中島先生のお墨付きを得て写真をバシバシ撮ったのですが、あれっ、どうして大きさが違うんだろう。
深い意味はないので、ゆるしてください。
在学生・OB31人のグループ展で、このうち5人(森迫暁夫さん、兼平浩一郎さん、三上いずみさん、神田真俊さん、橘内美貴子さん)は個展形式です。
(橘内さんの名前が間違っていたので訂正しました。すいませんでした)
冒頭の写真は、三上さんの染色。
「陰陽ダルマ堂」という題です。
これ以外には、「レレクトロン」「コブタチャンネル」パターン文様の作品が多いのですが、よく見ると、動物の顔になってたり、ふしぎな可笑しみのようなものを感じます。
もちろん得意の不条理?マンガもあります。名作コミックス「ワラビモ」は第7巻まで出ていましたが、買ってくるのを忘れた。org
つづいては、橘内さんです。
1999年以降の版画23点を展示(以下、とくにことわらない限り、シルクスクリーン版画です)。
橘内さんは当初、微妙な季節の移ろいを反映した抽象作品に取り組んでおり、その精妙な感受性にはひかれるものがあります。
最近は、日常生活の中での感情などが、隠れたテーマになっているようです。
写真の手前は「ユビサキノキオク」。大胆な無地の部分の使い方と、額なしがかっこいいですが、これは
「額装がまにあわなかった」
とのこと。
つぎは、神田さん。14点。
(なお、順番にはとくに意味はありません) 神田さんは、強いて言えば横尾忠則を思わせるダイナミックな人物像などをコラージュした作品を制作してきました。とにかく、迫力があります。
写真は「文福茶釜」。
最近の「憑依」などは、どこかルオーを思わせる、輪郭線を際立たせた重たい人物像がモティーフになっているようです。
つぎは、兼平さん。
神田さんとならんで、道都大勢の道展大量進出の足がかりをつくった若手です。(たしか、現在は二人とも道展会友)。
兼平さんは完全な抽象ではなく、大小さまざまな図形と簡略化された人物などを組み合わせた作品が多いです。
シャープで力強いところは、道都大らしさだと思います。
今回は1996年以降の20点を展示しています。
写真は「暖冬」。
ほかに、近作として「家路を急ぐ」「覚醒」など。後者は、一種の群像劇のような緊迫感にみちています。
つぎは、公募展には所属せず、イラストレーターなどとして活動している森迫さん。有名菓子店「ルタオ」のタオルのデザインなんかもしているそうです。
(写真は、前のエントリー参照)
筆者はこれまで何度か書いてきましたが、森迫さんの絵は、とてもにぎやかかつ個性的で、1度見たらわすれられません。ポップでキュートです。
今回の会場も、染色やイラスト、ポスターのほか、極彩色に塗られた時計やいす、ウクレレ、マトリョーシカなどがならび、とてもにぎやかでした。
ユニークなのは染色作品の前にアクリルの絵が飾ってあったこと。
これは
「染色を、壁紙だと思って見てほしかった。ぼくの夢は、会場の壁も床も、ぜんぶ自分の作品で埋め尽くすことなんです」
と話していました。
26人のグループ展にうつります。
染色専門の人は、小竹由紀さん、東川恵美さんなどで、こちらも道展などでおなじみです。
やはり多いのがシルクスクリーン。
ふすまに、北空知バスの写真を転写した風変わりな作品や、おなじパネルにコンセントとスイッチを並べた作品を出しているのは、道都大を出て東京芸大に編入となったユニークな経歴の持ち主の宮口拓也さん。
ダンボール箱にシルクスクリーンで直接刷っているのが阿部雄冬さん。
これって、アンディ・ウオーホルとか日比野克彦あたりがやってそうだけど、実際に見ると、なかなかポップで楽しい作品に仕上がってます。
その次の、市民ギャラリーの丸い柱に作品を1周させて展示しているのが風間雄飛さん。
こういう展示方法も、筆者は初めて見ました。
絵の中身は、格闘技系テレビゲームにインスパイアされたもののような感じです。
和田安希子さんは「rojiura」「フォーカス」など。
直線を主体にしたつくりが、都会的で、疾走するかのような躍動的な画面をつくっています。
岡野郁子さんは「孟秋」など。
赤を大胆につかった配色の妙です。
道展出品者が多いなかで、岡野さんは全道展に入選を重ねています。
白石達也さん「巣」。
