![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/56/b55c048796841368f25caf516ed57a00.jpg)
昨年夏に第3回がひらかれた茶廊法邑ギャラリー大賞展で奨励賞に輝いた道都大中島ゼミの学生、石井誠さんが、同ギャラリーから展覧会の開催を持ちかけられ、仲間や先輩に声をかけて実現した7人展。
「北海道美術ネット」の予告記事には
と書きましたが、これは正確ではなく、川口さんだけは、内藤克人さん、鳴海伸一さんに銅版画を習っているのです。
ほかの6人は、中島ゼミでシルクスクリーンを勉強しています。
まず、2006年の第7回BHARAT BHAVEN 国際版画ビエンナーレ(インド)でグランプリを獲得、昨年のNBC国際シルクスクリーン版画ビエンナーレ(日本)では大賞に輝くなど、活躍めざましい関谷修平さん。
道都大を卒業後、倉敷芸術工科大の大学院(通信制)に在籍して版画の腕に磨きをかけています。
関谷さんの作品は、あえてモアレを表現しているので、写真になかなかきれいに写ってくれないのが悩ましいところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/64/49acf63691d077a5de780218eda01e73.jpg)
以前は垂直線や平行線が多かったのが、今回は放射線で、この画像の「虜」は、わずか3版しか使っていません。
「シンプルに、引き算でいこうと考えたんです。これからまた、色を加えて、線の密度も高めていくと思います」
線と線のわずかなズレが、色の微妙な濃淡を生み、浮遊感とも運動感ともつかぬ独特の世界を広げています。
線だけで構成されていながら、いわゆる幾何学的抽象とも異なる、まったく独自の作風といえるでしょう。
今回の出品4点のうち3点は、会場を見てから制作した由。
「アクリル板を入れない方がかえってチカチカしていいかなとか、いろいろ考えました」
石井誠さんも、2年生ながらじつに活動的に発表をつづけています。
画像は「ASTRONOMY」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/37/2b4a11e7eed1d16c289ca96cc3a1c6c4.jpg)
明快な色もさることながら、画面のあちこちに躍る黒っぽい線の粗密のリズムが絶妙!
ここには具象的なものはまったく描かれていないのに、広大な風景のような空間が広がっているようです。これは、なかなかできることではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/cd/2922164c1e9fb70344545ef6f6cf96a2.jpg)
川口巧海さんも2年生。
今回の出品者で唯一の銅版画。
人体に着想を得たような画風です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/58/5368778aee4aa821b3d573e66c3befe9.jpg)
大泉力也さんも2年生。
四角形が浮遊する画面はどこかマーク・ロスコを思わせます。
右側の壁には、先ごろさいとうギャラリーで「三猿展」をひらいた3人が偶然ならびました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/72/787c552d47d73cdffcc6344e10cac157.jpg)
柚原一仁さんは3年生。
大小の正方形をさまざまに配置し、「刷るごとに要素を減らしていく」という、簡素な画面づくりです。
「GAME」は、テレビゲームをしている2人の様子から着想したとのことですが、写実的な要素はほとんど影を潜め、四角形が生むリズム感が強調されているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/59/bcc01a7456f8a662c1c19afa2217690a.jpg)
松本直也さんは、地の白い部分が多い、スマートでポップな画風です。題材は人物が多いようです。
3点中1点はおなじ作品が、時計台ギャラリーにも、土曜まで展示されています。
最後は犬養康太さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/39/553a1fb5c8b31fd00d9fc93f9e663c6f.jpg)
黒っぽい画面は、暴力的で原始的な力を感じさせます。
画像は、昨年の中島ゼミ展でも出品された「焼けた妻か子」です。
そのときも書いたけれど、すごい題だなあ。
出品作は次のとおり。
犬養康太「ツインオブドラゴン」「それではみなさんさようなら」「焼けた妻か子」
松本直也「DAY DREAM」「STAR CHILD」「TOKYO」
柚原一仁「あなたへ‥」「…ちりちり」「GAME」
関谷修平「拍」「ふ」「虜」「扉」
大泉力也「別の行列」「緑の庭のある風景」「命」
川口巧海「Torso」「心電図」「無限の象徴」「蜘蛛の糸」「化石」「かすみ草」
石井誠 「幾重にも」「ここにいること」「ASTRONOMY」「sputnik」
08年1月30日(水)-2月7日(木)10:00-18:00、火曜休み、茶廊法邑(東区本町1の2)
□中島ゼミのサイト http://www.geocities.jp/nakajima_zemi/
□under hippos.(石井さんのサイト) http://members.jcom.home.ne.jp/3716975201/
■第44回道都大学中島ゼミ展(07年8月)
■第42回道都大学中島ゼミ展(06年、画像なし)
■第40回道都大学中島ゼミ展(05年)
■関谷修平さんが第1回NBC国際シルクスクリーン版画ビエンナーレでグランプリ(07年11月)
■関谷修平個展(06年)
■第3回茶廊法邑ギャラリー大賞展(07年7月、画像なし、石井さんが入賞)
■House展 華やかな作家たち(07年5月、画像なし、石井さんが出品)
■第4回学生STEP(06年、石井さんが出品)
□「ギャラリー通信」の関聨ページ http://gallery-tuusin.seesaa.net/article/81739716.html
「北海道美術ネット」の予告記事には
道内の版画界に新風を巻き起こしている中島ゼミの犬養康太、松本直也、柚原一仁、関谷修平、大泉力也、川口巧海、石井誠の7氏が出品
と書きましたが、これは正確ではなく、川口さんだけは、内藤克人さん、鳴海伸一さんに銅版画を習っているのです。
ほかの6人は、中島ゼミでシルクスクリーンを勉強しています。
まず、2006年の第7回BHARAT BHAVEN 国際版画ビエンナーレ(インド)でグランプリを獲得、昨年のNBC国際シルクスクリーン版画ビエンナーレ(日本)では大賞に輝くなど、活躍めざましい関谷修平さん。
道都大を卒業後、倉敷芸術工科大の大学院(通信制)に在籍して版画の腕に磨きをかけています。
関谷さんの作品は、あえてモアレを表現しているので、写真になかなかきれいに写ってくれないのが悩ましいところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/64/49acf63691d077a5de780218eda01e73.jpg)
以前は垂直線や平行線が多かったのが、今回は放射線で、この画像の「虜」は、わずか3版しか使っていません。
「シンプルに、引き算でいこうと考えたんです。これからまた、色を加えて、線の密度も高めていくと思います」
線と線のわずかなズレが、色の微妙な濃淡を生み、浮遊感とも運動感ともつかぬ独特の世界を広げています。
線だけで構成されていながら、いわゆる幾何学的抽象とも異なる、まったく独自の作風といえるでしょう。
今回の出品4点のうち3点は、会場を見てから制作した由。
「アクリル板を入れない方がかえってチカチカしていいかなとか、いろいろ考えました」
石井誠さんも、2年生ながらじつに活動的に発表をつづけています。
画像は「ASTRONOMY」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/37/2b4a11e7eed1d16c289ca96cc3a1c6c4.jpg)
明快な色もさることながら、画面のあちこちに躍る黒っぽい線の粗密のリズムが絶妙!
