今月の名言2012年7月号「サイカドーハンタイ」

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YouTube: Jackson Browne - The Load Out and Stay - Live BBC 1978

2012年6月号「プロフェッショナル」はこちら。

「首相官邸のデモを『音』と表現した首相は、報告書を『紙の束』とでも考えたのだろうか」

加藤陽子東大教授が、原発事故報告書を無視して再稼働に動いた現政権に対して。

毎週金曜日に官邸近くを多くの人たちが“歩いている”。どうやら思想信条が違っていても、反原発という一点でだけつながっているとか。これが本当ならすばらしいことだ。まあ、小熊英二のルポによれば、やはり空気の読めない人はいて、自分の主義主張を通す場として利用したがり、トラブルになっているらしい。そういう人を包括していると、だんだん変質しちゃうんだよなあ。で、その変質への失望が反原発への失望につながっちゃいそうで怖い。あまり期待を抱かず、軽い気持ちで、しかし忘れずに、ブームに終わらせないようにしないと。

学校の正門前でたばこを吸っていたら、向かいの小学校の生徒が何やら大声で下校。

「サイカドーハンタイ、サイカドーハンタイ！」

うわー流行語になってる。ま、いいかあ。

「そんなにウチが怖いのかな」

中日の権藤ピッチングコーチが、中日戦における巨人のスクランブルな投手起用について。いや、それ以前に、高木監督とあなたの暗闘の方がスクランブルでしょ。最初は選手の前で衝突を演じているのかなと思ったけど……おじいちゃんたち、本音はどこなの？

本日の一曲は、NO NUKESといえばこの人、ジャクソン・ブラウンの「The Load Out / Stay」

2012年8月号～経済的動物につづく。

うまい店ピンポイント2012夏「銀華飯店チャーハン篇」

タンメン篇はこちら。

その本領がチャーハンに在りなのはカウンターに座っているときに痛感。なんだよこの皿、なんだよこの盛り、って感じのを隣のお客さんたちがオーダーしてたから。

そうか、あのパターンはチャーハンだからなのか。

ってことで再訪。暑いなかをチャリで。

「五目チャーハンお願いします」迷いなし。580円。リーズナブル。

「お待ちどうさまでした」

……あれ？普通じゃないですか皿も盛りも。まあ、おいしいからいいんですけどね。

「普通だったよー」と同僚に文句を言うと

「あんかけを食べてないでしょっ！」

本領を知るためにはもう一回行かなきゃならないのかあ。でもわたし、餡系は苦手で……

次回は池田屋篇。

英国風五輪開会式

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YouTube: Queen - 'Under Pressure'

実際に始まってしまえば日本人らしくテンションも高まるか……と思ったけれど生活パターンがどうもロンドンに合わなくて。まだサッカーも開会式も見てません。ダニー・ボイルが演出したというので見たかったな。

わたしが夢見るロンドンオリンピックの開会式とは

・呼ばれもしていないのにジミー・ペイジがギターをぶんまわし

・ショーン・コネリーが「スコットランドを忘れんなよ」と妨害

・五輪開会式殺人事件を、コカインきめたシャーロック・ホームズが解決（コスチュームはアイアンマン）

・ライスプディングやフィッシュアンドチップスのまずさに各国選手団が暴徒化

・史上最大の兄弟げんかをオアシスのふたりが展開

・「ヘイ・ジュード」はあたしの息子のための曲でしょとレノンの前妻が挑発

・空気を読めないエルトン・ジョンがダイアナ妃追悼の曲を熱唱

・GOODYEARの飛行船があらわれ、IRAが「びっくりしたあ？」とブラックサンデー。

・英国民がある特定の時刻に一斉に紅茶を飲み出し、みんなで礼拝を（違う）。

・いきなりガチなクイズ・ミリオネアをスタジアムで。第一問は自由の女神（もっと違う）。

・最終聖火ランナーはなんとその辺のパブにいたアル中。あるいはユアン・マクレガーがヤク中そのまんまの格好で……

……ごめん、わたしはイギリス人を誤解している。

本日の一曲はイギリスらしくクィーンとボウイのコラボ「アンダー・プレッシャー」そうか、フレディ・マーキュリーを呼ぶって手もあるぞ！（ない）

「追撃の森」 ジェフリー・ディーヴァー著 文春文庫

ディーヴァーのノンシリーズは久しぶり。文庫オリジナルも久しぶり。

女性二人と殺し屋二人の頭脳戦。ヒロインの女性保安官補は明らかに「ファーゴ」のマージをモデルにしていて、彼女が追ってくる殺し屋たちに張った罠がどう影響するかが読ませどころ。

