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◆認知エキスパート(cognitive expert)」心理学基本用語

2020-07-17 | 心理学辞典

◆認知エキスパート(cognitive expert)
種々の認知機能において、並み外れた能力を示すもうひとつのケースが認知エキスパート(専門家、熟達者)である。雛の雌雄弁別の得意な人、計算機並みの計算技能をもつ人、円周率を4万桁も暗記している人、速読で30分で文庫本1冊を読んでしまう人などである。いずれも独特の方略を使っている。例えば記憶術者は、覚えるものを連合させるための符号表を使ったり、計算エキスパートは、頭の中でそろばんを動かしたりする。したがって、その方略を使うことを訓練すれば、誰しもが一定レベルの認知エキスパートになれる。



◆創造性(creativity)」心理学基本用語

2020-07-17 | 心理学辞典
◆創造性(creativity)
心理学では、知的能力を、学力、知能、創造性、適性(特定の仕事をする力)の四つに分ける。知能が唯一の解に速く正確に到達する収束的思考の性能を、また、創造性は、アイディアの新規性や柔軟性、連想の豊かさといった拡散思考の性能を意味し、両者は、比較的、独立している。
学校教育のなかでは、知能や学力は低いが、創造性は高い子どもが落ちこぼれがちである。



海保博之著「連想活用術」(中公新書)「OKCHANのブログより」

2020-07-17 | 認知心理学
2011年12月27日 (火)
海保博之著「連想活用術」(中公新書)
 
人は連想することで発明、発見、創造をすることが出来る。同時に不本意な連想にとらわれることで悲しみや不安の蟻地獄に陥ることもある。
この連想の仕組みとは何か、そしてその仕組みや働きを理解することで、連想を有意義な方向に持っていく方法を提示するのがこの本の目指すものである。精神的、心理的な傷を癒すことに連想がどう応用されるのか。また、連想によって知識をどう活性化させられるか。いろいろな知識はそれぞれがネットワーク化することで活性化される。また連想を生かすことで創造を支援するとはどういうことか。
以上非常に興味のあるテーマで話が進められている。
人は無意識に連想をはたらかせている。この本に書かれていることは無意識に行っていることを意識化して分類し、方法論化しているものだが、どこか精神分析のような、そして夢の分析のような、おっしゃることは何となく分かるけれども・・・という感じが最後までぬぐえなかった。この感じは昔大学で社会学の講義を聴いたときに感じたものとよく似ている。延々と方法論が語られ続け、ところで社会学って何?という疑問だけが残った。
連想についてしきりに論じられているが、この本にも述べられているとおり、どのように連想を活用するかは人によってみな違う。連想にこだわりすぎると連想にとらわれ、連想そのものがその自由度を失ってしまう。これはかなり危ういことなのだ。本当に。
結局自分が今行っている(多分)連想に基づく直感を大事にしていくしかないのだということで得心した。分かるかなあ。





投稿者 OKCHAN 日時 2011年12月27日 (火) 15時52分 書籍・雑誌 | 固定リンク