2日目。あだたら高原キャンプ場の朝。右の白いテントが夜になってやってきた女性のもの。フライ・シートを設置せずに寝ている。
キャンプ場にはファミリーやグループもいる。
場内には野花が一面にさいていた。
利用者のバイク。
朝食はカップめんだ。
撤収を開始する。アリが行列をしていてテントに入ってくる。それを追い出していると、気づかぬうちに虫に腕を2ヵ所さされてしまった。アブのようだ。そこがかぶれて腫れてくる。長いことキャンプをやっているが、こんなことははじめてのことだった。
ここにもGS1000のカスタム車がいた。昨日道の駅にいたバイクに似ているが、こちらはキャスト・ホイールだ。GSの他にZ1ーRやマッハもいた。
土湯トンネルをぬけて国道115号線をゆくと旧道に道祖神かお地蔵様が見えた。
立ち寄ってみると馬頭観音しか判別できなかった。
桧原湖をぬけて県道2号線で山形方向の白布峠にむかっていると、展望台から桧原湖がみえた。東鉢山七曲りというところだ。
白布峠をこえてゆくが、高校生のときに東北一周のサイクリングにきた際に、このルートで米沢にでたことに気づいた。その当時は米沢と喜多方をむすぶ国道121号線の大峠トンネルはなかったのだ。
峠をくだってゆくとスキーにきたことのある天元台ロープーウェイ駅がある。夏は山登りの人たちでにぎわっていた。
旅の目的地のひとつ、笹野観音堂についた。
本堂の観音堂が茅葺の建物だと知って、たずねたいと思っていたのだ。
風格のある観音堂。ご本尊は千手観音菩薩だ。
茅葺の屋根は定期的な修理が必要とのことで、心ばかりの寄付をしておいた。お寺の手水場で手と口を清めたときに、キャンプ場で虫にさされて腕をすすがせていただいた。すると腫れとかぶれがおさまってさっぱりとした。
米沢を通過して赤湯駅にやってきた。昨年もここに来たのだが、高校生の東北一周サイクリングの際に、泊まろうとして断られた思い出の地なのである。若い駅員さんは駅舎での宿泊を許可してくれたのだが、その上司がダメだと言うので、近くにあった公園に移動して野宿をした。
その公園を見たくて去年から来ているのだ。駅の近くに公園はふたつあり、昨年は烏帽子公園にいってみたが、そこではなかった。
今年はもう一方の中央花公園にいってみると、ここだった。建物や施設が整備されていて、まるでちがっているが、丘の上にある地形がまさにここだと告げていた。ここのベンチで寝たのである。40年も前のことだが。
公園の池には蓮の花もさいていた。
福島の喜多方にゆこうとして、来た道をもどってゆくと米沢で昼時となった。以前株主だったカルラの運営するファミレスのまるまつがあったので入ることにする。
ランチをたのむとスープがついていた。まるまつは休日の昼でも混まないのがよいところだ。
注文したのはすし天ざるそばの1077円。まるまつの看板商品である。
料理は5分ほどでやってきた。速い。
安くて、速くて、そこそこ。
喜多方の道の駅、喜多の里のとなりにある中山森林公園のキャンプ場にたちよった。温泉のある道の駅に近いから、便利だと思い、今回のツーリングの宿泊地の候補にしていたところだ。現地を見るのはじめてだった。
山の斜面に段々畑のようにサイトが配されている。お盆なのに空いていて、地元の年配の方のグループがにぎやかにすごしていた。
低料金で利用できるようだが、ソロ・ライダーにはアウェー感がつよいかな。他を利用したほうがよさそうな印象をうけた。
会津若松を通過して県道131号線をゆく。大内宿にむかうルートだ。細い舗装林道をすすむと大内ダムについたのでバイクをとめた。ロックフィル・ダムだ。
ダムから大内宿がみえた。
大内宿に近づくと駐車場に入れない車で渋滞していた。道路も駐車場も大混雑しているので、大内宿はパスすることにする。
大内宿から先は路線バスが低速で走っている。道が狭いからだ。これについてゆき湯野上温泉駅についた。藁葺屋根の駅舎だ。
駅の中には囲炉裏がある。
天井を見上げると古民家のつくりだった。
国道を南下して会津田島で水分補給をした。
雲行きのあやしくなってきた国道121号線の会津西街道を南下してゆく。今市から杉並木の日光例弊使街道をつかう。この街道は杉並木保護のため昨年から一部が通行止めになっている。雨に降られることなく帰宅することができたが、虫さされのかぶれは1日の走行で悪化してしまった。