08年7月22日更新
ココロ全体の悩み
相談者:
事務職 / 25歳 / 女性
気づけばもう25歳。これから進む道について悩んでいます。
悩み:
今の会社に入って6年目になります。いま転職を考えています。
理由は、「やりがいがない」「誰にでもできてしまう仕事内容(雑用的なもの)」「人間関係」などなど・・・いろんなことに我慢の日々、というものです。
そんな日々を変えたい、自分に自身を持ちたいと4年前から思っていましたが、当時は転職は考えず、この会社に役立てられること、やりがいを作ろうと資格取得に挑戦したりもしました。
しかし3回とも失敗してしまいました。「この資格が、職業が自分には向いていないんだ。縁がなかったんだ」と思う事にしました。
そして気づけば、もう25歳です。このままこの仕事を続けるのか、新しくやりたいことを見つけて方向転換してもいいのか真剣に悩んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/6c/7dfbe7658f3e5c9faec003ace349fed1.jpg)
お答えします
- 6年目、25歳
社会人6年目、25歳。
社会人・職業人としてのキャリア・ステージから考えると、3年目までの社会人初期ステージ、7年目までの職業習熟ステージ、7年目以降は職業熟達ステージと区切ってみますと、第2と第3ステージの節目の時期にさしかかっているところですね
キャリア・ステージの切り替え時期には、過去を振り返り、未来を眺め、あれこれと悩み逡巡することが多くなります。たとえば、3年目クライシス。それを乗り越えれば、職業習熟段階に入れるのに、転職してしまう若者が多いという現実があるのはご承知のとおりです。あなたも、6年目、職業習熟段階から熟達段階への移行時の悩み、逡巡があるようにみえます。こんな時のためのアドバイスを以下、3つほど。 いずれも、「今の仕事を深めることのすすめ」となります。
- 自分のことばかり考えない
もうあなたは、立派な社会人です。あなたは、もはや一人で生きているのではなく、たくさんの人々とのかかわりの中で生かされています。公私ともに幅広い人間関係のネットワークの核となっているはずです。そこからあなたがすっぽりと抜けてしまうことは、あなたにとっても、周囲の人々にとっても大変な損失ではないでしょうか。
- 習熟した仕事は貴重
職業習熟ステージも終わりに近づくと、その仕事の意義がみえなくなり、自分でなくともできてしまうのでは、と思いこんでしまいがちです。考えてみてください。あなたの「やりがいのない」「雑用的な」仕事。最初からそう思ってやっていたでしょうか。
次の熟達ステージにいくと、若い人の指導などその仕事に幅と深みがでてくるはずです。新しいキャリアーでまた習熟初期のあの苦労をしょい込む覚悟はありますか。
- 失敗をいかす
資格試験への挑戦と失敗。そこから、今の仕事が自分に向いていないと結論づけてしまう安易さには、納得がいきません。これでは、イソップ童話にある、ブドウをとろうとして失敗したキツネの言い訳「すっぱいからいらないや」と一緒です。
失敗は致し方ないとしても、その理屈づけは、もっと積極的な方向にもっていきたいものです。自分の努力は十分だったでしょうか。失敗したときの言い訳をあらかじめ準備しておいたようなことはなかったでしょうか。
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