あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

土木工事 3

2011-09-09 | 
コンクリートを打ち終わって数日後、型枠を外す。
次は境界の処理。作業のため多めに土を削ったので、そこに土を入れ芝生を植える。
芝生は菜園に勝手に生えてきたものだ。
もう片方はレンガを並べる。レンガはもともと境界としてそこに並べてあったものだ。そこにあるものを使う。
1週間もすれば完全に固まり、車も乗り入れられるようになる。
サダオが言っていた。
「聖さん、聖さん、コンクリートが固まるのはですね、あれは化学反応なんですよ」
ただ乾くのではなく、コンクリート内部で化学反応が起こり、それなりの強度が出る。それには時間も必要なのだ。
次の作業は表面の仕上げ。
パッチになった継ぎ目をグラインダーで削り、きれいにする。
友達のマサにグラインダーを借り、サンデーマーケットで安い刃を買い、作業をする。
安全のため手袋、目を守るには古くなったスキーゴーグル。
作業時間30分で表面がまずまずきれいに仕上がった。
これで第一区画は終了である。
思いついてから2ヶ月が経っていた。



1ヶ月のブランクの後、第二区画へ。
手順は同じく型枠を組むところから。
前回の区画に合わせたて枠を合わせ、水平を取り横枠を決める。
2回目になると手際もよくなり作業は早い。
今回はレベルを道路に合わせるわけではないので、掘る量も少ない。
転圧も機械を借りずに車で圧をかける。
前回とは違って、あっという間に準備ができてしまった。



さて今回はミキサー車でコンクリートを買うことにした。
手間、労働力、値段を考えると、そちらの方が断然効率が良い。
電話帳で調べるといくつも会社があり、値段はどこも似たり寄ったりである。
ボクが頼んだ会社はカンタベリー・コンクリート。
そしてやって来たミキサー車はカンタベリーのチームカラーの赤と黒だ。
大きめのミキサー車だが、前回打った第一区画はびくともしない。



最初の予想ではコンクリート屋はどかっとコンクリートを置いて、「おさらばえ~」と立ち去ってしまうというものだったが、ここの人は車を少しずつ動かしながら要所要所にコンクリートを流し込んでくれた。
しかも運ちゃんはその後、均すのも手伝ってくれた。
気持ちの良いサービスである。
期待をしないぶんだけ、ありがとうという感謝の気持ちが生まれる。
さらに次回もこの会社に頼もうという気にもなる。
サービスをされる側とする側が一つになり、新しいものが生まれ、次に繋がる。
本来のビジネスとはこうあるべきであろう。



運ちゃんが手伝ってくれたこともあり、第二区画のコンクリート打ちはあっという間に終わった。
今回はコンクリートが足りなくなるという初歩的なミスもなしである。
結果から言うと、最初からミキサー車で頼めば良かったのだが、ボクは自分でコンクリートを打つという経験ができた。
経験は財産である。それは自分を豊かにする。
車が入れる所はミキサー車でコンクリートを買ったほうが良い、というのも経験あっての言葉だ。
家の裏庭にはコンクリートブロックを敷き詰めたスペースがあるが、そこもブロックの隙間から雑草は生えてくる。
いずれそこもコンクリートを打とうと思うが、そこは車が入れないので再びミキサーでこねてやることになるだろう。
その時は分量も間違えないでやるだろう。
これも経験あればこそだ。



こうして3月から始まったコンクリート舗装も約半分が終わった。
プロがやるようにきれいに、というわけにはいかないが、とにもかくにも半分終わった。
次のセクションは出っ張っている切り株の処理があるので、しばらく時間がかかりそうだ。
こうなればいいなと思ったことは実現する。
ボクの場合はかなりゆっくりなのだが。
今は切り株を見てどういうように作業をするか構想を練っている毎日である。

いつになるか分からないが続く
コメント (3)
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