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2024トランポ高原ツーリング2

2024年09月27日 17時24分30秒 | 2024トランポ高原ツーリング

7キロのダートをぬけて舗装路にでると、キャベツ畑がひろがっていた。こんな山の中まで開拓しているのかと、驚くような高地、寒冷地にである。そしてこの先に何キロにもわたって農地がつづいていた。

畑には大型トラックが多数きていて、段ボールにつめたキャベツを積み込んでいる。東京方面にはこぶのだろう。キャベツをつくって、朝早くから収穫する農家の方々と、それをはこぶ運送業の人たちが、精一杯はたらいている。段ボールにつめるまでが農家の仕事で、車につみこむのはドライバーの役目のようだ。日本人はつくづく骨惜しみをしない、真面目な民族だなとおもう。

この地域は北海道のような広大な耕作地がひろがっていた。

つつじの湯で国道144号線にぶつかると右折して東にすすむ。草津で昼食をとるつもりだったが、まだ早いので、その手前の長野原のセブンイレブンで弁当を買っておいた。この先は高山帯となるので、レストランがあるのかわからないからである。気温は長野原で27℃、草津に上ると24℃だ。草津の天狗スキー場で休憩する。スキー場ではマレット・ゴルフとインライン・スキーをたのしんでいる人たちがいた。

草津から白根山にむかって上ってゆくと森林限界をこえ、草原状の風景がひろがるようになった。殺生河原とよばれる火山地帯もあり、有害ガスの硫化水素が発生している付近は駐車禁止の看板もでている。危険地帯をぬけた先でバイクをとめた。

まわりにはめったに目にすることのできない高山の風景がひろがる。

灌木と岩石のちらばる荒涼としたところだが、こんな高地にロードバイクの人たちがたくさんいるから、おどろいてしまう。この後で知ったが、翌日にヒルクライム(自転車の山登り競技)の大会があるので、その練習のようだった。

さらに上ってゆくと左手に弓池がみえた。

池のまわりに木道があるが、周囲の駐車場は閉鎖されていたから、立ち入り禁止になっているのかもしれない。

やがて国道最高地点についた。

標高2172メートルとある。この付近の気温は17℃で、すこし下った横手山は20℃だった。まさに下界とは別世界である。

山をくだってゆき、熊の湯のひろい駐車場にスペースをみつけて昼食をとった。セブンイレブンで買ってきた、とみ田のつけめんと鮭おにぎりである。とみ田のつけめんはレベルのたかい一品で、まちがいのないおいしさだった。

県道471号線で高天ヶ原、焼額山、奥志賀高原とぬけて、丸山林道の入口にやってきた。志賀高原の北にある、2本の林道のうちの1本で、奥志賀牧場をかすめて、中津雑魚川林道に接続する16キロのダートだ。

丸山林道にはいってゆくと200メートルでダートになった。このさきはブランド・コーナーがつづく。先が見通せないので、獣よけにホーンを鳴らしたほうがよいなとおもいつつも、ならさずにカーブをぬけると、真っ黒い動物が茂みに逃げこむのが見えた。20メートルほど先だ。おもわずバイクをとめる。黒い奴は頭から草のなかに入っていったので、私が見たのは後ろ足と尻だけだった。大きさは1メートルほどの、クマである。

クマは林の奥にいってしまったのではないかと考えたが、林道をはしるのはやめて、Uターンすることにした。林道でクマを見たのははじめてである。こんなときは無理に山にはいらないほうがよいと感じたのだ。今日は山の神様のご機嫌がわるいのだろう。志賀高原の2本のダートを走るつもりだったが、両方ともやめることにした。

 

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