この週末はどこに行っていたかというと富山。
富山とはどんなところかというと、朝イチではこんなだった雪だるまが
全体会が終わるときには巨大になっているのでした。
雪のために全体会に講師が来れなかったくらい。こういう事態は二回目だそうで、あとの一回は例のプリンスホテル事件のとき
たいそうお魚がおいしいところで、特に鰤しゃぶにはノックアウトをくらいました。どうもありがとうございました富山の方々。んで、ブラックラーメンというオチまでついてますもの。ナイス富山。
この週末はどこに行っていたかというと富山。
富山とはどんなところかというと、朝イチではこんなだった雪だるまが
全体会が終わるときには巨大になっているのでした。
雪のために全体会に講師が来れなかったくらい。こういう事態は二回目だそうで、あとの一回は例のプリンスホテル事件のとき
たいそうお魚がおいしいところで、特に鰤しゃぶにはノックアウトをくらいました。どうもありがとうございました富山の方々。んで、ブラックラーメンというオチまでついてますもの。ナイス富山。
さあわたしのメルマガ読者にとっての2011年がどんな年だったかというと
うちのLANCER EVOLUTION Ⅹ の走行距離が80000キロを突破した記念すべき年2011。
……いきなりちっちぇー(笑)。この走り屋に負けずに
昨年は追突事故で愛車を亡くしましたが(T_T)年末にとうとう新車が届きました。
レクサスRX450h めちゃくちゃ雪道に強い感じです。今のところ。雪道になってから納車なんてと思っていましたが、この季節に納車で正解かもなんて思うくらいです。
……くっそー。レクサスの車番最後のhはハイブリッドのhね。くっそー。
ちなみに、雪道で事故るかもしれないから春に納車させようとの一般的な考えはまちがった態度だと、あの内田樹は語っている。
そうなってはいけないそうなってはいけないと違った選択をすると、必ずそうなってしまうのだと。その頭があったものだから、同僚からこう相談されて
「あたしもゴルフ買おうと思うんだけど、春になってからの方がいいかしらねえ。いま(年末)だとすごく安く買えるの」
内田理論を紹介してすぐに買わせた。でも最新のゴルフが同じ駐車場にあるというのは精神的にかなりきついです(笑)。このゴルフはTSI。くっそー。しかもうちの学校の駐車場にもやっぱりレクサスRXは鎮座しているのだった。くっそー。
……しばらく北陸に出かけるので更新はだいぶ先になりますが次号につづく。
来ちゃったよ吹雪。朝の打合せでは
「あど氷河期に入ってるって噂もあるぞ。大変だ」
心配性の技能士。
「またまたあ。オレ、ある映画を観てたら、そんな一気に氷河期に突入したりはしないんだってよ?」
楽天家もいいかげんにしろ事務職員。つまりわたし。
「そうかなあ」
理科教師が入ってきて
「うん。そう簡単に氷河期にはならないんだよ」
「あの、温暖化が進むとかえって世界が凍るってのを映画で観たときはびっくりしたけど」
映画ファンなのもいいかげんにしろ事務職員。
「ああ、あのグリーンランド沖の……」
で、話しているみんなが「デイ・アフター・トゥモロー」を頭に描いていたことが判明して大笑い。
そのとき事務室にいた4名中2名があの映画のDVDを持っていることも判明。意外な人気作。わたしは持ってないんですよ。みんなそんなにジェイク・ギレンホールが好きだったのか。
今度は生徒指導主事が入ってきて
「隕石が地球にぶつかって太陽との距離が大きくなるって可能性も……」
そんな心配より核兵器とか原発の方が怖いのでは?
