難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

放送バリアフリーと著作権問題の学習会

2007年11月23日 13時19分54秒 | バリアフリー
071110_2057~001.jpg071123_1308~001.jpg視聴覚障害者の中で、間近に迫った地上波デジタル放送への切り替えに伴う放送バリアフリー、著作権法改正について、関心が高まっている。
放送や情報へのアクセスが緊急災害時の情報保障、インターネット等の情報化社会の中で情報アクセシビリティの確保が権利として受け止められつつあることを反映している。


おりしも国連障害者権利条約でも第9条のアクセシビリティ、第30条の文化、余暇の項等で情報や放送、著作物等へのアクセスが障害を持たない人との対等
の権利として規定され、政府が署名したこともあり、政府施策の動向には注目せざるを得ない。


ラビット 記
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全視情協の岩井です。
10月30日の行政指針や著作権を巡る動きがある中で、ここはどうなるのか?もっとこんな風にしたいなど当事者である私たち自身での学習と議論の場が求められています。
障害者放送協議会放送通信バリアフリー委員会と著作権委員会の合同企画でのシンポジウムが2008年3月15日に開催されるとのことですが、ここ大阪で
も以下のような学習会を企画しました。
年末のお忙しい時期ではありますが、多数の皆様の参加をお待ちします。

学習会
○地上デジタル放送って?!字幕や手話、解説放送はどうなるの?
  著作権法の改正で障害者は?

 いま、放送史上全く新しい激変が起こっています。あと、3年8ヶ月、2011年7月24日を境に、日本中のアナログテレビが写らなくなります。その数、数千万台と推定されています。サービス向上と言われるが、字幕と解説放送は増える確たる保障がありません。手話にいたっては現状では技術的に付加不可能と言われています。

発表された、「視聴覚障害者向け放送普及行政の指針」でどのように変わるのか知りたいことはいっぱいです。

また、デジタル化に併行して、障害者に係わる著作権問題の新しい変化が新聞紙上で大きく報道され話題になっていますが、障害者団体、図書館や障害者施設などで、貸出用の、録音図書制作や字幕・手話挿入テープ制作などの作業でどんなことが問題になっているのか、どう改正されようとしているのか、重要であることはわかるの
だが内容がよくわからないなどの声があります。

これらの状況に応えるものとして、上記学習会を開催いたします。関係団体、施設、個人からの皆様のご参加をお願いいたします。

◯日時 12月6日[木] 17時開会

◯場所 玉水記念館場 大阪市西区江戸堀1丁目10-31
   地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅8番出口すぐ

◯講 師 河村 宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター)
     高橋紘士(総務省主催のデジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会座長)

◯参加費 1,000円

【主 催】
 特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会(近畿ブロック協力)
 特定非営利活動法人 全国聴覚障害者情報提供施設協議会近畿ブロック
 特定非営利活動法人 CS障害者放送統一機構

○参加受付は当日会場でも行いますが、できるだけ事前に下記アドレスか又は各団体宛アドレスにメールで、御名前、所属団体、役職、ご意見ご質問などをご
記入の上お申し込みください。

○申し込み先 統一機構http://www.medekiku.jp/index.shtml の<お問い合わせ>へ
       全視情協会アドレスnaiiv@kurumi.sakura.ne.jp

プログラム
司会  柴田浩志(全国聴覚障害者情報提供施設協議会副理事長)
17:00  開会あいさつ  高田英一(統一機構理事長・元全日本ろうあ連盟理事長・元世界ろう連盟理事)

17:05  講演「視聴覚障害者向け放送の普及行政の指針」 高橋紘士 先生
(総務省主催デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会座長)

17:40  鼎談「地上デジタル放送開始にあたって、視聴覚障害者の情報保障は?」総務省 「指針」から
    高橋紘士先生・岩井和彦(全国視力障害者情報提供施設協会理事長)・石野富志三郎(全日本ろうあ連盟副理事長)

18:40  デジタル放送補足説明 佐藤 至  アイドラゴンカスタマーセンター

18:55  休憩

19:10  講演 障害者の情報アクセビィリテイと著作権問題 河村 宏
   (国立身体障害者リハビリテーションセンター)

19:45  鼎談「視聴覚障害者への情報提供の課題 法制委員会中間報告から」
    河村宏先生・梅田ひろみ(視情協著作権プロジェクト委員)・大嶋雄三(統一機構)

