不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第25回 時代は変わる(じゃなくて火焔太鼓だろ)

2019-06-30 | 大河ドラマ

第24回「種をまく人」はこちら

第二部開始。んもう宮藤官九郎ファンはいきなりこう叫んだはずだ。

「ブッフォ!」

落語を現代のお話に引用し、だからこそてらいなくベタな話を語るこの手法って、そうですよあの「タイガー&ドラゴン」(TBS)じゃないですかっ!

もちろん志ん生を話の、いや噺の柱に持ってきたわけだから、あのドラマの変奏曲である可能性はもとから高かった。でも今回はすごかったですね。「三枚起請」や「子別れ」が長瀬智也や岡田准一のドラマにきちんとシンクロしていたように、「火焔太鼓」がまさかまさか体協の面々の前で札束を積み上げる展開に持っていくとは。

いや噺が、じゃなくて話が先走りすぎました。第二部の主人公は田畑政治。まず、大河ドラマの主人公が阿部サダヲであることの奇跡を喜ぼう。

「新選組!」で、八嶋智人と大倉孝二のツーショットが実現し、

「考えられるか。NHKの大河ドラマで、俺たちのツーショットだぞ……」

とふたりがしみじみした以上の衝撃。

そしてまたギャグを仕込む仕込む。そうなのか、わたしたちが見ていた第一部は、まだしも大河という枠に宮藤が遠慮していたんだと実感。いや逆かな、マイナーな人物を取り扱うからこそ大河的手法に拘泥していたのかと納得。

第二部は違う。河野一郎、緒方竹虎、高橋是清、前畑秀子といった超メジャーな登場人物がどっかんどっかん出てくるからこそ、むしろ自由にドラマを構築できるのだろう。そんなはずないって?いやいや枷があるときほど宮藤官九郎はその実力を発揮しますよ。光文誤報事件を令和元年にやるあたり、さすがだ(笑)

妻はきのうの朝にやっていた番宣を見ていたらしく、

「第二部はすごく『あまちゃん』らしいわよ」

と期待し、そして大笑いしていた。まあ、皆川猿時がプールにたたき落とされた時点でもう「あまちゃん」ですよね。そうです、今日から毎週日曜日は「タイガー&ドラゴン」と「あまちゃん」のハイブリッドが見れる。仙台から急いで帰ってきてよかった(笑)。

第26回「明日なき暴走」につづく

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽天2-2ロッテ(雨天コールド) ( 2019年6月29日 楽天生命パーク )

2019-06-30 | スポーツ

恒例、年に一度のプロ野球観戦。

去年は東京ドームまで遠征したけれども、今年はいつものように仙台へ。雨模様だからどうなるか……

試合開始前は小降りだったので予定どおり2時プレイボール。先発は楽天が美馬、ロッテが涌井。観客席はほぼ満員。

途中から雨のせいでマウンドがぬかるみ、制球が生命線の両投手にとってはしんどい試合になったみたい。わたしは涌井のピッチングや立ち姿が大好きなので、ナマで観戦できてとてもうれしい。浅村との対決にはいろんな意味でしみじみ。

雨が強くなり、中断。試合前に楽天グッズであるポンチョ(例のえんじ色のではなく、お高いけど黒いやつ)を買っていたので身体が濡れることもなく、寒くもなく、まことに快適でした。

ビールの売り子さんたちは寒そうだったなあ(ひとりものすごい美女がいてドキドキ)。

にしても楽天スタジアムは現金が使えない。商売人やの楽天。ビールを買うために、Edyカードを見知らぬ客に手渡して売り子さんに渡すという、およそ外国では考えられない事態が(笑)。東北って、治安がいいんだなあ。

結果はタイトルどおり雨天コールドゲーム。引き分け。スコアから考えればつまらない結果みたいだけど、これはこれでいい経験でした。ホントよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の名言2019年6月号PART1 恥を知れ。