「あれだなー、解決策はアルマゲドンかなー」
「感動したな-、あれには」
わたしはひねくれ者なのであの作品が非常に苦手で
「あの映画からじゃないか?いい大人がスローモーションで歩くようになったの」
「もっと素直に映画を観ましょうよぉ」
うん、まったくだ。
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YouTube: Armageddon trailer
職場の前にある郵便局のポストが、いまこんな状態。
きのうガテン系のお兄ちゃんがいきなり白く塗りだしたので
「え!このポスト白くするんですかっ!?」
ときいたらあっさりと
「下塗りです」
まあ、こういうポストを見る機会はめったにないのでちょっとうれしい。誰かがまちがって有害図書を入れたりするとなおうれしい。
「ロボジー」につづいてなりすまし映画。鶴岡まちなかキネマの駐車場は満杯。「三丁目の夕日」人気だろう。けっこうなことだ。
まあ、その分このミステリ映画(ともちょっと違う)「ミケランジェロの暗号」のお客さんはちょぼちょぼ、ってとこでしたけどね。
脚本はかなり皮肉がきいている。
ドイツのポーランド侵攻以前、まだナチの影響があまり及んでいなかったオーストリア。ユダヤ人の画商一族カウフマン家は、ミケランジェロがモーゼを描いた絵を手に入れる。息子のビクトルは、絵の隠し場所を使用人の息子で家族同然に育ったルディに教える。しかしルディは密かにナチに傾斜しており、絵のありかを密告し、その結果カウフマン一家は別々の収容所に送られてしまう。
イタリアとの交渉にその絵を使う腹づもりのナチだったが、贋作であることが判明。本物の所在を知る父親はすでに死亡している。オリジナルを探すためにルディがビクトルを収容所から出し、ベルリンに飛行機で移送する途中、パルチザンに撃墜されてしまう。負傷したルディをビクトルは渋々助けるが……
原題は「最高の敵」を意味する。
ユダヤ人であるビクトルは、最高の敵ルディの軍服を着ることでSSになりすます。しかし、ナチであることが必ずしも有利とはかぎらない二転三転がうまい。
まるで舞台劇のように密閉された空間で立場が逆転しつづけるので、さぞや息づまる展開だと思うでしょう?ましてや背景にはホロコーストがあるんだし。ところが、どこかユーモラスなストーリーなので意外。
「ユダヤ人を見分けるのは簡単だ。ズボンを下げてみろ」
「え、オレのですか」
「ばか、ユダヤ人のだ」
どこのコントですか(笑)。つまりユダヤ人は割礼をしているから歴然だと。このピンチをどう切り抜けるのかも爆笑できます。
“暗号”にもうひとひねりあるとうれしかったんだけれど、まあここまで面白くしてくれたのだから文句は言うまい。わたしの世代にとっては「悲愁」や「ブラックサンデー」のマルト・ケラーの美貌が健在なのを知らせてくれただけでありがたいことだし。
PART2はこちら。
この作品において、矢作俊彦はこれまで特集してきた「マンハッタン・オプ」「ららら科學の子」「リンゴォ・キッドの休日」などと同じように、というかそれ以上にワイズクラックを放出している。それこそが戦後を語る上でむしろ必要な手順だったとでも主張するように。
・(大杉栄を殺した甘粕正彦について)ハリウッドにも、似たような人物はたくさんいる。しかし、彼らは自分の手で、滅多に人は殺さない。ことに女と子供は殺さない。女と子供は、たぶらかすだけだ。
・ここ(日本)では、福沢諭吉が輸入して、森鷗外が正札をつけたものが、父親として流通している。
・未曾有の世界戦争が終わり、世界中の若者が一斉にあったかいベッドに帰還して、誰も彼もが理想に燃えて腰を動かした結果、そのあと世界は子供で溢れた。(→団塊の世代)
……こんなレトリックが連続するのである。ほぼ全ページ。やれやれ。
そしてそれぞれのマニアでしか判読できないようなギャグがたいそうしこんであり、すべてを理解できるのはおそらく本人しかいない。
ということで映画ファンであり、芸能界について近ごろ強くなったわたしだから解読できる部分をちょっと解説。
・西側の首相が吉本創業家の継承によっているといっても、吉本穎右(えいすけ)という名前はなじみがないことと思う。彼は現実における田中角栄のような政策を打ち出すのだが急死してしまう。その後を継いだのが吉本シズ子……これは、かの有名な吉本せい(山崎豊子の「花のれん」参照)の息子である穎右が、笠置シズ子と子までもうけながら結婚を反対された事実を反映している。これ、長い間タブー扱いでした。吉本シズ子が首相として放つコメントの痛快さは橋下某のわかりやすさとは別種。
・ある登場人物が「お豆腐屋さーん!」といいながら登場するのは、60年代の日活映画に耽溺していた矢作俊彦ならでは。これ、「赤いハンカチ」における浅丘ルリ子なのである。
ネタバレになるので紹介が難しいが、このストーリーの核には、彼女と吉永小百合、そして原節子の存在が確実にある。必読!
