北緯65度、スウェーデン北部、フィンランドに近い人口75,000人の街LuleåにあるFacebookのデータセンターの写真が公開された。このところ移民による暴動などの騒乱が発生したスエーデンだが、北極圏に近いこの街は、治安が良好なことに加え、気温が低いことから、かなりの熱を発生するコンピュータ群をかかえるデータセンターにとっては天然の冷房装置を装着したようなものである。冷涼な場所にデータセンターを建設するという動きは日本でもある(さくらインターネットなど)が、Facebookのような巨大なシステムが建設されるのは例を見ない。特に、テロ問題が注目されるようになってからは、データセンターの所在地は機微な情報となってきているからだ。
ここでは世界中からアクセスされるメッセージ、写真が瞬時に処理されている。もちろん、田中均元外務省審議官の発言を非難する安倍首相のメッセージもここで処理されている。いまや世界中に8億人のユーザーを抱えるFacebookだが、この近未来的なデータセンターのセキュリテイ、情報保護は本当に大丈夫なのだろうか。CIAのように、内部に情報を漏えいさせる者はいないのだろうか、と思う。