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ベッシンさんのシマフクロウ ―再び冬の旅(3) 2022年1月28日美幌→大空→北見

2022年02月19日 11時19分07秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 国道243号から左に入り、間違えて美幌中学校のほうまで行ってしまったのですが、道に迷いつつもなんとか旭小学校へ。お目当ての彫像は、旭小学校の西向きの校門から入ってすぐの場所にありました!

 いや~、寒い中を30分以上歩いたかいがあったというものです。

 美幌で産出する古梅軟石を用い、1997年7月に、米国人彫刻家ロベルト・フリオ・ベッシンさんが町内の農協倉庫で公開制作した、高さ2メートルのシマフクロウの像です。

 このブログでも何度か書いてきたとおり、美幌では有志が「子どものための美幌国際芸術祭」を開き、1997~2000年には彫刻の公開制作や設置が行われていました。

 当時の北海道新聞の報道によれば、一時は設置費用がなく、学校への寄贈が宙に浮いた格好になったそうですが、旭小PTAがコンクリート台座の設置を買って出て、97年11月5日に除幕式が行われたそうです。

 親フクロウが子2羽をやさしく見守っているような、見ているとホッとするような作品です。


 ベッシンさんは、アーティスト・イン・レジデンスという言葉がまだ日本で知られていない1992年から95年までオホーツク管内置戸町の招きで同町に滞在しました。
 いまも置戸町内に残る金属作品の数々を手がけたほか、その後も美幌町などを何度か訪れ、知床斜里駅前にもオジロワシの大作があります。

 1990年代の北海道新聞地域面をあらためて調べると、筆者がこれまでつかんでいなかった作品のことが載っていますので、ここで概要のみ記しておきます。

・オオワシ(置戸高。1995年3月27日夕刊オホーツク面)
・キタキツネ(勝山小。1995年2月15日夕刊オホーツク面)
・アオサギ (おけとダム。1994年1月27日朝刊第3社会面)
 
 うわわ。
 これは宿題が増えてしまった…。

 いずれも金属の棒による作品で、管理が不十分だと現存しない可能性もありますが、どうなっているでしょう。


過去の関連記事へのリンク
ロベルト・フリオ・ベッシン「いるかのベンチ」 (オホーツク管内美幌町せせらぎ公園)
ロベルト・フリオ・ベッシン「オジロワシ」 (オホーツク管内斜里町)
ロベルト・フリオ・ベッシン「シロハヤブサ」 (オホーツク管内置戸町)
ロベルト・フリオ・ベッシン(題不明。電話ボックス) (オホーツク管内置戸町)
ロベルト・フリオ・ベッシン「クマゲラの親子」 (オホーツク管内置戸町)
ロベルト・フリオ・ベッシン「シマフクロウ」 (オホーツク管内置戸町)





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