まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

路上観測1:マンホールのふたって・・・。

2005年05月25日 | Weblog
 普段、何気なく通り過ぎている道路にも、実にさまざまな情報が横たわっておるのです。その中でも、マンホールのふたぶたが静かな観察視点になっておるそうです。このデザインは各自治体ごとに決めるんでしょうが、中には単に町のマークだけを鋳込んであるものもあるんですよ。そのデザイン大会もあるそうです。
 こうした下水や汚水のマンホールのフタを調べるだけでも、一冊の本ができそうです。それに、四国ガスや四国電力・電電公社やNTTなどと調べてゆくだけでも、結構な「香川学」になりそうです。近年には「平成の大合併」が行われることから、古い町名が刻まれたマンホールのフタが高くなるかも知れません。ちなみに、これは高松空港が開かれた「香南町」の汚水ふたの写真です。
 私たちの足元には、さまざまな情報が転がっておるのです。ただ、こうした調査をされる人は、交通安全に注意してください。


沈黙のダム 台風に見舞われた豊稔池 

2005年05月25日 | 自然
 昨年10月の台風23号は香川県東部で大きな被害を与えたが、西讃の大野原や観音寺方面でも甚大な被害を与えたという。その大野原の山間部でも至る所で山崩れがおこり、山肌に大きな崩落現象が見られる。
 先に紹介した豊稔池周辺でも山崩れがひどく、遊水公園に至る道路が流失し、ダムの近くまで行くことができない状態のまま。ダムには今も茶色によどんだ水が流木とともに残ったまま。あの巨大な石積みアーチダムは放水(吐水というらしい)することもなく、水音ひとつなく沈黙したまま。巨大な象が静かに眠ったままのように見える。このダムも近く、田植え用の用水を放流しなければならない時期になるが、水路は激しく壊れており、放流ができるのかどうか疑問になる。
 このダムに至る県道も大きく流失し、今も復旧工事が各所で行われている。

ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>