![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/b0/9122b197d1ab0b34cc486efac72a3ca2.jpg)
(承前)
会場の奥へとうつります。
天井からつり下がっているのは、2.8メートルの紙を各面6枚、計24枚つなげて直方体にした、林玲二さんの「連画ドローイング “In a Landscape”」です。
底部が床面から30センチほど浮いていますから、いちばん高いところは、3メートル以上あることになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/bf/9da687cf28f2e331eb4f6a9d857e312f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/e7/4ab41bb2b0c2f0c191144afc03d15956.jpg)
支持体は、林玲二さんのトレードマークともいえる、コンピューターのプリンター用紙。両側に丸い穴が等間隔に開けられたこの用紙は、いまではすっかり見かけなくなりました。
けっして厚い紙ではないのですが、砂のようなものを混ぜたりして、かなり物質館のある画面をつくっています。空や大地を思わせる色合いも美しく、一般的に「ドローイング」ということばから想像されるものよりも、かなり手の込んだ絵画作品といえます。
次は、田村陽子さん「フタノナイハコ」。
つい先日まで、JR札幌駅構内のART BOXに、足形の作品を展示していました。
今回は、細いジャングルジムのような作品なので、写真には写しづらかったです。
ぜひ、本物を見に行ってください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/4d/cd17f3df425c42e608ff40f245b0d7fa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/37/c6c6e695fdd8c096dc390f135fbd2a3f.jpg)
閉鎖的なのか、開放的なのか。
内部にある直方体は、とらわれているのか。
両義的な性質を持つ作品だと思います。これまた、かなりの大きさです。
一番奥には森迫暁夫さん「コバコノコノコのハコ」。
実は、筆者が見に行った後、1個増えて5個になったらしいのですが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/16/2bc45328808b5af3b5008d1d45895b95.jpg)
ソファの外側に用いるビニールのような材質でつくられています。
ドアノブがついていますが、ひらかないようです。
ただ、小さいハコは大きなハコに入るような、入れ子構造になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/78/c30ac1a964f337969247038c5407ea0c.jpg)
それぞれのハコは、おなじシルクスクリーンの版を、インクの色だけ変えて刷っているのだと思います。ただ、前回の個展では、この柄を見た記憶がないので、新作でしょう。
あいかわらず、かわいらしい模様がびっしりと描かれた森迫ワールドが展開されています。
ひとくちに「はこ」といっても、作家によってさまざまなイマジネーションのつばさを広げる余地があるのだなあと、あらためて感服させられる展覧会でした。
プロデュース役の松原成樹さんは「ボックスアートというと、ジョゼフ・コーネルを思い出すけれど、ああいうタイプではない、もっと外へ広がっていくタイプの作品をつくる人を選んでみた」という意味のことをおっしゃっていました。
2009年11月20日(火)-29日(日)10:00-6:00
北広島市芸術文化ホール(北広島市中央6、北広島駅すぐ)
■第27回存在派展(2007年)
■OPERA Exhibition vol.2(07年11月、林さん出品)
■第26回存在派展(2006年)
■第25回存在派展(2005年)
■林玲二個展(04年)
■第23回存在派展(2003年、画像なし)
■MODERN EXISTENCE EXHIBITION No.22 第22回存在派展(2002年、画像なし)
■第21回存在派展(2001年、画像なし)
■富田知子・林雅治・林玲二3人展(01年)
■林玲二個展(01年)
■下沢トシヤ・田村陽子二人展(2006年)
■田村さんの06年の個展「50名の記憶する足形」
■第31回北海道抽象派作家協会展
■北海道立体表現展(03年)
■02年の田村さんの個展
■ART! MEET! MART! (2009年11月)
■森迫暁夫 何本かの木と絵展(2009年8月)
■森迫暁夫個展(2008年12月)
■道都大学中島ゼミ版's展@狸小路 第1週・一文字Tシャツ展(2008年7月)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2006年)
■道都大学中島ゼミ展 森迫さんの作品
