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清里町から道道857号線を南下して江鳶奥林道(えとんびおくりんどう)にむかう。山に登ってゆく道だが、振り返るとオホーツク海まで一直線の道路だった。
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江鳶奥林道の入口、鹿避けゲートに到着した。ここも林道ツーリングガイドブックで知った林道で初走行だ。はじめてのダートを走るのは緊張感をともなう。どんな路面や風景が待っているのだろうか。
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ゲートには、路肩の崩壊により通り抜けができない、とある。
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バイクなら通過できるだろうと判断してゲートを通った。この後できちんとゲートを閉めて走りだしたのは言うまでもないことである。江鳶奥林道は斜里川林道に接続している。2本の林道のすべてを走ると33、6キロのダート走行である。
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林道には粒の大きなジャリが入れてある。深ジャリ、大きな石の散らばる路面はハンドルをとられて走りづらい。林の中の道を峠にのぼってゆくと、ホンダCRF250のライダーがやってきた。思わず互いにとまって話をする。CRF氏によると、この先通り抜けに問題はないそうだ。ただ橋の部分だけ荒れているとか。CRF氏は江鳶奥林道に接続している斜里川林道の終点まで行ってきたとのこと。平日の林道で同好の士に会えるとは思っていなかったので、とても嬉しかった。CRF氏は50くらいの方だった。
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入口から5キロほどで峠についた。TMには、峠からオホーツク海をのぞむ、とあるが当日は霞んでいて展望がきかない。
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風がつよく、ザァッ、と音をたてて熊笹がゆれるので、写真をとって早々に走りだした。CRF氏に会えて初走行の林道の緊張がやわらいでいた。江鳶奥林道は丁字状に斜里川林道に合流する。その分岐から斜里川林道終点の男鹿の滝入口までは片道8、5キロのピストンなので、パスしようと考えていた。しかしCRF氏が行ってきたと語っていたので私も行こうかと考えだした。
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すすんでゆくと道が裂けたように痛んでいる個所がいくつもあった。ジャリを入れて補修してあるが、ひどいところは車の通過は困難だ。
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林道ツーリングガイドブック2017~2018では倒木が道をふさいでいたが、それはかたづけられていた。
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粒の大きい石はなるべく避けてゆく。だからペースは上がらない。江鳶奥林道はジャリで走りづらく荒れた印象だった。
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12、5キロの江鳶奥林道を走りぬけて斜里川林道に合流した。左奥からやってきた。右奥が男鹿の滝である。
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江鳶奥林道を見る。江鳶奥林道、江鳶山の看板がたつ。
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男鹿の滝方向。男鹿の滝入口が斜里川林道の終点で、ここからピストン走行になる。はじめはパスするつもりだったが、今行かねば後で後悔すると思うので、ゆくことにした。
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斜里川林道は走りやすいダートだ。粒の大きなジャリは入っていないし、ストレート主体で明るく開けている。脇の草が刈っていないところがあったが、江鳶奥林道よりも断然走りやすかった。
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やがて林道は上りとなりかなりの急坂もあらわれる。濃い樹木の中をゆく暗い道となった。
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横を斜里川がながれている。これは帰りの画像だ。
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8、5キロ走って林道の終点に到着した。男鹿の滝まで徒歩400メートルとある。
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男鹿の滝への遊歩道を見る。もちろん歩いてなんかいかない。
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バイクに乗っていればヒグマは寄ってこないと高をくくっているが、熊きけん、と文字を目にすると、急に気になってくる。字は恐怖を触発するのだ。早々に今きた道をもどることにした。
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江鳶奥林道への分岐を通過して、斜里川林道の出口についた。14時過ぎだった。
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斜里川林道とアタクチャ林道の案内がある。江鳶奥林道と斜里川林道33、6キロの走行は終わった。
次は虹別林道にゆくことにする。山を下ってゆくと道道1105号線にでる。神の子池があるが寄らない。清里峠にむかうと裏摩周展望台があるがここにも興味はない。むかうのはこの先の虹別林道だ。
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清里峠から道道150号線を南下すると、左右に虹別林道がはしっている。虹別林道は道道150号線をまたいでつづいているのだ。