2019-06-28 | ニュース

スピッツ / 春の歌

2019年5月号PART2「あからさま」はこちら

「民主党政権の負の遺産の尻ぬぐいをしてきた安倍総理に、感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど、全くの常識外れ。愚か者の所業とのそしりは免れません。恥を知りなさい」

ご存じ、三原じゅん子議員が参院本会議で首相の問責決議案に反対したときの発言。威勢のいいことだ。こんな発言に喝采している与党議員やその支持者が多数派を占めるというこの国の状況も荒涼としたものではある。昔なら陣笠あつかいだったはずの彼女が、この参院選では応援弁士としてひっぱりだこだとか。

しかしわたしは野党の立憲民主党の福山幹事長も別の意味で苦手なのだ。一種の恫喝的手法で批判をくり返すあの姿勢が。もっと、きちんとした議論をやってくれないものだろうか。

まもなく選挙が行われる。桜田義孝前五輪相がまたしても「子どもを三人以上」などと気が遠くなるような失言をかましたときの、東京新聞の社説に完全に同意する。

「一度当選した議員を暴言や失言を理由に辞めさせるのは難しい。そもそもこうした議員を選ばないよう吟味するのは、有権者の責任である。」

PART2「成り上がった理由」につづく。

本日の1曲はスピッツの「春の歌」。実は近ごろスピッツを聴かないようにしていたのに、もう歯止めがきかない。

PART2「成り上がった理由」につづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明細書を見ろ!2019年6月期末勤勉手当号 6月と12月(と3月)

2019-06-27 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2019年6月号「時給900円。」はこちら

6月と12月といえば、公務員の世界ではボーナスの月。でも昔は違ったんですよ。3月にもほぼ半月分が期末手当として支給されていたんです。でも6月と12月ほどには騒がれないしマスコミで報道もされない。ということで業界以外ではほとんど知られてなくて……

さあここで、公務員だけは職場経由で児童手当が支給されることを悪用し、勝手に自分のふところに入れて夫婦関係の危機に陥った学校事務職員にふたたび登場してもらいましょう。そんな悪ーい男が、3月のお手当を素直に妻に渡すはずがない。

ところが、その妻が国の機関でちょっとだけ働いていたときだった。

「ねえ×××さん、国家公務員の人たちが、なぜだか今日(3月中旬)、並んでお手当をもらっていたけど……あれはなに?」

うううう思い出したくない。

さて、そんな悪夢の3月の期末手当は消え、6月と12月にその分はつけ替えられました。しかしどんなときも、

「6月<12月」

の原則だけは厳然としていたのに、今年度からは同じ月数(つきすう)に。大方のひとの、本日の支給額は「期末手当1.275月+勤勉手当0.9月=2.175月」です。

画像は「居眠り磐音」(2019 松竹=日テレ)

原作:佐伯泰英 出演:松坂桃李、木村文乃

「おれはとっくに観たけど、ほとんどの人が“あれ”に気づかないんだよなあ。早く観ろよ」

上司にそこまで言われたら観ないわけには(笑)。

で、“あれ”が気になって気になって。

「結局なんだったんだよ“あれ”って。」

「ほら、瓦版が出てきたろ?そのなかに……」

そんなもん気づくわけないだろがっ!

2019年7月号「時給900円PART2」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の警察 その107 「殺人鬼がもう一人」 若竹七海著 光文社

2019-06-26 | 日本の警察

その106「東京輪舞」はこちら

女性刑事、女探偵とくれば、男社会である警察や犯罪の世界で、けなげにがんばっている姿がまずうかぶ。若竹七海が生んだ名探偵、葉村晶シリーズがまさしくそうだし。

ところが、警視庁の吹きだまりと揶揄される辛夷ヶ丘(こぶしがおか)署に不倫がらみで(という噂)飛ばされてきた三白眼の大女、砂井三琴は違う。いやーその悪いこと悪いこと。現場から金目のものいただくなんてましなほうで、後半に至っては……

