まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

奉公記念像「いちたろう やぁい」

2005年05月26日 | Weblog
 丸亀市の西に「多度津町」という町があって、小高い山が「桃稜公園」と呼ばれて親しまれています。少林寺拳法の総本山「少林寺」のあるところです。
 この山の頂上にお母さんが手を上げて子どもを呼んでいる像、「いちたろう やぁい」があります。日露戦争に行くために、この多度津の海から出征してゆくわが子を見送り、「お国のために奉公するんだぞぉ~」と呼びかけている母の像です。この話は美化されて映画や舞台、浪曲にまでなって、先の世界大戦が終わるまで「軍国の母」として賛美されたものです。
 今は、「子を思う母の像」として再建されて、今も多くの人たちがここを訪れています。
 パソコンが流行りだしたころ、文章作成ソフトに「一太郎」というのがあって、(今もあるんですが・・・)パソコン愛好家が多く集まったという場所でもあります。今は「ワード」が有名になって、かつての「一太郎、やぁい~」と叫びたい想いになったものであります。


香川のちょうちん

2005年05月26日 | 民俗
 おしごとのついでに社宅付近を歩いていると、三好提灯店を見つけました。ここは香川でも有名な「ちょうちん」を作るお店です。最近は提灯なんて使うこともなければ、見ることもない道具ですが、電気のない時代にはなくてはならない道具でありました。
 光にあふれた現代にあっては、必要でなくなった「ちょうちん」ですが、この三好提灯店は、実にさまざまな提灯を作成してはマスコミに取り上げられています。
 お店は普通のありふれた二間ほどの間口の、奥行きの長い建物でして、そのお店にあるのが、この、「さぬきうどん提灯」です。この三好さんにかかればできない提灯はないらしく、サンタクロースやフグ提灯まで展示されておるのです。いまや、提灯は光という暖かさを与える道具ではなくて、夢という暖かさを与える道具になったのかもしれません。

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