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NY円続伸、80円00~10銭 介入警戒感後退

2011年05月06日 07時53分22秒 | お役立ち情報
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸。前日比55銭円高・ドル安の1ドル=80円ちょうど~10銭で取引を終えた。投資家が運用リスクを避けるとの見方から、金利の低い円への買いが優勢となった。欧州市場で円は一時79円57銭まで上昇し、日米欧の中央銀行が3月18日に円売り協調介入に踏み切る直前以来、1カ月半ぶりの高値を付けた。

 景気期待などを背景に上昇基調にあった原油や銀など商品先物相場が大幅に下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの思惑から低金利の円が買われた。野田佳彦財務大臣が円が80円を上回る円高・ドル安水準となったことについて、「3月18日の時とは状況が違う」と述べたと伝わった。日本の通貨当局による円売り介入への警戒感が後退したことも円買いを促した。

 ただ、欧州市場で高値を付けた後は、対ドルで伸び悩んだ。欧州中央銀行(ECB)が理事会で市場予想通り政策金利の据え置きを決めた。理事会後の記者会見でのトリシェECB総裁の発言が市場の一部が予想したほどインフレ警戒的でなかったと受け止められた。ユーロが対ドルで大幅に下落し、円売り・ドル買いにつながった。

 連休明けの東京市場で輸入企業などが円売り・ドル買いを出すとの見方も円の上値を抑えた。ニューヨーク市場での円の高値は79円64銭、安値は80円35銭だった。

 円は対ユーロで大幅に3日続伸。前日比3円05銭円高・ユーロ安の1ユーロ=116円35~45銭で取引を終えた。トリシェECB総裁の会見を受けて、円買い・ユーロ売りが膨らんだ。円は一時116円15銭と、3月29日以来の高値を付けた。

 ユーロはドルに対して急落。前日終値の1ユーロ=1.48ドル台前半から1.45ドル台前半と大幅に水準を切り下げた。トリシェECB総裁の会見を受けてユーロ売りが膨らんだ。ユーロ圏の追加利上げ観測などからこのところユーロの上昇が続き、前日にユーロは約1年5カ月ぶりの高値を付けていた。目先の利益を確定する動きも出やすかった。ユーロの安値は1.4510ドル、高値は1.4845ドルだった。

 英ポンドは対ドルで下落。前日夕の1ポンド=1.65ドルちょうど前後から1.63ドル台後半に下落した。4月のサービス部門の購買担当者景気指数(PMI)が前月比で市場予想以上に低下したことがポンド売りを誘った。

 イングランド銀行(英中央銀行)が金融政策委員会で政策金利の据え置きを決めたが、予想通りとして反応は目立たなかった。