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「誰もが聖徳太子のようになれるのでしょうか

2013-11-04 | 安全、安心、
「徹底追及;ヒヤリハットの心理」
「誰もが聖徳太子のようになれるのでしょうか」

 聖徳太子は、同時に7つの訴えを聞くことができたそうです。「チェック」欄であなたの聖徳太子度を診断してみてください。
 まったく同時に同じように注意を配分して7つを処理することはできません。聖徳太子がやっていたのは、高速の注意切り替えによる、「見かけ」上の同時処理---時分割方式---です。
 7つの訴えが軽い内容ならこうしたことも可能かもしれませんが、一つ一つが面倒な処理を要求されるときには、頭の処理容量を越えてしまいますので、エラーが起こります。

チェック「あなたの聖徳太子度をチェックする」***************
自分が「もっともあてはまるとき”5”」、「まったくあてはまらないとき”1”」の5段階で判定してください。
1)2つ以上のことを同時に並行してできる( )
2)作業の手を休めることなく人の話を聞ける( )
3)騒がしい状況でも、相手の話を聞き取ることができる( )
4)作業に集中しながら、同時に他のことも考えられる( )
5)途中で中断しても作業にすぐ戻れる( )
6)複数の人の話を同時に聞いても混乱しない( )
7)周りが騒がしくとも気にせず作業できる( )
8)うまく気持ちの切り替えができるほうだ( )
「得点化」
8項目の判定値を合計してください。大学生・専門学校生389人の平均値は、23点(標準偏差は5.7点)ですので、それと比較して自己診断をしてみてください。(鈴木大輔ら「注意機能尺度の作成の試み(2)」日本応用心理学会第69回大会発表論文集、p59。「注意の能動性」尺度の転用)
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2013-11-04 | Weblog
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知が力なりの時代に

2013-11-04 | 認知心理学
●知が力なりの時代に   

知の時代である。誰しもが知に関心を寄せざるをえない時代でもある。自分の頭の働きへの関心はもとより、自分の周りに多彩な形で遍在する知もひどく気になる時代である。  A.トフラーの名著「パワーシフト」(徳山二郎訳;扶桑社)に、こんな話がある。  

天照大神の時代の三種の神器とは、剣と勾玉と鏡であった。それぞれが権力(パワー)の源と対応している。すなわち、剣は筋力と、勾玉は金力と、そして、鏡は、自分自身について知り、知を生み出す象徴と考えると、知力と対応している。そして、その権力の源泉が、筋から金へ、そして今、金から知へとシフトしている。  

この知力を機械として具現化したのが、コンピュータである。1938年のABCコンピュータの出現は、金から知へのパワーシフトを強力に押し進め、そして、社会の知の世界も、人のそれをも一変させた。  

時を同じくして、心理学も大きくパラダイム・シフトした。外部の力との関係でのみ人の行動を考えるべしとする行動主義から、内部の知(心)こそ心理学の研究対象とすべしとする認知主義へと、研究パラダイムを大きく転換させた。