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高橋剛「バレリーナ」―相内・北見への短い旅(10)

2021年04月24日 07時08分30秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 北見駅の裏手に1998年に開館した北見芸術文化ホールのロビーに置かれた彫刻です。

 その前年の97年10月8日、97~98年度国際ロータリー第2500地区大会を記念し、大会のホストを務めた北見東ロータリークラブが、市に寄贈したもの。

 もう20年以上も前に贈られたものですが、北見市内のパブリックアートの中ではかなり新しい部類に入ります。

 高さ30センチぐらいの小品で、ホールの天井がきわめて高いことも手伝って、小さく感じられます。

 いすにすわり、両手を上げて頭の後ろで組んでいる女性の像。
 バレリーナという題ですが、チュチュは着ておらず、レオタード姿です。
 ごく穏健な写実で、表面は平滑に仕上げられ、指跡などはうかがうことができません。

 横から見ると、左右の脚を前後にずらしていることと、かかとを上げているところが、バレリーナらしさを感じさせます。
 正面から見るよりも動きがありますね。


 高橋は1921年(大正10年)、山形県酒田市生まれ。
 東京美術学校で関野聖雲に習い、卒業後は北村西望に師事。
 47年に日展初入選。54年に「バレリーナ」が入選。60年に日展会員。
 85年に日展に出品した「稽古場の踊り子」で日本芸術院賞・恩賜賞を受賞しました。

 91年、彫刻作品の石膏原型178点を酒田市に寄贈した3カ月後に亡くなっています。
 以上、酒田市美術館のサイトを参考にしました。






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