回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

オリンピック開会式前夜

2012年07月27日 03時54分56秒 | 日記

ロムニー候補の意図がどうであれ、昨日の同氏のロンドンオリンピックに対するコメントーー準備不足への懸念や英国人の関心の低さーーが英国人に受け入れられなかったことは明らかである。ソルトレークシテイ冬季五輪の招致成功の立役者として先輩面をしたかったのか・・・ いずれにしても英米関係あるいは同氏の大統領選挙への貢献は考えづらいところ。

開会式を明日に控えたテニス競技会場ウインブルドン・センターコートを、そして自宅近辺のオリンピックバナー。

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グラス・ステイーガル法再び?

2012年07月26日 15時23分27秒 | 日記

この時期に来て改めて銀行・証券業の分離という先祖がえりともいうべき現象が進んでいる。サンデイ・ワイルと言えば、1930年代成立のグラス・ステイーガル(GS)法を最後に骨抜きにして、ワンストップサービスと称し保険・証券・銀行を合体させたCITIGROUPを創設した立役者。また日興証券との提携交渉でその傲岸不遜ぶりを如何なく発揮したことはまだ記憶に新しい。その彼が、GS法への回帰を唱えているというのであるから、常に現状打破に商機を見出してきた政商らしい。この横顔は、成り上がったという点でルパート・マードックにも通じる。そしてその強欲ぶりにおいても。

英米では、証券会社(投資銀行)が銀行(商業銀行)を下に見るのが常である。その理由は、投資銀行こそリスクを負っており、そのリスクを管理できるという倒錯したうぬぼれによるもの。現在の金融危機に照らせば、盗人猛々しいとはまさにこのことである。銀証一体化したユニバーサルバンク(ドイツ・スイスが採用)が制度的に劣っているわけではない。単にその担い手の倫理観の問題である。

LIBOR問題に揺れる銀行界への追い打ちとはさすがにサンデイらしい。79歳にしてこの生臭さはすでに妖怪の域にさしかかっている。ただ、単に1930年代の銀証分離への回帰を主張するとは、全く想像力と先進性を欠いたものと言わざるを得ず、やはりサンデイの老いを感じさせる動きではある。

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ロンドンへ

2012年07月26日 04時20分47秒 | 日記

昨夕ロンドンに到着。五輪を控え、予想外の手際の良さで入国審査場に行列もなくスムーズに入国できた。晴れで気温28度。今年一番の暑さということだった。市内の交通にも大きな問題なし。これからしばらく当地に滞在の予定。機上からのロンドン西郊の田園地帯とウインブルドン近くの自宅から望む緑滴る中庭を。今は午後8時過ぎだが日没まではまだ暫くある。

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アサド後の中東

2012年07月23日 20時20分47秒 | 日記

シリア内戦がダマスカスにまで波及し、アサド政権崩壊が秒読みに入った中、アラブ連盟が、アサドがこれ以上の反政府軍への攻撃を停止するなら身の安全を保障し国外脱出を認めるという声明を出した。アサドがどのような反応を示すか注目される。たぶんアサド側は、このような提案の末路がどうなったかについて思案を巡らせているだろう。

一方、アサド後の中東について、シリアが内戦状態から実質上国家分裂にまで至るような場合もっとも影響を受けそうなのは隣国ヨルダン、アサドを支援してきたイラン、それにテロ組織と対峙するイスラエルの3か国。このうち、ヨルダンは大量の難民流入と宗教間対立の結果、自国の政体を揺るがされ、最悪の場合国の存亡にもつながりかねない。一方、イランは宗派上の理由からアサドを支持してきたが、アサド政権崩壊は自国にも飛び火しかねない。イスラエルはヒズボラに武器が流出することを警戒し、ヨルダンの動きを、緊張感を持って見ている。

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ルパート・マードックの退場

2012年07月22日 22時08分55秒 | 日記

ルパート・マードックといえば、英米香港の新聞界の最有力者。007シリーズの「Tomorrow Never Dies」のモデルにもなった。昨日、マードックは自身が所有するNews Corporation社ほか、いわゆるマードック帝国を構成する各社の取締役を辞任すると発表した。81才の高齢であり、世界中を飛び回るにはもはや体力的にも限界だろうがそれ以上に、40人以上の逮捕者を出した同社グループ新聞の盗聴事件に対する対応なのか。

もしこれが正式なのであれば、オーストラリア・アデレードの地方新聞社から世界最大のメデイア帝国の総帥に成り上がった立志伝中の人物の、その時代が終わったことを意味してThe Timesの読者として感慨もひとしおである。

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