一見スマートに仕上げているように見えて、じつは微細に、アリの脚などをかきこんでいます。
佐々木健治さん「飛び立つ」「王手」なども、虫がモティーフです。
関谷修平さんの「目眩」「METHOD WISE 001 ~円~」。
デジタルカメラで撮るとモアレ発生必至の作品です。
オプアート的なおもしろさと鋭さを感じました。
佐藤郁美さんは「タネノミ」「変心」などと題した作品を出品。
生命感のようなものを強く感じます。パワフルです。
道都大中島ゼミには、教育大で美術を学んだ卒業生2人も通っています。
そのうちのひとり、岩本奈々さんの「嘘」。天井から、透明な版画をつるしています。
警察の鑑識の人が捜査している、新聞かなにかの写真をおもいきり拡大したものだと思います。材質はなんと木工用ボンド。乾くとぺりぺりっと剥がれる性質を利用したようですが、ご苦労様な作品です。題も意味深。
岩本さんのをは、壁にも3点並んでいました。これも傑作。
「洛光」「瞼の果て」「日々と幻」
うまく表現できないのですが、世界の最後を描いたマンガから、その終末観だけをコラージュして画面に定着させたような、異様な作品です。
もうひとりは渡部陽子さん。
「walk around」は、スクランブル交叉点の歩行者が題材になっています。
ほかにもユニークな作品がたくさんありました。
一部しか紹介できずごめんなさい。
深い意味はないので、ゆるしてください。
在学生・OB31人のグループ展で、このうち5人(森迫暁夫さん、兼平浩一郎さん、三上いずみさん、神田真俊さん、橘内美貴子さん)は個展形式です。
(橘内さんの名前が間違っていたので訂正しました。すいませんでした)
冒頭の写真は、三上さんの染色。
「陰陽ダルマ堂」という題です。
これ以外には、「レレクトロン」「コブタチャンネル」パターン文様の作品が多いのですが、よく見ると、動物の顔になってたり、ふしぎな可笑しみのようなものを感じます。
もちろん得意の不条理?マンガもあります。名作コミックス「ワラビモ」は第7巻まで出ていましたが、買ってくるのを忘れた。org
つづいては、橘内さんです。
1999年以降の版画23点を展示(以下、とくにことわらない限り、シルクスクリーン版画です)。
橘内さんは当初、微妙な季節の移ろいを反映した抽象作品に取り組んでおり、その精妙な感受性にはひかれるものがあります。
最近は、日常生活の中での感情などが、隠れたテーマになっているようです。
写真の手前は「ユビサキノキオク」。大胆な無地の部分の使い方と、額なしがかっこいいですが、これは
「額装がまにあわなかった」
とのこと。
つぎは、神田さん。14点。
(なお、順番にはとくに意味はありません) 神田さんは、強いて言えば横尾忠則を思わせるダイナミックな人物像などをコラージュした作品を制作してきました。とにかく、迫力があります。
写真は「文福茶釜」。
最近の「憑依」などは、どこかルオーを思わせる、輪郭線を際立たせた重たい人物像がモティーフになっているようです。
つぎは、兼平さん。
神田さんとならんで、道都大勢の道展大量進出の足がかりをつくった若手です。(たしか、現在は二人とも道展会友)。
兼平さんは完全な抽象ではなく、大小さまざまな図形と簡略化された人物などを組み合わせた作品が多いです。
シャープで力強いところは、道都大らしさだと思います。
今回は1996年以降の20点を展示しています。
写真は「暖冬」。
ほかに、近作として「家路を急ぐ」「覚醒」など。後者は、一種の群像劇のような緊迫感にみちています。
つぎは、公募展には所属せず、イラストレーターなどとして活動している森迫さん。有名菓子店「ルタオ」のタオルのデザインなんかもしているそうです。
(写真は、前のエントリー参照)
筆者はこれまで何度か書いてきましたが、森迫さんの絵は、とてもにぎやかかつ個性的で、1度見たらわすれられません。ポップでキュートです。
今回の会場も、染色やイラスト、ポスターのほか、極彩色に塗られた時計やいす、ウクレレ、マトリョーシカなどがならび、とてもにぎやかでした。
ユニークなのは染色作品の前にアクリルの絵が飾ってあったこと。
これは
「染色を、壁紙だと思って見てほしかった。ぼくの夢は、会場の壁も床も、ぜんぶ自分の作品で埋め尽くすことなんです」