  まとめ 村井晶人      全視情協近畿ブロック





人工内耳手術から9日目 今日から出勤

2007年11月22日 08時26分19秒 | 人工内耳

theColorofFreedom.jpg今日から出勤だ。
昨日夕方から、年末調整の提出する用紙を取りに出社し、挨拶してきた。

手術の経過を説明したが、人工内耳の手術を何か補聴器を埋め込みしたようにすぐに聞こえるようになったと誤解している人も多い。

これから音を処理するコンピューターを接続して聞きながら調整するので、会話が分かるようになるには一年間くらいかかると説明する。
リハビリテーションかフィッティング、トレーニングか適切な言葉で説明しないといけない。

こうしてみると人工内耳という言葉だけでは理解しにくいことが分かる。
マッピングもすぐには分かりにくい言葉だ。「人工内耳」は英語では「コクレア・インプラント」、「蝸牛移植」だ。

これも含めて分かりやすい用語が必要ではないか。


ラビット 記
   



07年の障害者雇用率発表と中途失聴・難聴者のニーズ

2007年11月21日 23時17分04秒 | 就労
koyosinbunnkiji.jpg
千葉差別事例.jpg新聞等で報道されているように、障害者雇用が大きな問題になっているが、厚生労働省はその見直しを検討している。
2007年10月24日の第26回労働労働政策審議会障害者雇用分科会の資料によると、「近年の障害者の働き方の多様化等を踏まえ、」と障害者の労働の形態が紹介派遣が増えているとして、対象事業主と対象障害者の支援の在り方を検討しているようだ。
しかし、これは「働き方の多様化等」という言い方は、今社会問題になっているワーキングプア、ネットカフェ難民を生み出した派遣労働の偽装請負や低賃金労働を合理化するのと同じだ。障害者も企業がきちんと雇用しないので派遣型にならざるを得ないのではないかという懸念がある。
同資料の派遣企業側への支援として、助成金の派遣元企業への支給とか、紹介予定派遣先企業と派遣元への支援が検討されているが、肝心の対象障害者の視点というのが、「重度以外の身体障害者、知的障害者」を助成金対象とすべきとしているのは当然だが、この審議会に障害者当事者がどの位参加しているのか、疑問が生じる。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/s1024-12.html

軽度の障害者の雇用に、助成金を活用してコストを下げようとする考えもあるようだが、中途失聴・難聴者も一人の人間であり、きちんとしたコミュケーション保障、対応をすれば能力を発揮できることを考えて欲しい。
http://q.hatena.ne.jp/1181187415


中途失聴・難聴者への支援も、具体的に要望すべき段階にある。
聴覚障害者の対象を身体障害者手帳を有するものにすること、企業の管理者に中途失聴・難聴者を含む聴覚障害者の問題の研修を行うこと、手話通訳及び要約筆記者の派遣も対象とすること、企業の助成金申請条件の緩和、申請手続きの簡素化を要望すべきだ。

ラビット 記
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厚生労働省は、11月20日、従業員数が56人以上の民間企業の2007年度の障害者雇用率が1.55%であることを発表した。前年より0.03%アッ
プ。76年に障害者雇用が義務つけられて以来、最高となった。しかし、法定雇用率の1.8%は下回ったまま。
(朝日新聞2007年11月21日朝刊)


高岡@都難聴、全難聴





ろう、難聴者に適した都市計画・建築に聴覚障害者を 

2007年11月21日 13時39分47秒 | バリアフリー
071120_1456~001.jpg071120_1513~001.jpgろう、難聴者に適した都市計画、建築について、研究している学生がいる。
東京には聴覚障害を持った1級建築士の方がいるが、国土交通省の新しい交通バリアフリー法に基づく、建築物、交通機関、施設の設置ガイドラインの策定の
ヒアリングにも呼ばれている。

もっとこうした人々が実際の社会に活用される必要がある。彼らの仕事に関する国や社会、民間の支援も必要だ。

杉山裕一郎氏のブログ
http://threefold.jp/blog/


ラビット 記
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聞こえない人に向けた建築を
読売新聞

今回は、聾(ろう)者・難聴者にむけた都市計画・建築
を考えている杉山祐一郎さんにお話を伺いました。

現在、博士課程の学生として研究に携わる一方、無償で
住宅の建築やリフォームの相談を受けたり、各地で勉強
会をされたりしています。

先日、一級建築士の資格試験を ...
http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/challenge/ps71119a.htm