ここには具象的なものはまったく描かれていないのに、広大な風景のような空間が広がっているようです。これは、なかなかできることではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/cd/2922164c1e9fb70344545ef6f6cf96a2.jpg)
川口巧海さんも2年生。
今回の出品者で唯一の銅版画。
人体に着想を得たような画風です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/58/5368778aee4aa821b3d573e66c3befe9.jpg)
大泉力也さんも2年生。
四角形が浮遊する画面はどこかマーク・ロスコを思わせます。
右側の壁には、先ごろさいとうギャラリーで「三猿展」をひらいた3人が偶然ならびました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/72/787c552d47d73cdffcc6344e10cac157.jpg)
柚原一仁さんは3年生。
大小の正方形をさまざまに配置し、「刷るごとに要素を減らしていく」という、簡素な画面づくりです。
「GAME」は、テレビゲームをしている2人の様子から着想したとのことですが、写実的な要素はほとんど影を潜め、四角形が生むリズム感が強調されているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/59/bcc01a7456f8a662c1c19afa2217690a.jpg)
松本直也さんは、地の白い部分が多い、スマートでポップな画風です。題材は人物が多いようです。
3点中1点はおなじ作品が、時計台ギャラリーにも、土曜まで展示されています。
最後は犬養康太さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/39/553a1fb5c8b31fd00d9fc93f9e663c6f.jpg)
黒っぽい画面は、暴力的で原始的な力を感じさせます。
画像は、昨年の中島ゼミ展でも出品された「焼けた妻か子」です。
そのときも書いたけれど、すごい題だなあ。
出品作は次のとおり。
犬養康太「ツインオブドラゴン」「それではみなさんさようなら」「焼けた妻か子」
松本直也「DAY DREAM」「STAR CHILD」「TOKYO」
柚原一仁「あなたへ‥」「…ちりちり」「GAME」
関谷修平「拍」「ふ」「虜」「扉」
大泉力也「別の行列」「緑の庭のある風景」「命」
川口巧海「Torso」「心電図」「無限の象徴」「蜘蛛の糸」「化石」「かすみ草」
石井誠 「幾重にも」「ここにいること」「ASTRONOMY」「sputnik」
08年1月30日(水)-2月7日(木)10:00-18:00、火曜休み、茶廊法邑(東区本町1の2)
□中島ゼミのサイト http://www.geocities.jp/nakajima_zemi/
□under hippos.(石井さんのサイト) http://members.jcom.home.ne.jp/3716975201/
■第44回道都大学中島ゼミ展(07年8月)
■第42回道都大学中島ゼミ展(06年、画像なし)
■第40回道都大学中島ゼミ展(05年)
■関谷修平さんが第1回NBC国際シルクスクリーン版画ビエンナーレでグランプリ(07年11月)
■関谷修平個展(06年)
■第3回茶廊法邑ギャラリー大賞展(07年7月、画像なし、石井さんが入賞)
■House展 華やかな作家たち(07年5月、画像なし、石井さんが出品)
■第4回学生STEP(06年、石井さんが出品)
□「ギャラリー通信」の関聨ページ http://gallery-tuusin.seesaa.net/article/81739716.html
>なんともいえぬ軽やかさと、今の時代の気分
道都大の魅力の本質を鋭く言い当てていると思います。さすが!
中島先生の指導がすぐれているのでしょうが、そのわりには学生の作品が相互にあまり似ていないのは、ほんとにすごいことだと感じています。
幅広い傾向、手法の作品を認めてくれる先生の指導あってのゼミですが、それに甘んじることなく、今回の展示で得たもの、反省した点を次々と外に出し、改善してゆけるよう今後も精進していきます!
ありがとうございました。
リアル石井さんにはなかなかお会いできないですね。
また「妖怪展」、がんばってください。
今後も活発に活動していきたいと思います。
会場ではどうもありがとうございました。
また機会があったら作品を見せてくださいね。
お礼を言うのが遅れてしまいました
掲載して頂きありがとうございます
これからもよろしくお願いします
こんどお会いしてお話したいですね。
また、さいとうギャラリーでやるそうですね。