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「マニュアルとともに、20年」(平成18年3月、筑波大学退職に際して)

2020-07-13 | わかりやすい表現
「マニュアルとともに、20年」
●研究だよりでお許しを
平成18年三月末日で筑波大学を定年になります。
「定年まで5年を切った教官は大学院生をもたない」という専攻内の申し合わせのため、次第に院生が減りつつあり、現在は、日本学術振興会のPD1名と2名の院生、卒論生1名になりました。否が応にも、研究室の店仕舞いの態勢に入りつつあります。こんなときに研究「室」だよりはないでしょうというわけで、自分の研究だよりでお許しいただくことになります。
そうはいっても、ちょっとだけ、研究「室」だよりを。
 これまでの研究室のポリシーとして、認知心理学という大枠は掲げてはいるものの、指導できる範囲内であれば、基本的に、「来る者こばまず、去る者大歓迎」「研究テーマはやりたいものをやってよい」ことにしてありましたので、今いる5名の院生の研究デーマは、次のようにかなりバラエティに富んでいます。
・人工物を介した対話の特性と最適化
・心的演算をめぐる諸現象とその認知メカニズム
・ワーキングメモり(作業記憶)の個人差と言語情報処理
・記憶検索における抑制と促進
・読書時のオンライン自動的情報処理
このうちのいくつかのテーマは、それなりに指導はできると思ってはいるものの、「そんなテーマで研究して何がおもしろいの?どんな役に立つの?」と思ってしまうようなものも実はあります。でも「やめたら」とまでは(できるだけ)言わないようにはしています。自分も30代終わりまではそんな研究をしてきましたし、もしかすると、彼らの中から第2の田中さんがでてくるかもしれないからです。研究評価は本当に難しいですね。

●マニュアルとともに、20余年
 さてでは、「研究だより」それも「回顧(自慢話?)編」です。
 次の2冊の本の出版が、それまでのほぼ20年にわたる基礎的・実験室的研究から応用研究のほうに軸足を移すきっかけになりました。これは、自分の研究生活の上で、劇的な変化でした。
・1987年「ユーザ読み手の心をつか  むマニュアルの書き方」(共立出版)
・1988年「こうすればわかりやすい  表現になる---認知表現学への招待」  (福村出版;絶版)
 いずれも、ユーザ、読み手、聞き手の頭の働きのくせにあった表現とはどのようなものであるべきかを考えてみたものでした。
この本の出る5年前頃から、ワープロが急速に普及してきました。それに比例するかのように、そのマニュアル(取扱説明書)がわかりにくくて困るという苦情がメーカーに殺到してしまい、弱り抜いていたようでした。
そんな時でした。日本IBM(株)の大和研究所の人間工学のセクションでマニュアル評価の仕事をしていた加藤隆氏(現在、関西大学教授/総合情報学部長)から、認知心理学の立場から、これを解決する方策がないかと相談されたのがきっかけで、マニュアルの世界に足を踏み入れることになりました。
どんなことをしたかというと、認知心理学をベースにして、「ユーザはマニュアルをこんな風に読んでいる」「マニュアルを読んでいるときにこんなことを頭の中でしている」だから「こんなふうにマニュアルを書いてくれるとわかりやすくなるはず」という提言をしてみたのです。



こんなのはごめん」TV/CM雑考」(3)

2020-07-13 | 社会
●食事ときなのに、ト「イレのーーーーの」類のCM
●BSでは、CMなのか、本番なのか不明のまま最後でCMとわかるようなCM
●ずっと昔から変わらないCM
●およそ宣伝内容にそぐわない出演者が出演するCM
●専門家が商品をすすめるCM


雨の少ない梅雨期」10年前の今日の記事

2020-07-13 | 心の体験的日記
週末テニスは、一度も雨でだめということはなかった
豪雨のニュースにもかかわらず、ほとんど降らない
こんなに雨の少ない梅雨期なんてめずらしい
おかげで全面とっかえした生垣に水まきをせねば 



らくらくホーン、売り払った

2020-07-13 | 心の体験的日記
引きこもり充実作戦のひとつとして、
CM見てひらめいたのが、らくらくホーン(という名前だったと思う)。
鍵盤つきのからおけのようなもの。
指先もうごかせるので、これはいいと即決。
でも、1月も持たなかった。
あきてしまった。
かなりのスペースを占めるので売り払うことにした。
予想以上の高値で売れた。
焼き肉2回分くらいは回収できた。


●使命の取り違えエラー」心理学基本用語

2020-07-13 | ヒューマンエラー
使命の取り違えエラー

人はエラー、事故を起こさないことを目標に生きているわけではない。安全という制約(上位の使命)の中で仕事上の目標を達成することになる。
ところが、しばしば、仕事上の目標が安全の制約をはみ出てしまったり、両者が葛藤したりすることがある。それが事故を発生させることにもなる。これが、使命の取り違いエラーである。