●播州弁の代名詞「ダボ」
関西弁の中でも荒いことで知られる播州弁。その中でも、東西南北で少しずつ言葉は違ってきます。例えば播州北部の加西市では、「〜だから〜」という意味で「〜やさけー〜」と言ったりしていました。
しかし、播州弁でおそらく共通していて最も有名な言葉が「ダボ」です。「ダボ」という言葉は、播州の東隣の摂津の国だった神戸市長田区でも使われています。とはいえ、神戸市長田区では、「太陽」のアクセントがタにつくのに比べて、播州弁ではアクセントはイがやや強くなる程度で平易な抑揚になったり、長田区の子どもたちは播州弁の5W1hの疑問詞である「どい」はつかわなかったりするなど違いも見られます。
とにもかくにも、今回は管理人もよく言われる「ダボ」について考えます。
●「ダボ」の使われ方、意味
ダボは基本「アホ」と同じ使われ方をしていると思われます。つまり、元の意味は賢くない、という意味で使われているようです。
そのまま単なる「賢くない」という意味で使われたり、はたまた「人として最低」という意味で吐き捨てられたりされます。一方で愛情や尊敬の念を含んだ親しみをこめたり、一本気な意思に降参したという意味で使われたりと肯定的に使われることも多々あります。
管理人も祭の現場に行くとよく言われます^_^; 否定的意味で言われているのか、肯定的意味で言われているのかはノーコメントで^_^;
●ダボの語源
では、曲学阿世でダボの語源を考えてみましょう。それはつまりドアホウがなまってできた言葉だと管理人は考えます。
ここまで文章を書いてネットで「ダボ 語源」で検索してみました。出てきたサイトがこちらです。これによると韓国語語源説もあるようです。
おそらく바보(パボ)が元になったと考えられているのでしょうか。たしかに播州人はザ行の発音がどうしてもダ行になる人が数多くいます。「全然」を「でんでん」と言うようにザ行の言葉をダ行で言う人が、かなりいることからも頷けるでしょう。
また、ゾイ<5w1hの疑問詞>がドイに変化して定着したこと(播磨気質という本で見たはず)から播州人の「ダ行志向」という意味ではうなずきたくもなります。しかし、ザ行もダ行も舌を歯の裏につけることで発音できるという共通点があります。ところが、パ行は口を閉じてから発音する音で、舌を歯の裏にはつけません。また、播州人でパ行がダ行になりがちな傾向がある人(ポールをドール、パブをダブ)管理人の記憶では見たことがありません。なので、ダボの語源は바보(パボ)ではなさそうだというのが、管理人なりの結論です。
編集後記
画像なしは寂しいので、足をすりむいた時の写真を掲載しました。昨年の魚吹八幡神社の祭で、大好きな丁(よろ)屋台を見つけ全速力ではしったら僅かの凹凸に躓き、派手にズッコケました。こういう行動はやはり「ダボ」と言わざるを得ないでしょう。。。
たぶん発音は柔らかいんでしょうけど。
「だぼでおじゃるのぉ~オッホッホッホホ」とか?
欅坂46→櫻坂46で北播出身の井上梨名(2019年に北条高校を卒業)はザゼゾがダデドになると発言していました