11月13日(月)
朝、北海道文化財団アートスペースで池田さやか展。
童画のようなやさしい世界を日本画で描く道展会員の個展。
※この段落を追加しました
昼休み、富士フイルムフォトサロンで、岩本敏広写真展「デジカメで甦ったレンズたち」(~15日)。
戦後すぐのオールドレンズから比較的新しい中古レンズまで、実に77種類ものレンズを使って撮った驚くべき写真展。
旧ソ連製や、聞き慣れないメ . . . 本文を読む
歌舞伎で用いられている「伎」という文字。
複数の辞書によると「技/技巧」とともに「技なす人」、またその「技」の中に盛り込まれた「滑稽さ」や「愉しむ/愉しませる」という「あそび」の要素も併せ持っています。「仲間」という意味も。
本展は11人の版画作家による展覧会ですが、版画というジャンルが一般にイメージする版材を刻み紙面へ「移す/写す」などといった「複数化/置換/間接的」という行為から現代では録音や . . . 本文を読む
さっぽろ天神山アートスタジオ周辺で撮った写真です。
11月は冬の前に、季節が行ったり来たり。
葉がすっかり落ちた木が多い半面、南1条通りのイチョウや中島公園のポプラはまだ青みを残しています。 . . . 本文を読む
札幌のベテラン抽象画家による2人展。
さいとうギャラリーの手前の部屋(南側)のうち、縦長の部分(冒頭画像で左側)を赤石さんが、左に張り出した部分(冒頭画像で右側)を丸藤さんが、それぞれ使い、十数点ずつの絵画を出品していました。
この2人を含む3人展は過去にありますが、2人展は初めてとのこと。
赤石さんは、すべての作が「A walk」という題です。
支持体はキャンバスではなく、 . . . 本文を読む
(11日はこちら)
バス→地下鉄東西線→バスで、本郷新記念札幌彫刻美術館へ。
西28丁目駅から乗ったジェイ・アール北海道バスは、ほかに客がいませんでした。
美術館では「館長の日曜講話」。
同館の吉崎元章館長が軽妙な語り口で、昭和30年代の札幌で、辛口の美術評論家として、雑誌「美術北海道」の編集発行人としてアートシーンを駆け抜けた「なかがわ・つかさ」について語りました。
札幌芸術 . . . 本文を読む
夕張出身の歌手大橋純子さんが死去したとの報( https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939505/ )を受け会社へ。
筆者の仕事はあまりなさそうだということがわかり、買い出しの食料を置いて、午後からギャラリー巡りに移行しました。
そういう事情があり、この日は始めるのが遅かったので
三越札幌店ギャラリー(小山耕一作陶展/熊谷守一展)
→さいとうギャラ . . . 本文を読む
※11月14日、一部の日付を訂正しました めずらしく景気の良い話なので、記録として書いておきます。
今月に入り、当ブログへのアクセスが増え、特に7日に「1758UU」で約317万4千ある goo blog の中で86位に入ってから(UUは、ユニークユーザーの略)
7日 1758UU 86位8日 2130UU 68位9日 1940UU 75位
10日 3526UU . . . 本文を読む
会場の奥に小さなデッサンが掛けてありました。
「彫刻家N氏の像 非売」
とあります。
先ごろ亡くなった二部黎さんです。
二部さんはあちこち転居した人でしたが、空知管内長沼町の前、夕張市清水沢の閉校した学校跡をアトリエにしていた時代があったそうです。その頃に描いたものだとのこと。
二部さんはニット帽のイメージが強いのですが、じつは20年以上も前から禿頭だったのですね。
あらためて故 . . . 本文を読む
ユニークな水彩画やオブジェをつくる札幌の本田征爾さん。
札幌で毎年最低2回は個展を開く、精力的な仕事ぶりです。
空想上の動物や人間、犬や星、月夜の風景など、なんとも形容しがたい独特の世界が広がります。
じつにコンスタントに創作を続けているので、かえって、このブログで紹介することが減ってしまっていますが、本田征爾さんは変わらないな~と思います。
そんななかで、今回の特徴は、リバーシブ . . . 本文を読む
美術全集や教科書のように、きれいに「日本画の世界」をまとめて見せた右側の展示室に対し、左手の、所蔵品展に用いられることの多いスペースでの「揺さぶる絵」展は、なかなか攻めています。道立近代美術館・釧路芸術館に加えて、豊橋市美術博物館や東京国立近代美術館からも作品を借り、戦後、著しく変化を遂げた日本画の諸相を見せているのです。
キュレーター(道立近代美術館の学芸員)が図録で述べているように
「本 . . . 本文を読む
道立近代美術館で、日本画メインの展覧会が二つ開かれていて、とても対照的なのがおもしろかったです。
右側の展示室で、STVが主催してガンガン宣伝している展覧会は、美術全集や画集に登場するような大家の名品が並んでいます。
半面、おもに所蔵品展に用いられている左側の部屋は、道立近代美術館の単独主催で、戦後の革新的な日本画を展示しています。
つまり、オーソドックスな、いかにも一般に流布しているイ . . . 本文を読む
11月5日(日)は帰宅後、たっぷり眠り、6日(月)から出社。
道新ぎゃらりーで吉川勝久木版画展を見ました。
7、8日は多忙で、昼休みが取れないまま夕方になってしまいました。
9日(木)は午後から…
道立近代美術館(足立美術館所蔵 近代日本画と北大路魯山人展/揺さぶる絵―変貌する日本画のイメージ)
→大丸画廊(谷地元麗子日本画展「蝦夷猫物語」)
→瀟洒珈房 月織堂(3人展)
→ト・オ . . . 本文を読む
https://kai-hokkaido.com/feature_vol52_sidestory2/
札幌発の雑誌「カイ」( https://kai-hokkaido.com/ )は、ノーザンクロスが2008年から発行していた機関誌です。2016年に紙からウェブに移行しており、筆者はしばらくごぶさたでした。
最近、谷口雅春さんの文・写真による連載「地のチカラを地域 . . . 本文を読む
(承前)
白老町内の海沿いで最も東側に位置する社台地区での鑑賞を終えて、町内で最も西側の虎杖浜地区へ。
社台→白老→虎杖浜(あるいはその逆)の順番に訪れたほうが、移動に要する時間が少なくて済みそうですが、公共交通機関を利用した場合、これ以外のスケジュールは不可能なのです。
ただ、社台地区では1時間あまりしか日程がとれず、あわただしい鑑賞になってしまいました。
旧社台小学校から社 . . . 本文を読む
「「スーホの白い馬」の画家 赤羽末吉」と題する特別展が、9月から11月7日まで道立文学館(札幌市中央区中島公園)で開かれていました。
この絵本作家の画業については見識のある方が説明するでしょうから、ここではよけいな批評をつけくわえることは差し控えます。また「スーホの白い馬」は、モンゴルの民話ではなく、戦後の中国共産党の階級闘争史観が混入しているのではないかという、説得力ある意見があることについ . . . 本文を読む