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2016年の9月。旭川にやってきた。まずジンギスカンの大黒屋にゆき、ジンギスカンをたのしんだ。もうなにも食べられないが、酒は飲み足りないので、あらかじめしらべておいたバー・スプーンにいってみることにした。
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店についてみると入りづらいムードだ。ドアを押して中に入るのに思い切りがいる。でも年をくっている図々しさを発揮して店内に足を踏み入れた。
店に入ると客はいない。そのことで気後れを感じるが、女性のマスターがフレンドリーにむかえてくれて、カウンターに案内された。椅子をひいてくれる。カウンターの中には男性のバーテンダーさんがいて、こちらもにこやかにむかえてくれた。
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バーはほとんどゆかないので何をたのんだらよいのかわからない。そこでおすすめを聞くと、黒板に書かれたリストで丁寧に説明してくれる。そのいちばん上にあった、ウォッカベースでワサビをきかせたカクテルをお願いした。
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注文するとナッツがでて、さらにお通しもきた。私がこれまでいったことのあるバーではお通しはでなかったが、席料がかかるかお通しが出るケースが多いようだ。
お通しは生ハムだ。もう食べられないほど満腹なのでこれは困ってしまった。
銅のカップでカクテルは供された。さっぱりとしているが、後味でワサビの辛さがピリリとくる一杯だった。
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大黒屋でラムをたべてきたので、リストにあるラムをストレートでお願いする。するとテイスティング用の小さなグラスでチェイサーといっしょにだされた。香りがたつようにこのグラスをえらんだとのこと。たしかに香りがグラスのなかからとどく。オヤジ酒場ばかりにいっているから、バーはとても新鮮だ。
お通しもおいしい。全部食べられないのが残念だ。生ハムの付け合せのサラダのドレッシングが気に入って、オイル&ビネガーですか、とたずねると、マスターがとなりのビストロに聞きにいってくれた。お通しはそこからきたのだが、店がつながっている隣のフレンチ・ビストロは、マスターのご主人が経営されているそうだ。ドレッシングはオリーブオイルにハーブと生姜、ニンニクなどをブレンドしたオリジナルとのこと。
バーではマスターやバーテンダーさんといろいろと会話をすることになる。私が大黒屋でジンギスカンをたべてきたが、日本一美味しいと思う、と言うとおふたりは同意されない。大黒屋のジンギスカンは焼いてタレにつけてたべるが、これは札幌のスタイルなのだそうだ。旭川の流儀は、タレに漬け込んだジンギスカンでなければならないとのこと。松尾ジンギスカンのようにだ。
たのしい一時がながれてゆく。
ラムを飲んだところでお会計にした。料金は3600円。マスターがドアまでおくってくれた。
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バーは17年目でビストロは3年目とのこと。女性のマスターが、若いころから旭川で3本の指に入ると言われる店をつづけている人間力に、感服する。
5点満点で4点。