2010年2月号~Who are you? はこちら。
「朝が弱いから」
小沢一郎を批判して副幹事長を解任されそうになった生方幸夫議員の発言。国対担当なのに、今国会での国対会合29回のうち、3回しか出席していない理由がこれ。
そのくせ解任騒ぎのときは早朝からテレビ出演をこなしているあたり、いいタマである(笑)
要するにこの人は小沢一郎の権力も先が見えた、と判断して“逆目”にはっているわけだ。政治家として、ひとつのあり方だとは思う。冷静な政治家なら、小沢だけに保険を掛けておく愚は避けたいところだ。しかし、小沢叩きのスタンピードの尻馬に乗っているともいえるわけで、どうにも嫌な感じだ。例のスキャンダルにおいては、検察も、小沢一郎も、民主党も、みんな評判を落とした。しかしいちばん落としたのはリークでしか語れない姿勢が如実になったマスコミではないか。やれやれ。
「ラッキー!」
子ども手当によって、外国人登録をしている外国人の親も、母国に子どもを残している外国人も受け取れることに「喜んでいる友だちがいる」イラン人タレント、ランディ・マッスルのコメント。
子ども手当法に問題があることは確かだが、この手の「ためにする」報道の数々にはあきれる。外国人がこんなに喜ぶ法案を通すなんて、やっぱり民主党は国賊だという印象を植え付けたいのだろう。
ばらまきでは経済効果がないという理屈にはこう返しておこう。企業の国際競争力のために、なんて理由で上からじゃぶじゃぶ企業への優遇政策をとってきて、果たしてどれだけの効果があった?みんな内部留保に向かい、そしてリーマンショックでそれが吹っ飛んだだけではないか。小泉=竹中路線に辟易している国民相手に変な報道を続けていると、なめんじゃねーよと思われますよ。
2010年4月号「記憶せよ、抗議せよ、生き延びよ」につづく。