「ゲームの世界をCGアニメで描く、とくれば思い出されるのはスーパーマリオ・ザ・ムービーかの」
「ですね伍長。っていうかディズニーのアニメ系のときは伍長とその部下のシリーズでやるのをおぼえててくれてうれしいです」
「CGだから何でもできるわけだけど、だからこそ作り手の想像力が試されるわけ。その意味ではさすがの出来栄え」
「実際のゲームのキャラもいっぱい出てましたね。マリオのクッパ、パックマン、ストリートファイターのリュウ、ソニック・ザ・ヘッジホッグ……」
「権利料だけでもたいしたもんだったろうな」
「わたしのお気に入りキャラはカルホーン軍曹っす」
「ああいう強い女が好きなのか。あ、伍長より軍曹が位が上だって言いたいのかお前」
「違いますってば」
「それにしてもなあ、主人公が悪役であることに悩み続け、AA(アルコール依存症患者たちのミーティング)みたいのに参加するとか、天才レーサーのヒロインにはバグがあるとか、なんかもう心療内科医が大喜びしそうなネタがたっぷり仕込んであるのはどうしてなんだろう」
「マーベルのキャラが、みんなファーザーコンプレックスを抱えているのといっしょで、アメリカ人はそういうのがひたすら好きなんじゃないですかね」
「ん。言えてる気がする」