すでに「北海道新聞」で紹介されたり、会場のギャラリーどらーるのサイトの掲示板などで議論されたりしているので、筆者ごときがつけくわえることも大してないような気もしますが、今回は國松さんとしてはめずらしく、彫刻と、平面の両方からなる個展です。平面のほうは、彫刻のエスキス的な作品ですが、シンプルかつ強い構図が目を引きます。
彫刻は、一般的には量塊性が求められるものですが、國松さんは一般的な量塊性に依ることなく空間を成り立たせようという、ほかの人があまりやらないことをやろうとしているように、筆者には見受けられます。
それにしても、中央の床の上に置かれた作品は、じつは四つのパーツを会場で組み立てたものなんですね。知らなかった。
12月1日(木)~30日(金)、会期中無休、8:00~19:00(最終日~17:00)、ギャラリーどらーる(ホテルDORAL 中央区北4西17 地図D)。略歴。もっと読む
彫刻は、一般的には量塊性が求められるものですが、國松さんは一般的な量塊性に依ることなく空間を成り立たせようという、ほかの人があまりやらないことをやろうとしているように、筆者には見受けられます。
それにしても、中央の床の上に置かれた作品は、じつは四つのパーツを会場で組み立てたものなんですね。知らなかった。
12月1日(木)~30日(金)、会期中無休、8:00~19:00(最終日~17:00)、ギャラリーどらーる(ホテルDORAL 中央区北4西17 地図D)。略歴。もっと読む
ころがって沢山傷がついたような石を思わせる鉄板の、上下左右に鉄線。
鉄という素材なのに、ドローイングのような、リズミカルで軽やかなその線。
相変わらず、しなやかで強いなーと、思いました。
わたしなんかよりもはるかに的確に國松さんの作品世界に迫っていて、おみそれいたしました。
重い素材を、重々しさを感じさせないよう、風や水の流れを連想させるフォルムに昇華し、しかも安きに流れない。90年代末ごろから見ても、洗練されてきたなと思います。