人工内耳7日目の手術跡

2007年11月21日 06時56分10秒 | 人工内耳

手術跡族像調整.jpg
自宅に戻って、3日目の朝。11月21日。

昨夜は2回目の洗髪したので、絆創膏をはがして、手術の跡を見た。
頭部の方は剃髪した部分にややカーブを描いて切開してある。
こちらは触ってもそう痛くはない。

耳介に沿ってその後ろを切開してある。これは初めて見た。
その切開した後は赤い肉が盛り上がって来ている。
今までは白いテープが張ってあって、そんなに痛まなかったのだが、
その部分がズキン、ズキンとかなり痛む。耳の穴の中まで痛む。
痛み止めを飲んで寝るがそれでもかなり痛い。

もう1日様子を見て、木曜から出勤しよう。


ラビット 記



権利条約の実現には障害者自身の理論武装が必要

2007年11月20日 14時34分47秒 | 権利
071113_1228~001.jpg障害者権利条約の実現には、社会の理解と障害者自身の「理論武装」が必要になる。
理論武装とは、自らの権利を自覚することだ、自分の人間としての価値に自信を持つことだ。

千葉県の障害者差別をなくすための条例が2007年7月から施行された。この条例の成立過程を学びたい。

ラビット 記
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【千葉の差別をなくす条令:21日夜のNHK教育テレビ】
共に生きる街を ~日本初!障害者差別をなくす条例~
11月21日(水)20:00~20:29
/(再放送)28日(水)13:20~13:49
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0711/71121.html

昨年10月、千葉県で日本初の「障害者差別をなくすための条例」が成立し、今年の7月から施行されました。以下は上記のNHKのサイトからの抜粋です。
「条例ができるまでの過程は、う余曲折の連続だった。まず29人の市民が参加してたたき台を作ったが、何が差別か、どうすれば差別をなくせるかを巡って
1年間の激論を交わした。県議会でも多くの反対にあい、何度も廃案の危機にさらされた。条例誕生までの過程と、施行から4か月の現状を見つめ、条例の意
義を探る」

条令成立までの時々刻々は、「えにし」のHP、http://www.yuki-enishi.com/ 「千葉ちいき発」をご覧ください。
気の短い方は、以下をクリックしてください。
http://www.yuki-enishi.com/chiba/chiba-00.html





人工内耳に積極的な意味を見いだす過程(2)

2007年11月20日 04時23分24秒 | 人工内耳
071118_1602~001.jpg071113_1306~001.jpg人工内耳で何を改善するのか 積極的な意味を見いだす過程
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/6072406.html

この記事を書いてからちょうど3ヶ月経過した今日は11月19日。
上記の記事の質問の結果を記しておこう。

1)裸耳の聴力検査の意味は余りないのではという指摘は理解され、その後補聴器を両方装用した場合、片方ずつ装用した場合の試験を純音の他、単語、文章
等何度も検査を行った。
その過程で、左耳の語音弁別率が文章で46%であること、両耳補聴器装用で4000Hz域がほとんど聞こえていないことなどが分かった。

2)100dB以上の聴力損失のある場合の補聴器の限界があること、聴力が低下しつつあること、片方を人工内耳にすることで今補聴器をしている右耳の負担を減らすことが出来るという説明があった。

3)ABRの検査の結果は、聴神経が反応しているということだった。医師の説明でも簡単で、余り重きを置いていないようだった。

4)人工内耳と補聴器の両耳で補聴することは今は世界的な趨勢とのことだ。ただ、リハビリテーションの方法についてはまだ模索状態とのこと。
人工内耳の調整をまず行い、これがある程度落ち着いてから、右耳の補聴器の更新、調整を検討する方針と聞いた。

5)人工内耳により、改善を一番希望するのは、数人から10人程度会議や騒音化での会話、様々な会話のシーンだ。
新しい人工内耳の機種でもあり、自分のような難聴者に対するマッピングは初めてでこれからの調整になる。当事者の自分の意欲が鍵になるとのことだ。

以上を了解して、人工内耳の埋め込み手術に至った訳だが、これらの説明を受けるには、難聴者側に聴覚と言葉の認識に対する一定の知識が必要だ。さらに難聴者のアイデンティティの確立を考えるならば、ろう者とろう文化の理解も必要だ。