もちろんその過程が面白いのは確かでやめられないんだけど、ディーヴァーのことだから最後に……あ、こりゃノンシリーズでなければならなかったわけだ。ごめんちょっとネタバレ。

追撃の森 (文春文庫) 価格：￥ 1,050（税込） 発売日：2012-06-08

うまい店ピンポイント2012夏「銀華飯店（ぎんかはんてん）」

味好本店特集はこちら。

銀華飯店には一度も入ったことがありませんでした。なぜなら

・すんごく量が多い

・すんごくしょっぱい

・すんごくカップルが多い

という噂だったから。ことの真偽はともかく、いつも混み混みであることは確か。ここもまた、人気店。

わたしは初めての店に入ったとき、必ずタンメンをオーダーすることにしている。

あれってあまり外れがないのでお試しにちょうどいいので。

おや、おいしいじゃないですか。噂ほどしょっぱいわけでもなく、量が暴力的に多いわけでもない。80点。

「そんなに量が多いってほどでもなかったよ」と同僚に報告すると

「炒飯を食べてないでしょっ！」

どうやら本領はチャーハンにあるみたい。チャーハン篇につづきます。

うまい店ピンポイント2012夏「味好（あじよし）本店」

大丸篇はこちら。

いつのまにかこの店が基本になっています。
職場から近いこともあるし、駐車場がとにかく広大というメリットも。
値段はリーズナブル、オーダーしてから出てくるまでがとにかく速い。
そして、この焼肉ラーメンがとても好き。

身体にガッツを注入したいときはヨタヨタしながらこの店にたどりつき、オーダー。
タオルハンカチで汗をふきながらちょいと元気を出して店を出ることができます。今年だけで何杯食べただろう。

かなりの人気店なのでいろんな人と会うことにもなります。
女性にも人気。
先日カウンターの隣にすわったお姉さんはひと言。

「樺太ラーメンと餃子。」

男前だなあ。

ということで85点。基本ですから。

次回は銀華飯店。

「アメイジング・スパイダーマン」 The Amazing Spider-man (2012 SONY)

「この映画を見てさあ。前のシリーズのピーターが、いかに変なヤツかわかったよ」

封切直後に東京ですでに観ていた息子が笑っていた。

確かに。リブート前のトビー・マグワイア版ピーター・パーカーは、恋愛や責任にとまどう風情が、思い切りファナティックな風貌もあって（それにサム・ライミの粘着質な演出もあって）、オタクの懊悩にしか見えなかったもんね（笑）。

しかし今度のアンドリュー・ガーフィールド版ピーターは、あっさりした醤油顔（死語）といかにも運動神経がよさそうな体型が相まって、飛翔するスパイダーマンであることがむしろ自然に見える。スケボーをやるうちに異常な能力に気づいていく過程など、こちらもわくわくさせてくれる。

前シリーズからひきついだ財産は健在。自らの不作為によって伯父を失ったトラウマと、禁断のアルゴリズムをリザードに渡してしまった後悔が彼を奮い立たせる。普通の少年が、世界を救わなければならない「責任」という考え方だ。だからニューヨーク市民がみんな彼を応援するラストはとても気持ちがいい。

ただの美少女かと思えたグゥエン（エマ・ストーン）が「毎朝、父が無事で帰ってくるかを心配する警察官の娘」であるようなキャラ立てもいい感じ。傷ついた二人の恋の行方を、あんな形で決着させるとは。青春映画として、こりゃ満点だ。50男も胸キュン（死語）だぜ。

