
8月の休日。栃木県の足尾銅山をたずねるツーリングにでかけた。今回の相棒はDR650である。群馬県の県道69号線で太田から大間々にむかっていると、スナックや居酒屋が集まっている十字路がある。どうやらここがこの地区の中心地のようだ。

その中の店の名前が『人生劇場』、それに『大和撫子』だ。おもわずバイクをとめて写真をとった。

大間々を通過して道の駅くろほねやまびこ、で休憩する。この辺りからバイクが急増した。

道の駅で土産を買ったが、これはなかなか美味しかった。

草木湖のドライブインにも立ち寄った。

ここにもライダーがたくさんいたが、スズキGТ750、ウォーター・バッファローが目についた。50年物だが部品はでるのかな?

草木湖を見下ろす。こちらは30年物のDR。

国道を北上し群馬県から栃木県にはいった。渡良瀬渓谷鉄道(通称・わ鉄)の通洞駅があったので立ち寄る。

味のある駅舎で無人駅である。

駅前広場。ここは足尾銅山観光の玄関口だ。トロッコに乗って、坑道を見学できる銅山観光は以前しているので、今回はゆかない。今日は工場跡などを見たいと思っている。

次の足尾駅にもたちよる。

足尾駅には古い電車がおいてあった。

ここは敷地のひろいターミナル駅だ。

足尾駅の次は終点の間藤駅だ。

ホームでは発車をまつディーゼルカーがとまっていた。

間藤駅の先に足尾銅山の工場跡がのこっている。当時はここまでわ鉄がつながっていたようだ。

巨大な煙突と荒々しいむきだしの岩肌が銅山のなごりをみせていた。

すすむと七段のダムがつらなる足尾砂防ダムがある。

日本のグランドキャニオンと呼ばれる松木渓谷がこの先にあるが、銅親水公園で通行止めだった。

工場跡の横の山道をすすむと、銀山平にいたるのでゆくことにする。山を上ってゆくと本山という旧鉱区があり、こんな山の中を掘っていたのかと驚いてしまった。そして当時はここにたくさんの人が住んでいたそうだ。

狭い舗装林道で峠越えして銀山平に到着した。工場跡から7キロだ。

銀山平には国民宿舎のかじか荘がある。ここで昼食をとりたいと思ったが、コロナで休業中だった。キャンプ場もあるが、こちらは営業をしていた。

来た道をもどり、峠にある広場で休憩する。舟石という地名で、名前の元になった船のような形の石がおいてあった。

舟石からはすばらしい山の景色と夏の雲を見ることができた。

国道122号線に下り、県道15号線で粕尾峠をこえるルートをゆく。ここも狭い山道で路面はウエットだ。昼食をとりたいが店はなかった。

延々とコーナーをぬけてゆき粕尾峠に到着した。そのまますすんで栃木の市街地にむかう。

山を下ってゆくと中粕尾で蕎麦屋をみつけた。

直売所をかねているような店ですごい店構えだ。これは入るしかないでしょう。

さか家という店だった。店内には山菜や薬草?のビン漬けがたくさんあり、雑然とした雰囲気だ。座敷に上がり、天ざるそばの大盛りを注文する。ふつうが1050円で大盛りは1260円だ。

そばは手打ちの田舎蕎麦だ。素朴でおいしい。

野菜の天ぷらもたっぷりである。味も人もよいのだが、店がまわっていないのが玉に瑕。お茶がこないからたのんだが、あまりにバタバタしているので蕎麦湯はあきらめた。でもまた食べにゆきたい蕎麦である。

山を下って栃木にむかう。この辺りは蕎麦の里のようで、ほかにも店がたくさんあるようだ。

蔵の町、栃木をぬけて帰宅した。