自分の時間が持ちたい。
今から公務員を目指すのは不利ですか?
学生時代に民間と公務員の就職活動をしていましたが、最終的に民間を選びました。 都市銀行から内定が出て、そちらの方が将来性もあって、給料もたくさんもらえると思ったからです。 ですが、実際銀行員になってみると想像以上に忙しく、帰りが遅いのもしばしばです。 最近は自分の時間がなかなか取れないのがストレスになってきました。
今更ですが、時間に余裕を持てる公務員の仕事も悪くなかったと思えてきています。 今から勉強し直して公務員を目指すことは不純でしょうか? 公務員改革が進んでおり、人員も削減されると聞いています。 自分の時間を持ちたいからと、今から公務員を目指すのは甘いのでしょうか?
銀行員/26歳/男性

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仕事に就いて3年目?
今の迷いをじっくりと見つめて、将来へつなげてください。
お答えします。
●ワークライフバランスは、どうなった!
「仕事と生活のほど良いバランスを」という厚生労働省のかけ声。
最近はあまり聞こえてこなくなったような気がしますが、ますますワークの方が厳しくなってきているのでしょうか。 長時間労働に加えて、高密度労働がとりわけ正規社員の方々に押し寄せているようですね。
多分、年齢からして仕事について3年余でしょうか。 仕事にも慣れてきて自分の今のライフを考えられる余裕が出てきたのかもしれません。 そんな中での「さて、自分のライフ、これでいいのか?」ではないかと思います。
余談になりますが、「3年目」は何かと節目の年のようです。 「石の上にも3年」「桃栗3年、柿8年」さらに「新入社員3割が3年で辞める」なんてものもあります。
余談はさておくことにしましょう。 事はもっと深刻で、ストレスに負けそうな自分に気がついての相談かもしれません。
仮にそうだとしても、ただちに公務員試験をおすすめするわけにはいかないところがあります。 あなたもご存知だと思いますが、世のため、人のためという使命感に満ちたたくさんの公務員志望者がいる中で、「自分の時間を持ちたい」という「不純な」動機から公務員を志望しても、まず、合格できるとは思えないからです。 しかも、仮に合格しても、本当にあなたの希望通り「自分の時間が持てる」職場であるとは言いきれないからです。
●さて、どうする?
あなたが感じているストレス状態がどの程度なのかわかりませんが、まずこんなことをチェックしてみてください。
【銀行の仕事について】
・自分は銀行の仕事に向いていないのか
・銀行の仕事に使命感を感じていないのか
ここでいう使命感とは、あなたの仕事上の生きがいに何か社会的な意味合いを感じているかです。 もし感じていないとするなら、公務員も含めて転職もありだと思いますが、公務員になったとしても、使命感がないのがとても気になります。
【自分の時間が持てないことに関して】
・それは、仕事の多忙さから逃れたいためだけなのではないのか
だとするなら、今一度、一日、一週間、一か月、―――の単位でご自分のワークライフバランスを点検してみてはいかがでしょうか。 そして、これだけは絶対に譲れないライフ・タイムを大事にする(できる)ような、ワークも含めたスケジューリングはできませんか。 それなりの覚悟をすると、意外に状況が開けるものです。
場合によっては、労働法規も助けになります。
ところで、自分の時間が持てたとして、何をしたいのですか。 まさかそれを考えるために「自分の時間がほしい」というわけではないですよね(笑) 普通はしたいことがあると何をおいてもしてしまうはずですが、いかがでしょうか。
こんな事を今一度、点検してみてください。
それほど事が切迫しているとは思えませんので、ゆっくりとあれこれと考えてみてはいかがでしょうか。