ついに日本の警察小説、犯罪小説もここまできたかとうれしい。ひっかけも周到で、年末のミステリランキングを賑わすことは確実。

その108「福家警部補の考察」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「聞き書 野中広務回顧録」御厨貴・牧原出編 岩波現代文庫

2019-06-25 | 国際・政治

野中という人は本当に評価が難しい人だ。町議、町長から国政へ進出したたたき上げ保守。しかしその主張は常に反戦が背景にある。沖縄、被差別民や朝鮮系への差別にも敏感。そのあたりに徹底して無頓着な政治家を罵倒してはばからない。

しかしわたしにとっては、かつて国旗・国歌法案を強引に可決し、加藤の乱を事実上つぶした困った人でもある。

ここはむしろ、彼の敵を考えた方がわかりやすいのかもしれない。小沢一郎を憎み、小泉純一郎を嫌い、森喜朗麻生太郎を軽蔑し、安倍晋三に背を向けて……もっとわかりにくくなってしまいました(笑)。彼が亡くなってもう1年以上たつのか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝手に人生相談Vol.24 かまってちゃん

2019-06-24 | うんちく・小ネタ

Foo Fighters - My Hero (Official Music Video)

Vol.23「年上の女」はこちら

中学生と小学生の子どもを持つ40代パート女性。どうしたら普通に生きられるのか、悩んでいます。10年近く前、夫に浮気をされた後にうつ病と診断され、やりがいのある仕事を失いました。それから出会い系サイトで男の人と会うようになり、今も不倫相手が複数います。

私は今の言葉で言うと「かまってちゃん」だと思います。小さい頃は親に叱られた記憶ばかりで、夫は私に関心がありません。そのためか、私のことを「かわいい」「好き」と言う男性に、とても弱いのです。

容姿に恵まれ、今は女として恋愛遊びができますが、衰えた時のことを考えると不安になります。

最低な母親だと思われるでしょうが、家族に対して罪悪感はありません。男性依存の塊である自分が嫌になりますが、恋愛で満たされないとイライラします。どうしたらいいのでしょうか。(滋賀・W子)

なんだとーっ!と怒った読者もいただろうし、なんと哀れな、と同情する人もいただろう。わたしはこう思った。彼女はその過去からプライドがズタズタにされたのであり、残った唯一の希望、というか生きる証しは

「自分は美しい」

ということだけなんだろうと。だからその容姿を賞揚されると、その期待に応えてしまうのではないか。たとえそれが実のないセリフであっても。佐野元春も歌ってるじゃないですか、「言葉に税はかからない」。遊んでくれる女になら、男はどんな言葉でもかけますよマジ。

この人のしかし危ういところは、自分のことを規定しすぎることだ。

・わたしはかまってちゃんだ。

・わたしは男性依存だ。

・夫はわたしに興味がない

・わたしは罪悪感をもたずに不倫できる女だ。

……はたしてほんとうにそうだろうか。あなたはそう強引に規定することでなんとか自分を守ろうとしているだけなのでは?

Vol.25「専業主婦が許せない」につづく

本日の1曲はフー・ファイターズのマイヒーロー。かっけー。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いだてん 第24回 種をまく人

2019-06-23 | 大河ドラマ

第23回「大地」はこちら

第1部最終回。今日もそれはそれはみごとなドラマだった。親戚の法事を終えて、後始末とかがあったのでオンエアに間に合うかとハラハラしたけれど、すべりこみセーフ。見逃さなくて本当によかった。

関東大震災に沈む東京。そこで物資を担いで走る金栗四三たち。いだてんというタイトルの意味が、ここに来てあらわになる妙。

18日の夜、山形県と新潟県に大きな被害をもたらした地震が。山形県で震度6は観測史上初。わたしの住む酒田もたいそう揺れました。だから震災の描写をいつも以上にリアルに感じることに。

