KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

やっと・・

2012年03月08日 | 病気のこと
天気 曇

夫の入院の日。内視鏡手術が決まってから3週間待たされた。
2年半前に胃がんのごく初期を内視鏡手術、それは完治したものの、その時から食道にも小さな影があった。それを半年ごとの検査で経過観察していて、まだミリ単位ながら「悪性になるかもしれない」段階になったので「取ってしまいましょう」ということになった。本人はそのうちに消えてしまうかも・・とも思っていたようだが、私は、いずれそうなる、と思っていた。
開腹する訳ではないから、体に負担はあまりない・・のだが、手術は手術。胃のときは出来ていた場所が悪かった、ということもあって5時間もかかった。終わってみなければわからないのは、開腹してもしなくても同じだ。

実は、これを書こうかどうか、すごく悩んだ。
このブログは私のことを書くためのもの、夫のプライバシーは書きたくない。が、二人で暮らしているのだから、夫が入院している間も呑気なブログを書いている訳にもいかない。かといって、秘密にして退院するまで休むのも何だかおかしい。怠け者なので、休んだら俳句を作ることも忘れてしまいそうだ。
他の病気ならば「心臓が悪くなって」と簡単に書けるのだが、がんはそうはいかない。
理由は、未だに「がん=命にかかわる病気」という図式で考える人が多いからだ。私自身が「乳がん患者6年目」だから良く解る。私のがんは、一応術後10年が目安。いつ再発・転移してもおかしくはないが、今のところその気配はない。もしあったとしてもまた治療すれば何年かは元気で居られる。
でも、私は術後2年目から別の理由で体重がかなり減った。久しぶりに会った知人などは「あなた、大丈夫?こんなところへいらして」などと、何度も重病人扱いをされた。
余程進行するまでほったらかしだった病状でもない限り、今は治療で改善する病気。幸いなことに私も夫も、いわゆる「メタボ」には関係なく、他の病気は全くない。糖尿病・心臓病・高コレステロール、などといういつ倒れるか解らない病気よりはずっと「元気で居られる」病気なのだ。
という訳で、がんへの偏見を少しでも見直す人が出てくれることを考えて書く決心をした。
ちなみに・・「癌」というおどろおどろしい字は嫌いなので、私は一切使わない。

さて、手術は4日後。今日術前の検査をしてしまうと、月曜の手術日までは何もせずに「三食昼寝付」の入院患者だ。病院と主治医の都合で週末を挟んでの入院になってしまったのだ。
幸い病院までは歩いても10分余り。散歩がてら毎日病院へ出かけよう。

木の芽風旅に出るごと入院す KUMI
コメント (1)
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