これらを誰からどのようにどれだけ受けるべきかについては、難聴者の生活と文化様式に対する考えがまちまちであるので、いろいろなプログラムが検討されるべきだろう。
ただ、患者に対する説明の責任は医師とSTが持っている。


難聴者組織でも、人工内耳装用者が増えていること、全ての障害者の権利を守る障害者権利条約を政府が承認したので、様々な角度からの考察が必要な時期に来ていることは間違いない。

まだ音を入れていないので、その後の考えについては何も言えない。


ラビット 記




障害者権利条約の「コミュニケーション」の定義の背景など  

2007年11月20日 03時25分40秒 | 権利

会議のPC要約筆記2 =?US-ASCII?B?LkpQRw==?=国連障害者の権利条約の政府署名がなされ、間もなく国連総会で採択されて1年になる今、権利条約の内容とその批准が注目されている。

この権利条約の案となったのがメキシコ政府のといわゆるバンコク条約草案だ。
このバンコク条約草案は、2003年10月14日から17日、タイのバンコクで開催されたESCAPの地域ワークショップで検討されたものだ。
全日本ろうあ連盟の国連障害者条約の関連資料のサイトに詳しい。
http://www.jfd.or.jp/intdoc/unconv/

「障害者の権利及び尊厳の保護及び促進に関する総合的かつ包括的な国際条約」に向けての地域ワークショップ
2003年10月14日~17日、タイ、バンコク
バンコク草案:障害者の権利及び尊厳の保護及び促進に関する
総合的かつ包括的な国際条約に提案する項目
http://www.jfd.or.jp/int/unconv/escap-conv2003a-bkconvdraft-j.html

このバンコク草案を見ると、現在の障害者の権利条約のたたき台になっていることが分かる。
第2条のコミュニケーションの定義が含まれている。その他、アクセシビリティとか障害、差別、言語などの定義がある。

コミュニケーションの定義は以下のようになっていた。
コミュニケーション (Communication) 
「コミュニケーション」方法には、音声によるコミュニケーション、手話によるコミュニケーション、指点字、点字、拡大文字、オーディオ、アクセシブル・マルチメディア、人による朗読支援、アクセシブルな情報通信技術を含むその他補完的あるいは代替的コミュニケーション方法が含まれる。
(引用:全日本ろうあ連盟の国連障害者権利条約関連資料サイトより)

2003年の条約案の時点で、全難聴が全力を傾注して、明記された文字の表記、文字通訳はない。

全難聴はこの会議のあることは、日本障害者リハビリテーション協会の河村宏氏からの参加を呼びかけられたことで知っていたが、当時は要約筆記奉仕員カリキュラムが出て、テキスト作成事業や字幕放送拡充の運動に傾注していたこともあり、参加の余裕がなかった。
世界ろう連は、当初から手話とろう教育等に何度も声明を発表しており、ろう者の権利を強くアピールしていた。
幾つかのヨーロッパの難聴者組織は取り組んでいたかも知れないが、国際難聴者連盟は、国際会議でADAの報告はあってもこの権利条約に組織としてはまだ関わっていなかった。関わるようになったのは国際障害同盟IDAに加盟した2005年からだろう。

全難聴と国際難聴者連盟が関わるようになったのは、2004年のフィンランド国際会議の後である2005年の第6回アドホック委員会からである。
第5回アドホック委員会に参加した我々は条約案にどう取り組むか分からないことばかりだったが、何としても難聴者、中途失聴者に関わるニーズを盛り込もうと意欲に燃えていた。
2004年10月に厚生労働省がグランドデザイン案を打ち出し、これに対する難聴者、中途失聴者のニーズを「4つのニーズ」としてまとめていたこと、パソコン要約筆記の普及の中で、要約筆記通訳者制度の確立のための事業に取り組み始めていたこと、情報通信のアクセシビリティのJIS化などに取り組んでいたことも背景にある。


ラビット 記


DAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援

2007年11月19日 19時53分34秒 | バリアフリー
ノーマネットから、シンポジウムの案内が届いた。
ディスレクシアの障害は見て分からない障害なので、周囲が良く理解する必要がある。教育と言っても、長期にわたる。
各段階でどういう支援が必要なのか。


