北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

函館より帰る―伊達と函館に行ってきた(その5)

2024年10月09日 06時34分38秒 | つれづれ日録
(承前)  2024年10月3日の続きです。  赤光社展を見た後、道立函館美術館のミュージアムショップで、今年春に同館で開いていた「熊谷孝太郎・間世潜写真展」の図録があったので買いました。3850円。  玄関で、函館バスに電話して、きょうこれから出る札幌行きのバスに空席はあるか尋ね、予約しました。  「五稜郭(本町)」から乗りたい旨を告げたら、電話口で、乗車には券が必要だが函館駅前にある営業 . . . 本文を読む

「画家ボナール ピエールとマルト」

2024年10月08日 21時21分00秒 | 音楽、舞台、映画、建築など
「画家ボナール ピエールとマルト」予告編  ピエール・ボナールは19世紀末から20世紀にかけてフランスで活躍した、ナビ派の画家。  全道展や道展などにも直接間接の影響が感じられる画家が散見されて、おさえておくべき重要な画家だという思いです。  逆にいえば、これは個人的な感想なのですが、同時代の絵画の流派のなかで ・新印象派 ・ポスト印象派 ・ラファエル前派 ・(ちょっと下って& . . . 本文を読む

■百周年記念赤光社展(2024年10月1~6日、函館)ー伊達と函館に行ってきた(その4)

2024年10月08日 08時40分00秒 | 展覧会の紹介-団体公募展
(承前)  さて、ようやく今度の函館日帰り旅行のメイン目的です。  もたもたしているうちに会期が終わってしまい、申し訳ありません。  赤光社(しゃっこうしゃ)は、函館など道南に基盤を置く美術団体公募展で、現存する公募展では北海道で最も古い歴史を誇ります。  筆者は20年ぶりに見ました。 1. 回数と歴史 2. 過去の会員 3. 百周年展  1.回数と歴史  いきなり些末な話ですみません。 . . . 本文を読む

札幌市教育文化会館が再開

2024年10月07日 15時21分31秒 | 情報・おしらせ
 1977年の開館以来「きょうぶん」の愛称で親しまれてきた札幌市教育文化会館。  昨年1月から改修や大規模な設備更新のために休館していましたが、予定通り、10月1日から再開しました。  大小のホールのイメージが強いためか、4階にギャラリーがあるのは意外と知られていません。  ウェブサイトや「●月のホールスケジュール」のチラシにもギャラリーで開かれる展覧会の情報がなく、会館もあまり周知に力が入って . . . 本文を読む

特急北斗はまたも満員 伊達と函館に行ってきた(その3)

2024年10月07日 09時37分00秒 | つれづれ日録
(承前)  そんなに広い会場でもなかったので、20分ほどで出て、午前11時7分発の道南バス「洞爺湖温泉行き」に乗ることにしました。  往路とおなじ「伊達道の駅・カルチャーセンター前」からです。  企画展「洛中洛外図」は後日あらためて来ることにします。  バスはすいていましたが、このあとの「伊達市役所前」から老人女性がたくさん乗ってきました。 「どこまでですか」 「長和まで」 「じゃおなじ . . . 本文を読む

■北海道の工芸(2024年10月1~14日、伊達)ー伊達と函館に行ってきた(その2)

2024年10月06日 14時06分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
(承前)  伊達市教育委員会の主催で、企画運営は「はこだて工芸舎」。  会場のだて歴史文化ミュージアムのサイトではなぜか「北海道の陶芸展」となっていますが、「北海道の工芸展」が正しいです。  会場の壁側には、1995~2010年に開かれていた大滝村北海道陶芸展(中村照子さんが審査をなさっていました)で受賞した大きな壺が並び、中のテーブルには、道内の陶、木工、ガラス、布の作品が展示・販売されてい . . . 本文を読む

伊達と函館に行ってきた(その1)

2024年10月06日 09時29分00秒 | つれづれ日録
 まだ書いていない大量のブログ記事があるのに、見たい展覧会は次々と開幕します。  10月3日、突発的に、日帰りで函館まで往復しました。  札幌を朝8時43分に発車する特急「北斗6号」。  前日に窓際の坐席を確保しており、当日札幌駅の自動販売機で乗車券と特急券を購入しました。  平日というのに満席との車掌アナウンスが聞こえます。  全席指定という強気の策に出ているJR北海道ですが、こりゃ強気にも . . . 本文を読む