そして“走る”ことの素晴らしさをうたいあげた回でもあった。わたしは宮崎アニメや「時をかける少女」など、全力疾走する女性に弱い男だが(どんなマニアだ)、復興運動会における人見絹枝(菅原小春)と村田富江(黒島結菜……この娘は「ごめんね青春!」でも「時をかける少女」でも「アシガール」でも走っているのね)のデッドヒートには手もなくやられてしまいました。

シマ(杉咲花)の亡霊の走りにも感涙。四三が種をまいた女子スポーツが、花を開くのはまもなく。

低視聴率ばかりが騒がれているけれど、特に5月から6月のこの大河の充実ぶりは比類がない。メダル××××である日本人にとって、ほとんど無名の、しかもメダルに手が届かなかったアスリートのお話からスタートしたのはやはりしんどかったか。

でも敗者の物語であるからこそ、驕りたかぶることのない、愚直な教育者の姿には感動させられた。

もう来週から、大竹しのぶの啖呵や役所広司の能天気な提案を聞くことはできないんだろうか。第1部と2部のにじみ具合に注目。ブリッジに神木隆之介がいるんだから、いろいろと宮藤官九郎は小細工をかましてくれそうです。

第25回「時代は変わる」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「スティール・キス」The Steel Kiss ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋

2019-06-22 | ミステリ

ジェフリー・ディーヴァーの面白さは次第に世間に浸透してしまったようで、2年近く前に出たこの作品も常に図書館で貸出中。ようやくゲットできました。買えばいいじゃないかって?文春の本は高くて高くて(まあ、版権もお高いんでしょうが)。

さて、このリンカーン・ライムシリーズ第12作ももちろん面白い。読者を翻弄するテクニックも健在。しかしそれ以上の何かが、この「スティール・キス」にはある。

“殺人者”は冒頭から登場。そしてのっけからアメリア・サックスはその人物を追尾する。ショッピングセンターのスタバに追いつめ、さあ逮捕だと……その瞬間にある事故が起こり、アメリアはその犯人を取り逃がしてしまう。

この“事故”が偶然のものではなかったことが判明し、リンカーン・ライムの頭脳はフル回転を始める。

犯人の行動が、もしも本当に成立するのだとすれば、現代とはなんと恐ろしい時代なのかと思う。車に乗っていても、エスカレーターに乗っていても、誰かの悪意があれば“事故”は簡単に起こせてしまうのだ。

このテのはったりはディーヴァーの得意技だから、話半分としても(そうであってほしい)、「スティール・キス」が素晴らしいのはその犯人像だ。

ウォッチメイカーをはじめとして、名探偵であるリンカーン・ライムに全力投球(彼はボールを握ることすらできない身体だが)させるのだから、犯人は悪辣かつ有能だ。一種のスーパーマンでもある。

しかし今回は違う。その人物には常に悲哀がつきまとい、世間というものの冷たさを感じさせる。もちろん最後は大団円を迎えるのだが、犯人の哀しみもふくめてみごとなエンディングになっている。そのあたりも、やはりディーヴァーの名人芸。

さてさて、最新作の「ブラック・スクリーム」はいつになったら借りられることやら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 映画が終わったあとに~龍上海鶴岡店、龍横健、琴壱

2019-06-22 | 食・レシピ

中体連の日に~花火、三日月軒駅東店篇はこちら

鶴岡まちなかキネマに通うようになって、あちらのラーメン屋にもずいぶんお邪魔する機会が増えた。

しばらくは文下食堂一本やりだったけれど、ラーメン好きの同僚の影響もあって、新規開拓に意欲満々。

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあとは妻と龍上海鶴岡店。初。

「MIBインターナショナル」のあとは龍横健。

「居眠り磐音」のあとは琴壱へ。初。

まるでセットメニューのように映画とラーメンが合体しております(笑)。

イオンシネマがあるのだから三川も開拓したいところだけど、なんとイオンシネマ三川はあの地震以来営業しておりません。だいじょうぶかっ。

七兵衛東根店篇につづく

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする