「チェッカルズくんたち」はこちら。今回はネタ的にちょっと古いけど……
フジテレビ日枝会長と、おやっさん小林昭二。
……ん。いえてる。3.5Dp。
いやそれにしてもフジテレビ~ニッポン放送~ライブドアをめぐる買収報道にはへきえきした。
騒動が沈静化した今ならはっきりとわかる。これは“普通の”企業買収のお話、つまりでかい金をあやつることで(ちょっとリスキーだが)さらにでかい金を生み出そうという経済活動にすぎなかった。それなのにこれだけ大きく報道されたのは、日本の企業があまりにも旧態だったことへの警鐘?まさか。いくつか列挙してみる。
①どでかい企業のくせして鹿内ファミリーの個人商店的色彩が濃く、上場したのはついこの前。免許事業なのに決算もろくに公開してこなかったフジテレビの企業としての甘さが露骨だった。
②その上視聴率がまたしても絶好調で(この数週間「めざましテレビ」は「ズームインスーパー」をこえている。これは驚異的)イケイケドンドンのフジテレビを、他のメディアが内心こらしめてやれと思っていたのでライブドア堀江をトリックスターにしたてあげた。
③なにより“自分の業界のお話”だったのでマスコミはそろって狂奔した。こんな事例は今まで何度かあったわけで、今回の報道のようなことは、本来はいわゆるブラックジャーナリズムで語られるべき筋合いのものだったはず。サタデーナイトスペシャル、ホワイトナイト、眠れる美女、パックマンディフェンス、ロスタイムゴール……M&A用語のいかがわしさにそれは顕著でしょう?
……ルックスですべてを判断するドッペルゲンガーシリーズのコンセプトで言えば、日本の経済人の顔ってここまで貧相だったかとがっかりする。あの村上ファンドのとっちゃん坊やとか。ニッポン放送の亀渕社長が、意外にちゃんと社長ヅラしていたことが救いだったか。ホリエモンはねぇ……どうやっても似ている人が思いつかず、あの汗のかき方でピンときた。新潟名物笹だんごである。あの食感と触感が堀江(笑)。
次回は、テレビ朝日を。
あの事件から3年、主要な登場人物はほぼ全員が舞台をおりた。時代。