ラビット 記
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◆シンポジウムのご案内
「ディスレクシアへの教育的支援」をテーマとし、ディスレクシアに対する支援について国内外の様々な事例を紹介し、地域に根ざしたより良い支援の為にどのような支援活動が必要かについて、当事者及び親、図書館関係者・教育関係者、およびDAISYに関わる関係者等で議論を行う。

開催日:2008年1月12日(土)10時00分から16時30分まで

会場:日本青年館ホテル 3階 国際ホール
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町7番1号
TEL:03-3401-0101(代)
地図:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/access.htm

主催:(財)日本障害者リハビリテーション協会
助成:独立行政法人 福祉医療機構
参加費:500円

プログラム

9:30 受付開始
10:00 開会挨拶 片石修三 財団法人日本障害者リハビリテーション協会 常務理事
10:10 講演1:「ディスレクシアについて」神山忠(岐阜県立特別支援学校教諭・ディスレクシア当事者)
11:00 講演2:「ディスレクシアに対する教育的支援の現状とニーズ」品川裕香(教育ジャーナリスト)

11:50 - 13:00 休憩・展示見学

13:00 講演3:「地域でのディスレクシア支援」
事例1:東京都港区での事例 藤堂栄子(NPOエッジ)
事例2:奈良県での事例 濱田滋子(NPO奈良デイジーの会)

14:20 - 14:40 休憩・展示見学

14:40 パネルディスカッション「DAISYによるディスレクシアに対する教育支援」
司会:寺島彰(浦和大学)
パネリスト:河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
井上芳郎(LD親の会)
山内薫(墨田区立あずま図書館)
中村芬(NPOデジタル編集協議会ひなぎく)
南雲明彦(アットマーク国際高等学校・ディスレクシア当事者)

16:30 閉会挨拶 野村美佐子 財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター次長

申込要領
参加費:500円
募集人数:先着200名(申込締め切り:1月6日(日)定員になり次第締切)

申込方法:下記、詳細リンクの「参加申込みフォーム」からお申込みいただくか、
「参加申込み用紙」を(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センターに
FAXまたはメールにてお申込み下さい。

FAX:03-5273-0615 e-mail:daisy-seminar@dinf.ne.jp
担当:吉広、野村
お問い合わせTEL:03-5273-0796

情報保障:パソコン要約筆記あり。手話通訳・点字プログラム・磁気ループが必要な方は
申込みの際にご記入ください。

「参加申込み用紙」
お名前(ふりがな)
ご所属
住所 〒
電話
FAX
e-mailアドレス

下記に該当します(該当するものに○を付けてください。)
1)車イス使用
2)手話通訳が必要
3)点字プログラムが必要
4)パソコン要約筆記が必要
5)磁気ループが必要
6)その他

詳細リンク先:
http://www.normanet.ne.jp/info/seminar080112.html


ご案内は以上です。



聞こえなくなった左耳

2007年11月19日 12時03分31秒 | 人工内耳
071119_0940~001.jpg
greenCI.jpg人工内耳の電極を 蝸牛内部に挿入すると残存聴力が失われると説明書にも書いてある。

これまで左耳に使っていた補聴器(写真の左の耳かけ式)を付けてみた。全く聞こえない。新しい電池を入れてみたが聞こえない。右で聞くと聞こえる。
これで左耳は人工内耳にかけるしかないことになった。


さて、アイデンティティはどうなるか。


ラビット 記



病院の病室に字幕放送テレビを

2007年11月19日 11時20分53秒 | バリアフリー
071119_0948~001.jpg
HospitalTV.jpg病院の病室のテレビ文字放送チューナーを付けるには病院の許可が必要だが、接続も取り扱い説明書もあるがビデオやDVDを接続するのと同じ要領だ。
誰か若い人ならすぐ分かるだろう。

病院には、ボランティアの方が大勢いて、病室に案内したり、高齢者には筆談器で院内の簡単な説明をしていた。

このような聞こえのバリアフリーを支援する情報バリアフリー支援員のような人が市町村に数多く増えれば良い。


ラビット 記



病院のテレビで字幕放送を見るには

2007年11月19日 10時16分06秒 | バリアフリー
071119_0742~001.jpg071119_0949~002.jpgこの病院のテレビは液晶テレビとカード式テレビ接続装置が付いた移動式ボックスだった。