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21が虹別林道の番号である。林道番号は最近できたようだが、すぐに場所が特定できるからとても有効だとおもう。
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ここは虹別林道の中間点だ。
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西別岳方向を見る。こちらには行かないが、ここから西別岳登山口をとおり虹別にむけて13、5キロの林道がのびている。
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これから向かう、からまつの湯の方向。11、5キロのダート走行のはじまりだ。
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ストレート主体の頭上のひらけた走りやすいダートをゆく。6、7キロゆくと樹木の伐採をしていてトラックが出入りしているから、この先は路面が痛み、波打っていた。
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虹別林道の出口についた。
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走ってきた方向をみる。
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近くにある、からまつの湯にゆく。私がついたときには誰もいなかった。
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からまつの湯は私の貸切だ。こんな贅沢はないだろう。湯は熱い。しかしつかっていると慣れてじんわりときく温泉だ。
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調子にのって自撮りまでしてしまった。見苦しくて失礼。
かつまつの湯につかっているとグループの人たちがきた。その中のひとりが、テレビドラマの孤独のグルメの原作者の久住さんだった。昔からいっしょに漫画をかいている、泉さんという方と取材でいらっしゃったそうだ。久住さんたちは私と入れ替わりにからまつの湯にはいられた。久住さんはとても気さくな方だった。もちろん孤独のグルメは毎度見てますと伝えた。
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風呂上りの久住さんと写真をとってもらった。自分だけ顔をかくしてすいません。問題があればご指摘ください。ツィッターもフォローしてます。
旅のよい記念となった。
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からまつの湯から開陽台にやってきた。
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夕暮れの開陽台だ。
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今年の開陽台からの景色は霞んでいた。雲がたれこめて遠望がきかず知床連山も見えない。
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自転車できていたのは60をこえたコンビだった。今日はどこまで走るのだろうか。
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昨年は羽蟻が大発生していたが、今年は虫たちは既に死んでいて、展望台になごりをとどめていた。
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北19号線にたちよる。時間があれば川北の湯にもゆきたかったがなくなってしまった。道の駅・摩周温泉にもどることにした。
道の駅にとめてきた車が気がかりだった。長時間駐車はマナー違反だからだ。しかし第二駐車場は空いていて問題はなかった。
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それよりも車からバイクをおろしている人がいる。トランポ・ツーリングの人だ。早速話をしにいってみた。TW250をエルグランドに積んで旅している東海地方の方だ。TW氏はリタイヤした方で、一ヶ月の予定で道東だけに滞在するとのこと。時間はあるので大間まで下道できて、高速はのらずにやってきたそうだ。トランポ・ツーリングはこのスタイルがいちばん合理的で自由だと思うのでやっているとのこと。ふだんは7人乗りの乗用車としてエルグランドをつかい、旅ではトランポ兼キャンピング・カーとして活用する。雨の日は車ですごし、晴れればバイクに乗り換えて二輪の爽快さを味わうのだそうだ。そしてトランポ・ツーリングをしている人に会ったのははじめてとのこと。私も同じようなもので、今日はじめてトランポをつかっている、おふたりの方に出会ったのだ。TW氏とははじめてとは思えないほど話がはずんだ。
後方に朝もいた大型キャンピングカーとワンボックスカーも写っているが、この方たちともこの後で触れあうことになる。
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夕食はスーパーのフクハラでちゃんこ鍋とホッキの酢味噌和えを買ってきた。ビールと大福も。ホッキと大福は半額である。
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冷えていたのであたたかい鍋はおいしかった。
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ホッキの酢味噌和えもよい味だったが、鍋でお腹がいっぱいになってしまった。
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食後はメモの整理をする。弟子屈の温泉にも入りたかったが、遅くなったし雨も落ちてきたので断念した。
バイクの走行距離229、1キロ 車の走行距離93、8キロ ダート66、1キロ