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ロベルト・フリオ・ベッシン「いるかのベンチ」 (オホーツク管内美幌町せせらぎ公園) 2021年12月4日その9

2022年01月16日 08時51分45秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 美幌町の「せせらぎ公園」にある軟石の野外彫刻が「子どものための美幌国際芸術祭」で制作されたいきさつなどについては、前項で書いた通りです。
 これから、せせらぎ公園の作品を1、2点ずつ紹介していきます。

 
 この公園にある中で一番最初に制作されたのが、この作品です。
 そして「犬」を除けば、いちばん上流側(南側)に位置しています。
 「ベンチ型」というだけあって、台座は腰を下ろすとちょうど良い高さで、いちばん高い部分でも65センチしかありません。

 背の低い作品でもこれが彫刻だと気づきやすいのは、四角い台座があるからでしょう。
 現代の彫刻では台座は排される傾向にありますが、これがないと、前項の「犬」のように彫刻の所在がよくわからなくなる場合も出てくる可能性があります。

 しゃがんでみると、イルカが2頭、身を寄せ合っているのがわかります。
 イルカの表情がかわいらしいですね。

 ベッシンさんの野外彫刻はこれまで5点(1点は斜里、4点が置戸)を紹介していますが、すべて、針金をメッシュ状に組み合わせて、向こう側が透けて見えるタイプの作品で、こういう量塊に富んだ石彫は初めて見ました。

 1998年夏に美幌町で滞在・公開制作した作品です。
 せせらぎ公園にあるベッシンさんの作品はこの1点です。


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