大きなバイアスをかけていることは言うまでもありません。



この項続く

2010年9月11日(土)~26日(日)10:00am~5:00pm(入館は4:30まで)、月曜休み(月曜が祝日の場合は翌火曜休み)
本郷新記念札幌彫刻美術館本館(札幌市中央区宮の森4の12)


PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 谷口明志 坂東宏哉 大島潤也 ダム・ダン・ライ (2009年8月)
大島潤也展(2007年)
札幌の美術2003 19+1の試み展


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-11-19 09:32:50
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