■百瀬智宏洋画展 -光と風の影-画集出版記念 (2024年10月1~7日、札幌)―10月1日のギャラリー巡り・続々

2024年10月05日 12時45分02秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)  三越札幌店の9階ギャラリーはたいてい、正面から見て左側の部屋で陶芸などの工芸を、右側の部屋では絵画展を、火曜から翌週月曜までのサイクルで開いています(最近、エレベーター前のスペースを利用して、非写実系の絵画を紹介していることもあります。以前は仏壇用具などの販売コーナーでした)。  工藤和彦さんとひとしきりおしゃべりした後、となりで行われている絵画展ものぞいてみました。  非常に写実 . . . 本文を読む

■柿崎煕 展 林縁からー天地のあはひ (2024年9月28日~10月6日、札幌)

2024年10月05日 05時53分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 会場に入るなり作者から、これまでずっと見てきて書いてもいただき本当にありがとうございました、もういつ死んでもいい、というようなことを、いつになくあらたまった口調で言われました。※後日、人づてに、柿崎さんが「おれは、いつ死んでもいいなんて言ってない」とおっしゃってたそうです。「言った言わない」はケリがつかない問題なので、削除しておきます。(10月10日追記)  びっくり . . . 本文を読む

俊足の秋

2024年10月04日 14時21分25秒 | つれづれ写真録
   今年の秋はずいぶんと駆け足でやってきたようです。  9月に入っても暑い日が続いていたわりには、10月になるかならないかのうちに木々の葉が色づきはじめています。  雪虫も飛んでいました。  以下、10月3日撮影。  9月30日、モエレ沼公園。  9月27日、札幌芸術の森。 . . . 本文を読む

■北海道の器 工藤和彦作陶展 (2024年10月1~7日、札幌) 10月1日ギャラリー巡り・続き

2024年10月04日 07時29分13秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
(承前)  10月1日のギャラリー巡りの続きで、三越札幌店はこの日8カ所目です。  工藤和彦さんは旭川に窯を持つ陶芸家。  全国の百貨店などで個展を開いています。  粉引や、シラカバを燃やした灰で作った釉薬による片口、スープわん、茶碗などは、やさしい風合いで、食卓によくなじみます。  かいらぎに似た表面のごく細かなひび割れ模様も、工藤さんの器に、独特の表情をあたえています。  で、冒頭画像の . . . 本文を読む

「道立近代美術館、建て替えず」のニュースに思うこと

2024年10月03日 18時13分20秒 | 新聞などのニュースから
1)知事が「建て替えず」表明 (全3章です)  2024年10月3日の北海道新聞1面トップに、1977年開館で老朽化が目立つ道立近代美術館(札幌市中央区北1西17)を建て替えることはせずに、改修により延命を図る方針を、鈴木知事が明らかにしたという記事が出ていました。  この話題は同新聞に何度か掲載されていますが、第3、第4社会面に載っていることが多かったので、ちょっと驚きました。知事が表明したの . . . 本文を読む

郵便料金値上げ

2024年10月02日 21時00分07秒 | 情報・おしらせ
 10月1日から郵便料金が値上げされました。  この北海道美術ネットの読者に関係してきそうなのは、はがきが63円から85円になったことでしょう。  展覧会の案内状を出す動きにブレーキがかかるのではないでしょうか。  85円じゃなく84円だったら、従来のはがき用切手がそのまま使えるのに、日本郵便は気が利かないと言わざるを得ません。  大きい変形はがきや封書は84円から110円になっています。  レタ . . . 本文を読む

2024年10月1日午後のギャラリー巡り

2024年10月02日 15時01分08秒 | つれづれ日録
 札幌の中心部のギャラリー巡りです。  初日という展覧会が多くて、気持ちが良いです。    GALLERY ESSE ミニギャラリー(ゆらぎととき Exhibition 瀬川葉子・伊藤幸子・高橋佳乃子・日野間尋子)  伊藤さんは彫刻、他の3人は平面。ベテランぞろい。  11月2日まで。 →GALLERY ESSE(ぐる~ぷ・ルヴァン展)  中田やよひさん(全道展会員)が講師を務めるコープさっぽろ . . . 本文を読む

■Soil Perspective 土の視点ー加地学・川上りえ二人展 (2024年9月25~29日、空知管内長沼町)

2024年10月02日 09時43分24秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
   札幌の郊外、長沼町に広がる田園地帯の丘陵のすそにあるスペース「ポエティカ」で、町内在住のガラス作家西山亮さんが、今年9月まで20回にわたって企画してきた工芸・クラフトのグループ展「響き合う感覚空間」。  展覧会が幕を閉じるにあたり、特別企画?として西山さんが「やってみたかった」という2人展を企画しました。  伊達市で、道内の土による、土の味を生かした作品を作る加地学さん。  石狩を拠点に . . . 本文を読む