■第37回道都大学中島ゼミ展(2003年、画像なし)
■花鳥風月のアンティーク・ルームと森迫暁夫の絵(2003年、画像なし)
会場の奥へとうつります。
天井からつり下がっているのは、2.8メートルの紙を各面6枚、計24枚つなげて直方体にした、林玲二さんの「連画ドローイング “In a Landscape”」です。
底部が床面から30センチほど浮いていますから、いちばん高いところは、3メートル以上あることになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/bf/9da687cf28f2e331eb4f6a9d857e312f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/e7/4ab41bb2b0c2f0c191144afc03d15956.jpg)
支持体は、林玲二さんのトレードマークともいえる、コンピューターのプリンター用紙。両側に丸い穴が等間隔に開けられたこの用紙は、いまではすっかり見かけなくなりました。
けっして厚い紙ではないのですが、砂のようなものを混ぜたりして、かなり物質館のある画面をつくっています。空や大地を思わせる色合いも美しく、一般的に「ドローイング」ということばから想像されるものよりも、かなり手の込んだ絵画作品といえます。
次は、田村陽子さん「フタノナイハコ」。
つい先日まで、JR札幌駅構内のART BOXに、足形の作品を展示していました。
今回は、細いジャングルジムのような作品なので、写真には写しづらかったです。
ぜひ、本物を見に行ってください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/4d/cd17f3df425c42e608ff40f245b0d7fa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/37/c6c6e695fdd8c096dc390f135fbd2a3f.jpg)
閉鎖的なのか、開放的なのか。
内部にある直方体は、とらわれているのか。
両義的な性質を持つ作品だと思います。これまた、かなりの大きさです。
一番奥には森迫暁夫さん「コバコノコノコのハコ」。
実は、筆者が見に行った後、1個増えて5個になったらしいのですが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/16/2bc45328808b5af3b5008d1d45895b95.jpg)
ソファの外側に用いるビニールのような材質でつくられています。
ドアノブがついていますが、ひらかないようです。
ただ、小さいハコは大きなハコに入るような、入れ子構造になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/78/c30ac1a964f337969247038c5407ea0c.jpg)
それぞれのハコは、おなじシルクスクリーンの版を、インクの色だけ変えて刷っているのだと思います。ただ、前回の個展では、この柄を見た記憶がないので、新作でしょう。
あいかわらず、かわいらしい模様がびっしりと描かれた森迫ワールドが展開されています。
ひとくちに「はこ」といっても、作家によってさまざまなイマジネーションのつばさを広げる余地があるのだなあと、あらためて感服させられる展覧会でした。
プロデュース役の松原成樹さんは「ボックスアートというと、ジョゼフ・コーネルを思い出すけれど、ああいうタイプではない、もっと外へ広がっていくタイプの作品をつくる人を選んでみた」という意味のことをおっしゃっていました。
2009年11月20日(火)-29日(日)10:00-6:00
北広島市芸術文化ホール(北広島市中央6、北広島駅すぐ)
■第27回存在派展(2007年)
■OPERA Exhibition vol.2(07年11月、林さん出品)
■第26回存在派展(2006年)
■第25回存在派展(2005年)
■林玲二個展(04年)
■第23回存在派展(2003年、画像なし)
■MODERN EXISTENCE EXHIBITION No.22 第22回存在派展(2002年、画像なし)
■第21回存在派展(2001年、画像なし)
■富田知子・林雅治・林玲二3人展(01年)
■林玲二個展(01年)
■下沢トシヤ・田村陽子二人展(2006年)
■田村さんの06年の個展「50名の記憶する足形」
■第31回北海道抽象派作家協会展
■北海道立体表現展(03年)
■02年の田村さんの個展
■ART! MEET! MART! (2009年11月)
■森迫暁夫 何本かの木と絵展(2009年8月)
■森迫暁夫個展(2008年12月)
■道都大学中島ゼミ版's展@狸小路 第1週・一文字Tシャツ展(2008年7月)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2006年)
■道都大学中島ゼミ展 森迫さんの作品
■第37回道都大学中島ゼミ展(2003年、画像なし)
■花鳥風月のアンティーク・ルームと森迫暁夫の絵(2003年、画像なし)