まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

橋物語その1 龍の子どもとかりんの実

2005年05月24日 | Weblog
 今、鋼鉄製の橋が話題になっていますが、関係があるのかないのか・・・。
 さて、このモニュメントは最近できた国道32号線・満濃・綾歌バイパスの満濃町がわの橋の上にある「龍の子ども」のモニュメントです。あのこんぴら丸のお土産売り場の近くです。
 龍の子どもは満濃池に移転してきたお母さん龍を、三谷三郎池から、はるばると訪ねてやってきたのでしょうか。手にしているかりんは町の木です。満濃町近辺には、こうしたユニークなモニュメントがありますので、おいおいに、つれづれにお話してゆきたいと思います。
 橋の名前は「はらいがわおおはし」、上り側から見れば、「祓川大橋」となっています。昔、こんぴらさんにお参りするとき、この川で体を洗って清めたことから「祓川」の名があるそうです。
もっとも、こんぴらさんには遊戯場や芝居小屋、賭場などがあって、この川で身包みはがされて支払いされられたことから、「払い川」だといわれたこともあったとか。

  あじさいの 揺れて昼寝の 揚羽かな  暁光

みなくちまつりと午王さん

2005年05月24日 | 民俗
 高松市勅使町の周辺の農家でも田植えの準備にかかっています。このあたりは自分ちでモミを撒いて苗をたてるのです。この苗代(なわしろ)の水の取り入れ口にお花を立てて、神社から頂いた午王(ごおう)さんという御幣を立てて、稲の無事な生育を願うのです。これを「水口(みなくち)まつり」というのです。
 私の家でも昔はこういう風習があって、黄色いやまぶきなどのお花を供えた記憶が残りますが、近年には農協の育苗センターで育てた苗を買うために、こうした「なわしろ」という概念がなくなって、廃れてしまった民俗伝承でありました。しかし、この地区には今もこうした風習が受け継がれているのに関心したものです。
 苗箱にはシートがかけられて保温し、または小鳥の害から守り、周囲には幾重にも網を巡らせて、ネズミなどの侵入を防いでおるようです。

  野の花を みなくちにさし 御幣ゆれ  暁光

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