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能取岬には数年前にいっているので立ち寄らなかった。通過したが岬の入口にはクマの糞がある。アスファルト上にあるのははじめて見た。能取岬のみえるパーキングで休憩をする。
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メモをつけて写真をとっていると、軽キャンピング・カーに乗った方がシャッターを押してあげようとおっしゃるので、お願いした。リタイヤした方だ。軽キャンカー氏はスケッチをしながら旅をしているそうだ。それはいいですね、と答えたが、リタイヤしたらスケッチ旅行も素敵だ。
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能取湖にそって走る。快晴のため湖がとてもきれいだ。清楚なうつくしさを感じた。
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北勝水産でカニがたべたいと思っていたのだが昼をすぎてしまった。常呂にホタテ料理で有名な『レストハウスところ』がある。ホタテはあまり好きではないのだが、他に店がないのでここに入ることにした。
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ラーメンやカツ丼もあり、それらにしたいが、観光客の私がここで食べるならやはりホタテでしょう。思い入れはないのだが、流れで帆立づくし定食をたのんだ。税別1800円。
料理を待っていると地元の人が相席してよいかと聞く。席がないのかと思ったらあるのにだ。ここがお気に入りの場所らしい。その人はラーメンとライスを注文した。
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帆立づくし定食はすばやく提供された。
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刺身。
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フライ。
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塩茹で。味はふつうだ。☆5点満点で3、1点かな。たべていると相席者の60すぎの男性が、ホタテは美味しい? と聞く。ふつうじゃないですか、まあまあかな、と答えたが、ホタテの仕事をしてきた帰りなのだそうだ。自分が作業をしてきたホタテを観光客がたべているのが気になったようだが、ホタテの仕事でこき使われて帰るところだ、と言う。こき使われてまいったよ、と。ホタテの作業をする人には会ったことがないから話をしてみようかと思ったが、ネガティブな人なのでやめておいた。
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食事をするとコーヒーが一杯サービスだ。ただしセルフ。相席者は会釈もせずに出ていった。帆立づくし定食は品数を考えればお値打ちだ。
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キムアネップ岬のサンゴ草群生地を見にゆく。時期がまだ早いのかあまり赤くなかった。
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北勝水産に到着したがここではカニをたべられなかった。以前はたべられた記憶があったのだ。フードコーナーにあるのはホタテバーガーとホタテカレー、それにおにぎりだ。こうなると帆立づくしをたべておいてよかったと思う。
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ここの名物はホタテバーガーだ。今日はホタテづくしの日だから、これも食べてみることにした。ホタテ・フライのバーガーで、フライ2個が360円、3個が450円だ。2個のバーガーをお願いした。
ホタテバーガーはとてもおいしい。バンズが香ばしくてパリパリだ。トマトにレタスにオニオンにホタテフライ、それにたっぷりのタルタルソースという構成なのだが、B級グルメのような、ジャンクフードのようなテイストがとても好みだ。☆5点満点で3、8点。
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今日の目的地と考えていた、サロマ湖を見下ろせる幌岩山展望台にむかう。
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幌岩山林道でゆくのだが、その入口は北勝水産のすぐ横だ。
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幌岩山林道は展望台まで5、4キロだが、1、4キロは舗装路で、4キロがダートになっている。画像はアスファルトからジャリ道になるところである。
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林道は走りやすいジャリ道だが狭いから車の離合は困難だ。バイクは問題なく走行できる。
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車2台と物欲しそうにいているキツネ1匹と会い駐車場に到着した。ここから階段が山頂にのびている。この上に展望台はあるのだ。
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展望台からはサロマ湖とオホーツク海が見下ろせた。湧別方向。
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湖口と呼ばれる岸が切れて海とつながった部分。正面。
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キムアネップ岬方向。ここは1983年に来たことがあり、いつかまた訪ねたいと思っていた。10年ほど前に家内と車で来たときはクマ出没で通行止めになっていたのだ。ずいぶんと時間がたって再訪できた。今日の朝、網走方向にツーリングしようと決めたときに、ここを目的地と決めたのだ。
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展望台から下ってゆく。
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左の道で上ってきたので、下りは右の道でサロマ湖にゆくことにする。
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林道の出口についた。1983年は5キロも山を上らなかった。もっと低いところにも展望所はあるようだ。
道の駅・摩周温泉にもどってゆく。美幌で屈斜路湖方向に行くはずが、まちがえて網走方向にいってしまった。気がついて地図で確認したが、とまった場所に『びほろ後楽園』の看板が出ていた。温泉で立ち寄り湯ができるとあるし、TMには、低料金で宿泊可、とある。これも縁なのでミス・コースのついでにここで風呂に入ってゆくことにした。
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行ってみるとすごいところだった。看板が施設を代弁している。
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いろいろな建物があってとらえどころがない。ここが温泉の入口だ。
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それにボロイ。知らないと入りづらいところだ。ただ車はたくさんとまっているので風呂にゆくことにした。入浴料は380円と格安だ。古いが大きな内風呂がありヌルヌルとしたよい泉質の温泉だ。露天風呂もあるがぬるい。サウナもあるが砂時計はこわれていた。
石けんやシャンプーはない。ドライヤーは100円だ。設備は古いが味はある。なにより内容を考えれば安かった。
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休憩室でコーヒー牛乳を飲みながら涼む。後楽園は9月11日から補修のために休業するそうだから、タイミングもよかった。やはり縁があったのだろう。
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帰るころには大盛況になっていた。後楽園は10月30日から営業を再開し、名前も『ライフ・イン・ビホロ』に変わるのだそうだ。入浴料も400円にアップする。
美幌から美幌峠まで24キロ、弟子屈までは55キロもあった。夜道を激走して道の駅にむかう。美幌峠をこえて下ってゆくと、闇の中にうっすらと屈斜路湖がみえた。弟子屈につくとガスを入れて夕食とビールを買い、道の駅にもどった。
道の駅の駐車場にもどると、バイク用に空けておいたいちばん奥のスペースに、何台かはなれて止まっていた車が入ってしまっていた。ガラガラなのにハイエースの横にぴったりととめている。しかもその車は同ナンバーなのだ。これでは友達みたいなのでハイエースを移動させた。
TW氏がやってきた。ずいぶん走ってきたね、と言う。サロマ湖までいってきました、と話すと、TW氏も美幌峠や石北峠を走ってきたそうだ。明日は朝から雨とのこと。雨降りならば車にするしかないと話し合った。
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車の中にはいり刺身の盛り合わせとイカの酢味噌和えで一杯やりだす。明日は雨ならば網走か旭川で飲むか、もしくは苫小牧のマルトマ食堂にむかうかだ。もちろん降らなければバイクで走りたい。すべては天候しだいである。
バイクの走行距離347、6キロ ダート12、5キロ