マクドナルド物語はまだまだ続くので、今日はちょっと時事ネタ。
あ、今日スーパーに行ったら、マクドナルド物語に出てくるイケダに十年ぶりぐらいに会いました。元気そう。シンクロニシティってあるのかな。
「今日はゴーヤチャンプルーにしようと思って」
「土用の丑の日なのに?」
「ゴーヤがウチに自生してるんだよ」
おいおいお前のウチはすげー山奥のはずじゃ……
自民党40、山形地方区で民主の舟山康江候補の得票は38万……わたしの予想は当たっているようで外れているようで。
結果は自民の【歴史的】大敗。37議席。舟山候補の得票は37万。読み違えたのは投票率が思ったより上がらなかったからかな。他県にくらべれば上昇率は圧倒的だったけれど(舟山自身の強さがあったはず)。
89年の“消費税”選挙と同じように、今回は“年金”選挙と総括されるのかもしれない。しかしちょっと違うと思う。あれは単にきっかけにすぎなかった。だいたい、5000万件という途方もない数字は一朝一夕にできあがるものではないのだし、システムそれ自体がはらむ問題を解決しなければどうにもなるものか。それでは“格差”だろうか。民主党が掲げた“生活”だろうか?それとも憲法改正?まさか。
今回の結果は、民主党が勝ったのではなく、自民党と公明党(この党が負けるのなんて何年ぶりだろう)が単にすっころんだだけだ。みんな何より“うんざり”していたのだろう。このムードが、年金や格差といったキーワードで正当化され、今回の投票行動につながったのだとわたしは考えている。水でふくらんだ風船に針を突き刺したように。そして、この参院選における争点が年金などではないことにいちはやく気づいたのが小沢一郎だったわけで、さすがに選挙に強いオヤジは目のつけどころが違う(問題は彼の、文字どおり心臓だ)。
さて地方区。ウチの学校の連中はつくづくと語っていた。「あの敗戦の弁きいだ?」「あの人が代議士ならねぐでいがったなー」自民党の候補、篠原みえ子について。敗因の多くが組織にあったと彼女が語ったことをさしている。建前でいいから「自らの不徳の……」と大きなところを見せていればなあ。期日前投票数が彼女の地元、天童市において突出していることから、例によってZ票が動いているんだな、と思ったけれど、結果をみれば舟山票の方が多かったのかもしれない。
さて、問題は衆院選ということになる。安倍晋三が辞任しないというのは朗報だが(辞意表明もできないくらいの惨敗なわけだ)、みんなこの“うんざり”ムードを、記録的大敗を自民党にくらわせたことで“すっきり”してしまったかもしれないあたりが怖い。器ではない人間にポストを与えるとえらいことになる、と否応なしに学習した安倍晋三が、はたしてどんな内閣を組むのか。まずはそこからチェックだ。