映画を語らせたら並ぶもののないふたりが、ヒッチ映画の細部に徹底的にこだわった対談集。面白くないわけがない。和田さんは残念なことに鬼籍に入ってしまったが、山田さんはまだ存命だ。長生きしてください。
まことに困ったことに、この本に影響を受けて初期のヒッチコック映画をまた観ることになってしまったのである。そんな時間ないはずなのに。
あ、わたしは実は晩年の「フレンジー」が大好き。ヒッチコックがイギリス人であることを、初期作品と同じように主張していますもんね。
とにかくこの本は、和田誠さんのイラストだけでも最高だ。