王子江絵画展を見た帰り、空知管内浦臼町の街をぶらつき、鶴沼公園にも立ち寄りました。
石狩川の河跡湖のまわりにある公園で、ボート乗り場やキャンプ場、温泉があります。
温泉の横から湖に下っていく道の入り口、国道275号から見えるところに、この像が立っています。
秋山沙走武(1930~2001)は、仏像制作に用いられてきた乾漆という技法を得意とする彫刻家で、長く道教大函館校で教壇に立ちました。
全道展会員としても活動しました。
台座に北門信用金庫 寄贈という文字が刻まれています。
北門信金は滝川の金融機関ですが、秋山の作品を相当数購入しています。
1992年の作のようです。
筆者はオーソドックスな裸婦像以外は見たことがありません。
この像は、片足をすこし踏み出しており、動感を表現しています。
首をすこし左にかしげ、髪を両手でさわるしぐさをつけたところに、親しみやすさが醸し出されています。
立派なクモの巣が張られていたのですが、取り払ってきたほうがよかったかな…
湖へと降りていくと、もう1体彫刻があったので、次項で紹介します。
過去の関連記事へのリンク
秋山沙走武「望 ’83」 歌志内の野外彫刻(3)
秋山沙走武「泉」 岩見沢の野外彫刻(3)
秋山沙走武「陽」~函館駅前
■ほくもん美術サロン
(この項続く)