月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

324.屋台と車、レトロ回帰の90年代(月刊「祭」2021.2月1号)

2021-02-12 16:15:00 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の工芸、新調、改修、修復-
伝統回帰?ザックリ1990年代の日本(管理人独断)
 この頃の日本はバブル崩壊もあったのか、「ヨーロッパ、新しいもの嗜好」から「アジア、国内、伝統回帰」が見られたように思えます。
 猿岩石がヒッチハイクをすることで、アジアの旅行を志す人が増えました(多分)。隣国ヘイトを加速させたので管理人は好きではないですが、小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」で古き日本に想いを馳せる人が出てきた面はあったと思われます*。
 ダウンタウンの松本人志さんが、作務衣を着たり、東洋式龍の革ジャンを着てで始めたのもこの頃だと記憶しています。
 そんな感じで、日本の伝統や古いもの回帰の見られた90年代、車も屋台もその傾向があったようです。
 そこで、90年代のレトロ回帰した様子を車たら屋台それぞれで見ていきましょう。
 
*残念なのは、祭ヘイトな愚か者のかなり多くの割合(管理人が数えた限りでは8割程度)は、隣国ヘイトな者たちで、祭という面では「ゴー宣」はプラマイゼロとなります。社会的には差別推進の面が大きく、社会的には大きな衰退を促した著作群であると管理人は評価しています。
 
●車のレトロ回帰
 とりあえず、画像なしですが思い浮かぶ車種を挙げてみます。
 クロスカントリー風の車だそうです。
 
 ミツオカ自動車でマーチベースだそうな。美遊人と書くそう。
 
 リンク先の記事によると、レトロブームの火付け役はスズキだったそうです。
 
 90年代後半ころ発売されたものは、よく外車?と聞かれることがありました。


 
 写真は管理人が所有していたものです。
レトロ風ですが、ミラーはドアミラーがつけられていましたし、ハンドルにはエアバッグが入っていました。

ミラジーノ
 友人の所有車です。ドアミラーをフェンダーミラーに付け替えています。




 
レトロ「風」車の特徴
 本当にレトロな車ではなく、レトロ「風」車なので、現代的な特徴もあわせもっています。
 一つ目がフェンダーミラーではなく、ドアミラーであること。おそらく多くのものが自動で開閉できるものだと思われます。
 二つめは、エアバッグ。レトロな車だとエアバッグのない細いハンドルがカッコ良かったりしますが、多くのレトロ「風」車はエアバッグがついています。
 安全性や利便性を損なわない範囲でのレトロ回帰であったことが、90年代のレトロ「風」車に見ることができます。
 
●屋台のレトロ回帰
 90年代の屋台のレトロ回帰は主に神輿屋根屋台で見られたように思います。その契機のきっかけとなったのは、やはり粕谷氏の存在が大きかったと思われます。地味だけど優れた工芸のある屋台の再評価の熱が高まりました。
 分かりやすいのは屋根の昇り総才の部分です。そこで、90年代に昇り総才の金具を箱形にした二つの屋台を見ていきます。
 
松原八幡神社 木場屋台
屋根の四隅から頂上に昇る部分を「昇り総才」と呼びます。そこに華やかな金具をつけており、総才金具などと呼ばれています。下の写真のような飾り金具の分かれ目があるものが、箱形とよばれる昔からよく見られるものだそうです。
 
 戦後あたりからでしょうか、経済的に豊かになるにつれ、分かれ目が分からないようなものが増えてきたそうです。しかし、木場屋台は平成五年(1995)年の屋台新調で箱形のものをしつらえました。
 
 
英賀神社 山崎屋台
1990年代末より小さな屋台から大屋台に変える計画が立てられ、2000年に完成した屋台です。管理人に屋台、特に、神輿屋根屋台を教えてくださった師匠でもある播州祭礼研究室の皆さんが新調に協力しました。屋根の勾配も主流になりつつあった急なものではなく、やや浅めに作られたのもレトロ回帰の流れと言えるでしょう。


 

完全にレトロ回帰したのか
 とはいえ、上の二つの屋台はともに完全に昔のものに戻したとはいえません。
 まずは大きさです。山崎屋台は大屋台にしていますし、木場屋台も「灘のかんか祭」で練り合わせができる大きさのやたいです。
 そして、練り棒のボルト止めも現代化したものと言えるでしょう。

●レトロ回帰した屋台、車のレトロにならなかった部分
 車は見かけがレトロ回帰していましたが、安全や利便性の機能はレトロ回帰していませんでした。
 屋台もまた、金具などの見た目はレトロ回帰しましたが、練り合わせなどを考えた大きさなど機能や安全に関わる部分は、レトロ回帰にはなっていないようです。
 
 
 
謝辞:
 下の二社の自動車会社のおかげで本記事が出来上がりました。そして、管理人の安上がり自動車中心マツオタライフもこの二社のおかげでなりたっております。あらためて感謝申し上げます。
 
 30万という低予算で好みの車を伝えたところ、しっかり走る車を斡旋、販売してくださいました。
 お客さんのニーズに応えてくださる信頼できる車屋さんです。
 
 先代のボレロ の購入、友人の車のミラー付け替え、塗装をしていただきました。旧車大好きな社長さんは、1930年代の自動車を復活しようとしています。
 




 
 
 

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