あ・じゃ・ぱん 価格:¥ 3,045(税込) 発売日:2002-03 |
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YouTube: 映画「ロボジー」主題歌 MR. ROBOTO by 五十嵐信次郎とシルバー人材センター
エンディングで懐かしい曲が流れる。
♪どもありがっとミスター・ロボット まぁた会う日までー♪
ほんと、懐かしい。スティクスの「ミスター・ロボット」。マジでこんな日本語の歌詞が挿入されてます。
83年の「キルロイ・ワズ・ヒア」に入ってて、このフレーズのボコーダーの声が日本全国で流れてました。モーテルの有線でこれを聴いたときは……あわわわ。
この曲はアコーディオン奏者でもあったデニス・デ・ヤング作なんだけど、スティクスはトミー・ショウの曲の方がわたしは圧倒的に好きで(Boat On The RiverはわざわざiTunesで買いました。Blue Color Manも名曲)、小器用なデニスの曲(BabeとかThe Best Of Timeとか)よりずっとよかったんだよなー。
で、今回のミスター・ロボットはデニスの歌よりも渋味があってすばらしい。もちろんこの映画の主演にしてロカビリー歌手、ついでに芳村真理の元亭主のミッキー・カーチスが歌ってるんだから当たり前か。
いかん、映画の話だった。そのカーチスが、単に体型がぴったりだったという理由だけで、弱小家電メーカーがフェスに出品する予定の壊れてしまった二足歩行型ロボットの中に入ってひと騒動、ってお話。調子こいてしまうカーチスは孫や娘からも疎んじられている爺さん。「ニュー潮風」という家電メーカーらしいネーミングのロボットなのに、彼が吹かす風ときたら……
去年のベストワンに推した「ミッション・インポッシブル」や、鶴岡に移動してまで見た「ミケランジェロの暗号」と同様、これはなりすましストーリー。
なりすましに命がかかっている他の二作と違い、ゆるい造りではあるものの、ここには老人のプライドがかかっている。およそハッピーエンドにもっていくのは無理だろうと思ったら、こう来たか(笑)。
矢口史靖は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」と同じようにギャグが上滑りしているんだけれど、主演の濱田岳(彼がいなかったら作品が成立していない)と吉高由里子、そしてミッキー・カーチスらのキャスティングがおみごとなので気持ちよく見終えることができた(作品を締めているのは和久井映見)。
シネコンを出るとガキンチョが「あ!ロボジーだっ」とポスターに喜んでいた。そうか、アトムやガンダム(作中にシャアへの言及あり)を持ち出すまでもなく、日本人はガキのころからロボットが好きなんだなあ。大ヒット納得。また会う日まで。
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YouTube: Styx - Boat On The River
はっ。オレはスティーブン・スピルバーグの新作を見逃すつもりなのか、と仕事の最中に気づき、最終日の最終回(もはや一日に一回しか地元のシネコンでは上映されていないけれど)に飛びこむ。
どうしてこれまで見なかったかというと、それはやはり例のモーション・キャプチャーという技術のせい。
セルアニメよりもはるかに流麗で自然な動きが得られるし、3Dとの親和性も高い(と思う)。「ロード・オブ・ザ・リング」や「猿の惑星 創世記」の猿たちをご想像になればよろしいかと。あれは、はっきりと人間を描くのには向いていないのではないだろうか。ゴラムやシーザー、そしてキングコングはすばらしく魅力的だったけれど(いずれもアンディ・サーキスが演じている)、その動きに見合う顔の表情がいまいちでは?
「タンタンの冒険」でも、アンディ・サーキスが船長役をやっているんだけど、異様に顔が大きいことはうまく描けても、その表情はやはり……。
特に、ジャパニメーションに慣れ、見立てが得意な日本人にとって、毛穴までリアルなキャラクターはきついし、目が死んでいるものだから感情移入できないのだ。
インディ・ジョーンズで、冒険活劇なら世界一うまく撮ることを証明してみせたスピルバーグは、おそらく途中で新技術の方に夢中になってしまったんだろう。撮影中も役者の1mそばで常に演出できるなんて、ベテラン監督にはたまらないはず。でも、それがどうやら裏目に。
ベルギー発祥の原作ということもあってヨーロッパでは大ヒット。しかしアメリカではこけてしまい、日本では目も当てられない興行になってしまった。日本人にはやっぱりキャラがかわいくないと……
でもさすがに活劇としてはなかなか。ハヤブサとオートバイのチェイスなんて確かにアニメでなければ描けないだろうし、犬も言うことをきいてくれないだろうしなあ。
ん?いやいや、今のCG技術をもってすれば、やはり現実の俳優を使った方がはるかに楽しい時間を構築できたはずでは?第二作はないかもしれないのでもう遅いか。
あ・じゃ・ぱん!(下) (角川文庫) 価格:¥ 900(税込) 発売日:2009-11-25 |
PART1はこちら。
1973年 アメリカ、ハノイに原爆「サウンド・オブ・サイレンス」投下。
そして現在、東側のトップは中曽根康弘。西側は首都を大阪に、首相は代々、吉本創業家の人間が……という具合。