と話していました。
26人のグループ展にうつります。
染色専門の人は、小竹由紀さん、東川恵美さんなどで、こちらも道展などでおなじみです。
やはり多いのがシルクスクリーン。
ふすまに、北空知バスの写真を転写した風変わりな作品や、おなじパネルにコンセントとスイッチを並べた作品を出しているのは、道都大を出て東京芸大に編入となったユニークな経歴の持ち主の宮口拓也さん。
ダンボール箱にシルクスクリーンで直接刷っているのが阿部雄冬さん。
これって、アンディ・ウオーホルとか日比野克彦あたりがやってそうだけど、実際に見ると、なかなかポップで楽しい作品に仕上がってます。
その次の、市民ギャラリーの丸い柱に作品を1周させて展示しているのが風間雄飛さん。
こういう展示方法も、筆者は初めて見ました。
絵の中身は、格闘技系テレビゲームにインスパイアされたもののような感じです。
和田安希子さんは「rojiura」「フォーカス」など。
直線を主体にしたつくりが、都会的で、疾走するかのような躍動的な画面をつくっています。
岡野郁子さんは「孟秋」など。
赤を大胆につかった配色の妙です。
道展出品者が多いなかで、岡野さんは全道展に入選を重ねています。
白石達也さん「巣」。
一見スマートに仕上げているように見えて、じつは微細に、アリの脚などをかきこんでいます。
佐々木健治さん「飛び立つ」「王手」なども、虫がモティーフです。
関谷修平さんの「目眩」「METHOD WISE 001 ~円~」。
デジタルカメラで撮るとモアレ発生必至の作品です。
オプアート的なおもしろさと鋭さを感じました。
佐藤郁美さんは「タネノミ」「変心」などと題した作品を出品。
生命感のようなものを強く感じます。パワフルです。
道都大中島ゼミには、教育大で美術を学んだ卒業生2人も通っています。
そのうちのひとり、岩本奈々さんの「嘘」。天井から、透明な版画をつるしています。
警察の鑑識の人が捜査している、新聞かなにかの写真をおもいきり拡大したものだと思います。材質はなんと木工用ボンド。乾くとぺりぺりっと剥がれる性質を利用したようですが、ご苦労様な作品です。題も意味深。
岩本さんのをは、壁にも3点並んでいました。これも傑作。
「洛光」「瞼の果て」「日々と幻」
うまく表現できないのですが、世界の最後を描いたマンガから、その終末観だけをコラージュして画面に定着させたような、異様な作品です。
もうひとりは渡部陽子さん。
「walk around」は、スクランブル交叉点の歩行者が題材になっています。
ほかにもユニークな作品がたくさんありました。
一部しか紹介できずごめんなさい。
とってもボリュームがあって、圧倒されました。
また見たいと思った。教育大の二人の作品もひさしぶりに見られて嬉しかったなあ。
よかった。
これからもがんばりますので、どうぞよろしくお願いします!
ヤナイさんー!次にお会いできるのを楽しみにしてます!それでは失礼します。
でも、たのしい展覧会でした。
またどっかの街角で会いましょう!
こうして垣間見ることができて、
ネットってほんとーに便利ですね。
そういえば森迫さんにあったら
「十一月で手ぬぐい染めの教室をやるかも」
と言ってました。
ちょっと楽しそう。
エゾ三毛猫さんも染色、するんでしょうか?
明日はドはまりです、年賀状印刷の。
クリスマスケーキは、会社で食べます。
いやっ、まだ泣いてないですよ、、、、。。。
「♪君とよくこの店に来たものさ」
って、手ぬぐいと関係あります?
でも、エゾ三毛猫さん、お疲れ様です。
わたしも若いころは、取材先の当直の人とケーキ食べたり、会社の電子機器の前で年越ししたり、いろいろありましたが。
あ、去年の年越しも取材中だな。
ないかもしれませんね。
安璃西社から
「さっぽろ喫茶店グラフティー」が出ます。
70年代から80年代に営業していた(現役もあり)
名喫茶が紹介されます。
思いっきり、マニアックで趣味的で個人的に
すんげー読みたいです。
ガロ、、、某メーカーから出た簡易染色剤です。
こっちでは朝日新聞の夕刊というものが配達されないので、読みたかったっす。
絶対に買いですな。
沼田元氣さんの「小樽・札幌喫茶店物語」(正確な書名失念)も良い本ですけど、個々の店は写真だけの紹介だし。