ビルの間を飛びまくるスパイダーマンを3Dで撮る、その効果は確かにあったけれど、それ以上にクモの糸自体を立体化。なるほど。

マンホールから飛び出たスパイダーマンが、きちんとその蓋を閉めるあたりの小技もにくい。おんんんんもしろかったあ！ぜひ。

「ゾンビランド」 Zombieland （2009 日活）

「ソーシャル・ネットワーク」のお兄ちゃんと「リトル・ミス・サンシャイン」のガキ、そして「アメイジング・スパイダーマン」のお姉ちゃんが襲いくるゾンビからの生き残りをかけて……

そんな展開よりも、「パニックルーム」のオープニングで初お目見えした実写のなかにでかい文字が挿入されるパターンで「生き残るための32カ条」が紹介されるようなくすぐりが、なんかもうひたすら笑える。

マッチョなヤンキーを演ずるウディ・ラフェルソンがいい味。ぐちゃぐちゃのシーンにチャック・マンジョーネの「フィール・ソー・グッド」が流れるセンスと、あるサプライズキャストが語る「出なきゃよかった映画」ネタには大笑い。

ジョージ・A・ロメロの「生ける屍の夜」から幾星霜。ゾンビ映画もここまで来たかあ。

うまい店ピンポイント2012夏「大丸」

「麺屋酒田」はこちら。

昨日は港座上映会の合間に光ヶ丘の大丸。陸上競技場では県中総体をやっているので抜けるのにも苦労する。

ここはほんっっっっとうに普通の酒田のラーメン。いいよね。改装してお店もきれいになってるし。

県内各地からやって来た保護者の皆様がこの味を喜んでくれればいいなあ。高砂の三日月軒とここが陸上競技場や野球場から近いというのは天の配剤ですな。

ってことであまりに普通なので65点という普通な点数で。

ところで、わたしは昨日得難い経験をした。「秘密のケンミンSHOW」で米沢屋がとりあげられたのに、裏のとんねるずin遊佐（地元民は怒ってましたー）を見ていたのでどうにかして見たいと思っていたの。

そしたら、ワンセグを録画していてくれた人がいて、港座のロビーで拝見。おー。

でもね、男四人でちっちゃい画面を注視していたんだけど、わたし以外の三人はその番組に出ていた人だったんだよ（笑）。そのソースのかけ方は普通じゃないだろ。

しかもこの人たちの食に関する常識はとんでもなくて、

“丸亀製麺でいかにお安く天丼をいただくかを発見した男”

“マクドナルドのセットメニューにハンバーガーを加える男”

“フィレオフィッシュはサイドメニューだと豪語する男”

ああああ常識の軸を守るのに精一杯です。次回は「味好本店」

うまい店ピンポイント2012夏「麺屋酒田」

今年もやります夏休み特別企画。「背脂な一日」でもふれたように、いっくらでもラーメンは食べられるのでそっち系中心になります。給食がある職業でよかった。そうでもなかったら今ごろおれの内臓は……

ってことで今年最初は「麺屋酒田」。スマホに替えたこともあって画像がわかりやすくなったのは評価してね。レンゲにのった背脂がいかにもこの店らしい。

モチモチした食感はあいかわらず。店内が若いサラリーマンやカップルでいっぱいなのも去年といっしょだ。人気店「さらしな」のすぐそばに開店するという冒険は、でも成功したみたい。とにかくワンコインでやろうという気概はうれしい。

びっくりするような時間帯で営業している酒田みなと店も人気なのだとか。

陽差しの強い日だったのでつけ麺を食べている人も多かったし、岩のりラーメン、冷やしラーメンなどの選択肢も。

でもわたしは言ってしまった。

「大盛り。」ああああ。

700円でこの量ですか。ちょっとクラッとくる。普通で十分です
ところで、背脂を全部入れないとすればレンゲに残った脂はどう始末すればいいんだろう。まだまだ勉強が足りませんわたし。

去年はちょっと点数が辛目だったので、今年の基準はこの店の80点にします。何様おれ。

  次回は「大丸」篇。