キャラクターと、その登場のさせ方は矢作俊彦の批評眼が炸裂している。
・田中角栄は東側において反政府ゲリラを組織している。
・アーネスト・ヘミングウェイは日本に隠遁している。
・中曽根康弘の後継は渡辺美智雄(日光東照宮の宮司の次男として生まれた設定)が予定されていたが、こちらの世界でも……
・京都に落とすはずだった原爆投下予定地をルーズベルトに変更させたのはウォルト・ディズニー。
・「ベン・ハー」に主演したのは現ロサンゼルス州知事になっているロナルド・レーガン。彼は赤狩り時代にチャールトン・ヘストンを共産主義者だと密告した(あのヘストンを!)。
・主人公を拉致する宗教法人の太守の名は祝(いわい)十郎→月光仮面です。
・クリル諸島(北方領土)はゴルバチョフによって“返還”されている。
・小林多喜二は「蟹工船」という勇壮な海洋小説を書いた。
・シゲオ・ナガシマは東日本からの難民の二世で(力道山とシャッフルしてある)、ジョー・ディマジオに野球の才能を見出されて“ブルックリン”ドジャースで活躍。のちにディマジオの妻だったマリリン・モンローと結婚する。
……ああもうきりがないな。こんな無数の有名人キャラの間を、名無しのCNN記者が徘徊し、ある殺人事件を追うことになる。かなり錯綜した意匠なので、中心となるミステリはある高名な作家の高名な作品をストレートに下敷きにしていて、それは最初の殺人現場で理解できるつくりになっている。
矢作俊彦がこの作品でめざしたのは、徹底した共産主義国家である東側と、拝金主義の西側を対比させることで、現実の日本へ皮肉をかますことだろう。それはもちろん成功しているのだが、と同時に例によってワイズクラックの嵐とマニアックなネタがやはりすばらしいのだ。これは以下次号。
2011年12月号「手取りの秘密」はこちら。
今号で現給保障について説明すると予告しましたが、昇給発令書がまだ学校に届いていないので、その件は来月まわし。発令書といっしょに読んだ方がはるかにわかりやすいはずなので。
ということで1月給料日の恒例、源泉徴収票とはなにかを説明します。
去年までと何が違っているかというとそれは歴然。紙質やら字体やらが総変わり。これまでは税務署の複写式連帳用紙というやつだったので、薄くてコピーをとるのもひと苦労でした。
今年からは県の出力用プリンタが更新されたため、いわゆるPPCと同等の用紙になっています。おかげで他の書類にまぎれやすくもなったわけ。毎年毎年くどいぐらいに強調していますが(そして毎年毎年泣けるぐらいに誰かは紛失していますが)、一年間は絶対になくさないように。
さて、それでは源泉徴収票の数字がそれぞれどんな意味をもっているか見ていきましょう。
【支払金額】
もしもあなたが几帳面な人で、1月から12月までのすべての給与明細を持っていて、右上の「①総支給額」を合計すると、この金額に近くなります(通勤手当に非課税の部分があるのでほとんどの人がイコールにはならない)。要するに、自営業者でいえば売り上げ、水揚げにあたるのがこの「支払金額」。
【給与所得控除後の金額】
“売り上げ”にそのまま課税されたのではたまらない。給与所得者にだって必要経費はあるはずだと(いろいろと問題はあるにしろ)、まあサラリーマンの必要経費はこれくらいだろうという額をおおざっぱに税務署が定め、その額を差し引いた額がこの欄に記載されています。つまり、自営業者で言うところの利益にあたるのが「給与所得控除後の金額」です。
【所得控除の額の合計額】
さて、利益が算定されたところで、今度は個々人の都合を考えます。その下の段に扶養親族の数や社会保険料、そして年末調整のときに申告してもらった生命保険料の控除額(掛金の額ではなく)が載っています。この都合の部分は利益ではないと見立てて(=控除して)もらう、と。
【源泉徴収税額】
で、“利益”から“都合”を引いた額に対して税金がかかり、その結果がこれ。あなたが一年間に支払った所得税はこの額です。源泉徴収という、要するに天引きされるために意識されないことが日本の税制の問題点。じっくりながめてください。払うものは払った。あとは使い途を監視することです。
この源泉徴収票は、給与所得者としてのあなたをほぼ完璧にあらわす書類。金融機関からお金を借りるときに必ず提出を求められるのはそのせい。あなたがいくら稼ぐのかを示しているわけですから。
確定申告時に(退職すれば嫌でもやらなければなりません)使用するのはもちろんです。だから一年間は絶対になくすな!って言ってるのにやっぱり毎年ひとりは絶対になくすんだよなー。
原作:半藤一利 主演:役所広司
震災によって何が変わったか。ある人は「これで事実上の“戦後”が終わった」といいます。たしかに、あの戦争は遠くなった気がするかも。旧字の“連合”が使われているために、イオンシネマ三川のタイムテーブルには「総合艦隊」と堂々と載っているくらいでしたから。
戦局打開のために山本が考えていたのが、もう一度パールハーバーをアタックすることだったとか、米内光政海軍大臣(柄本明)は悪所通いが好きだったとか、わたしも知らないことのオンパレード。
ミッドウェー海戦敗北の責任を負わされる南雲忠一が米沢出身なのは知りたくなかったけれど。
2012年2月号「現給保障PART1」につづく。