まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

よそごとの ように枯れ木は 野に立てり

2009年01月15日 | 日常
 病院の朝は・・・7時ごろから動き出し、8時前にお茶が来て・・朝食になる。それから・・・しばらくはすることもない。

 午前中は・・・検温や血圧などの点検に来る程度だし、点滴液の交換・追加などがあるばかり。そうこうしていれば・・・お茶がやってきて、お昼の食事になる。

 その間・・・、寝ているか・・、テレビを見ているかしかない。談話室とか休憩室のような設備はない。自分のベッド周辺にしか、なわばりがないというような雰囲気・・・。

  

 担当のドクターが、内科のドクターから心臓専門の若いドクターになった。そこで・・・造影剤を使ってのCT検査になった。若いドクターは張り切っているが、その検査は・・12月下旬にやったばかり・・。

 黒のバックに・・・白く・・・クモの巣のように、コウモリの骨のように・・枯れ葉の葉脈のように・・・血管が・・・白く浮かび上がって写る仕組み。

 そのことを話しても・・・民間の名前も聞いたことのないような診療所の検査なんぞ、相手にもしてくれない。県立病院のドクターって、そんなもんだろうか。要するに・・・自分のこの目で見ないと信用はしないのだ・・。

 私の担当の看護師「橋本」は・・あの・・ピーター(池畑慎之介)に似ているような気がする。大きなマスクをかけているので、目しか見えないが、役者のようなまつげだ。

 その「橋本」が、ホルターを外してくれたし、点滴用の針も外してくれた。ただ・その時・・・圧迫が弱くて・・・さらさら血液が噴き出して・・・、蒲団からシーツからを真っ赤に染めてしまった・・・。手際がいいが・・・大まかな性格かもしれない・・・。

 

 点滴用のホースが外れたことは・・・うれしいを通り越す。そう・・自由を取り戻したようなもの・・。どこにでも・・自由に行けるってことだ。あの・・点滴台を引っ張りまわすことはさほど重くもないし、不自由なことでもない。でも・・、見た眼には・・・カッコよくないし、階段や坂道になると邪魔にはなるし、段差があるとうっとおしいいものではある。

 その橋本に・・・退院できるかどうか、できないのならば、診断書を書いてもらいたい旨を告げたが・・・「明日、朝一番にドクターにお願いして・・・」と言い残して・・・帰って行った。

 今週いっぱいは・・・島に行くつもりで・・・休みにしてあったが、来週からの休みは・・「病気休暇」にするしかない。それには・・「診断書」が必要になる。

 病室で・・・となりのおっちゃんと、その話をしていたら・・「あ、私がお願いしてあげるよ」という声・・・。誰かとみれば・・・「木村」だった。

 

 病院では早くに暖房が切れる・・・。しかし、薄い掛け布団一枚きり・・・。寒くて寒くて仕方がない。寒いというのは・・熱があるからだと・・・けいこばぁが・・氷枕を借りに行ってくれたが・・・「今日は熱が出た人が多いらしくて、後で持ってくるからって・・・」という。

 しばらくして・・・氷枕を持ってきて、バスタオルでくるんで置いてくれたのが「木村」・・・。「てきぱきと気持ちのいい人ねぇ・・・」とけいこばぁも関心しきり・・。

 38.1度ほどの体温は、朝方には・・・36.4度にまで下がっていた。

 朝・・・その氷枕を返しに行ったが・・・そんな看護師はいないという。「木村」というのは「主任さん」で、背が高くて・・黒くて大きな眼鏡をかけているのだという・・・。まさか・・・。

じゃぁ、また。




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