壁にF型プラグのアンテナ端子があり、これと持参した文字放送チューナーをつなぎ、チューナーとテレビをビデオケーブルで接続し、テレビをビデオ入力で見る

チャンネルは文字放送のチューナーのリモコンで操作する。
現在は文字放送チューナーは販売していないので株式会社アステムの「アイドラゴン」で代用出来る。これは地上デジタル放送を既存のアナログテレビで見るアダプタも兼ねている。
または文字放送チューナーをオークションサイトで探すかだ。
難聴の治療で入院する患者が多い病院は病室にこうしたチューナーかそのままで字幕放送の見られるデジタル放送テレビを置くか貸し出す必要があるだろう。


入院した際に看護師が言われたことを思い出した。
待合室のテレビは音声が出せないからねと言われたのだ。

病院や図書館など静寂が求められるところには、字幕放送が見られるテレビが良いですよと話したのが病室のテレビに文字放送チューナーを付けるお願いをするきっかけだったのだ。


障害者権利条約の第9条で民間にも公衆に提供される施設、サービスにはアクセシビリティが求められている。


ラビット 記 



人工内耳手術 6日目

2007年11月19日 09時45分33秒 | 人工内耳
071119_0818~001.jpg071119_0859~001.jpg11月19日
昨夜は2時、3時、4時、5時と毎時ごとに目が覚める。
傷跡を下にして寝ても何とか大丈夫だった。

6時に起床。

入院にあたって、普通は考えないが、外部との通信のためにPHSでバソコンにウェブカメラを付けて自宅と通信しようとした。

ノートパソコンにはUSBコネクタがひとつしかないのでUSBのHUBを購入、ついでにPHSに入れるメモリ1GBとUSBコネクタも購入(合計約5000円)。
Webカメラを2980円で購入。


8:00に朝食。パン、サラダ、牛乳など。
8:25医師が回診。これから抜糸したら、退院とのこと。
荷物をまとめてロビーに運び、ベッドをきれいにした。

8:50抜糸終了。
明日になれば入浴も洗髪も可能とのこと。茶色の絆創膏が貼ってある。

今後は自宅で体調の回復を図ることになった。


ラビット 記




障害者権利条約の「文字通訳」について

2007年11月19日 07時18分48秒 | 要約筆記事業
071118_1538~001.jpg071119_0640~001.jpg障害者権利条約に盛り込もうとした文字通訳について

国連第8回アドホック委員会で、我々が全力で盛り込もうとしたことは「文字通訳」を手話通訳と同じように並べて記述することだった

これは、欧米のように音声をそのまま文字に変えて表示するキャプショニング(字幕制作)ではなく、音声コミュニケーションにおいて、読んですぐに理解できるように元の言葉を非音声要素の意味も含めて、積極的に要約し、文字で表示する「通訳」としてだった。

全難聴では、日本の要約筆記は、この言語処理の専門性と対人支援の専門性を持つ社会資源と位置付けている。


これを私たちは英語では、speech to text interpreter と表現していた。
しかし、議長テキストに対する国際障害コーカス案にはvoice to text となって、information technology の中に列挙されていた。

これは、国際難聴者連盟のマルシア・ドゥーガン理事長は国際障害コーカスのメンバーに多くのメールを送ってアピールしたが音声認識技術とかを想起されたのかも知れない。

第8回アドホック委員会で採択された条約には、文字表示display of text がコミュニケーションの定義に入っている。

これはコミュニケーションが、言語、文字表示、点字、触覚によるコミュニケーションと並んでいるので表示された文字で行われることを意味する。
この言語は同じ第2条の定義で音声言語、手話、その他の形態の非音声言語と示されている。writingは筆記で書くという動作を表している。

マルチメディアのアクセシブルな技術も含むということで、音声認識技術による方法などを示していると考えられる。


第9条アクセシビリティ2項(e)、第20条移動の自由(b)のライブアシスタンスは、様々なガイドヘルパー、介助犬など人的支援、訓練された動物の支援を意味し、手話通訳の専門家を含むとしているが、これに要約筆記が入るのではないかということも最近、指摘があった。

速記タイプや音声認識、パソコン要約筆記を字幕制作(キャプショニング)とする活動もあり、関係者との協議も必要だろう。
聴覚障害者には様々な形式、様式のコミュニケーション手段を選択する権利がある。


まさに「障害」は形成しつつある概念だ。


ラビット 記