2013年5月7日更新
転職活動中の悩み
相談者:派遣営業/27歳/男性
自己PR
悩み:
私は今、派遣会社で営業をしており、この業界は30歳を超えると、なかなか昇給が見込めないという特徴があるそうなのです。(自分の会社だけかもしれませんが。)
それなので、今のうちに別の会社へ転職をするべくいろいろな会社を調べているのですが、その前に大きな問題があるのです。問題とは、私は相手に自分を良く伝える自己PRが下手だ、ということです。
だめな部分はたくさん思いつくのです。たとえば、まじめすぎて融通が利かない、新しいことにチャレンジするよりも今までのやりかたを踏襲する方が安心する、行動がゆっくり(らしい)、口下手、などです。
今の時代、自分で自分を上手にプレゼンテーションできないと転職なんかとてもできないと思います。
自分をうまく人にアピールする方法、また、自分を相手によく伝える(見せる)方法などあれば教えていただけないでしょうか。
この相談には海保カウンセラーがズバリ答えます!
お答えします。
●ごまんとある「自己PR」の技
あなたの相談趣旨 「相手に自分を良く伝える自己PR」の技について回答したいところですが、これにはごまんとありますので、この限られた紙面では無理です。本屋さんのビジネス啓発本のセクションにいけば、いくらでもありますので、適当なものを数冊みつくろって読んでみてください。 そしてこれは使えるというものがあれば、それを実践して技として身に着ける努力をしてください。
おおまかなタテゴリーと一口アドバイスーー常識的ですがーーだけをあげておきます。
「ノンバーバル(言葉以外)」
服装> 定型的な服装が無難です。
表情、仕草(ジェスチャ)>ゆったりした笑顔と落ち着いた動作と控えめな仕草
「バーバル(言葉を使う)」
パラ言語(間合い、イントネーション、声質、明瞭さなど)>ゆっくり、はっきり
表現> 丁寧でわかりやすく、説得力のある表現
内容>得意な分野での深い知識の披瀝
これで終わりなのですが、余計なことかもしれませんが、転職探しにあたり気になることを2点ほど付け加えさせてください。
●ネガティブな自己認識だけではだめ
自分をしっかりと分析できているのは大変すばらしいことだと思います。それがもう一段上の自分を創り出すことになりますから。今回の相談もその一環ですね。
ただ、注意しなければならないのは、「だめな部分はたくさん思いつく」とあるところです。
人間だれしも、良いところも悪いところ、得意不得意があります。「だめな部分」ばかりに目を向けてしまうと、この相談コーナーへ投稿するようなことになってしまいます。(笑い) つまり、「ネガティブな自己認識>それを改善したい>そのために相談>そして技の習得の実践」という方向に向いてしまい、行動の方向が転職のほうに向かないことになります。
「転職の前に」ポジティブな自己認識も絶対に必要です。自分のこういうところが「売り」というものに目を向けてみてください。それによって、これまで気がつかなかった適職が見えてくるかもしれませんから。
すでに営業職としてのキャリアがあるわけですから、そこで身に着けた技を発掘するところからはじめてみてください。そういうものこそ面接でのあなたの売りになるからです。
●技を超えるものもある
転職の際の面接だけを念頭に置いての相談だと思いますが、果たしてそれだけで転職がうまくいくのでしょうか?
今よりさらに上を目指しての転職だとすると、自分をよくみせる技だけでは十分ではありません。技はしょせん技に過ぎません。仕事観や人生設計など転職理由の中に入れ込んでもきっちりと語れるようにしておく必要があります。「昇給が期待できない現状」から脱却したいだけでは、おそまつすぎます。このあたりは大丈夫でしょうか。