事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2024年12月号PART3 マウント

2025-01-10 | ニュース

サンボマスター - できっこないを やらなくちゃ / THE FIRST TAKE

「卒寿の覚悟」篇はこちら

「こら、この野郎! 逃げてないで出てこいよ」

「辞職しろ、ばーか」

斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を究明する県議会調査特別委員会(百条委)の委員長、奥谷謙一兵庫県議への悪口雑言。

不可思議な選挙結果だと思っていたけれど、旧態依然とした県議会、権力へすり寄る記者クラブなどへの“意趣返し”がこの結果なのかなとは思う。しかし近ごろの、誰かをスケープゴートにしなければならないという風潮がすごく嫌。暴言でマウントをとった気でいる連中はやはりしんどい。

本日の1曲はサンボマスター。スリーピースバンドってやっぱりいいよねえ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年12月号PART2 渡邉恒雄 98歳没

2025-01-09 | ニュース

スガ シカオ - 夜空ノムコウ

中山美穂篇はこちら

読売新聞のトップとして長く君臨してきた彼の、政治的な部分については評価が分かれるところだろう(わたしは苦手だが)。

しかしスポーツがらみの部分ではどう考えても老害の最たるものだった。

彼の英語の家庭教師をやった「東京アンダーワールド」などを著したロバート・ホワイティングによれば、彼は野球というものを理解していなかったのだという。そんな人間が巨人を“経営”していたのである。

むかしは、彼は巨人は好きだけれども野球は嫌いなのかと考えていたが、「たかが選手が」と古田をこき下ろしたように、ナベツネは球団を単なる道具だと思っているのだろう。

Jリーグの理念も最後まで理解できなかったのではないか。だから彼の死後、巨人とヴェルディの未来は少し明るいのではないかという気すらする。

本日の1曲は即興漫才で
「ほう、夜空ノムコウでっか」
「曲を書いた川村結花のバージョンもいいけどな」
「ああ、作詞はムロツヨシですもんね」
「スガシカオじゃ!」

村上知彦篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年11月号PART2 谷川俊太郎

2024-11-30 | ニュース

Ironside 1967 - 1975 Opening and Closing Theme

クインシー・ジョーンズ篇はこちら

朝日新聞は彼の訃報を一面トップで扱った。こんな詩人はこれからも出ないだろう。わたしの世代には、「鉄腕アトム」の主題歌や、和田誠さんと組んだ「マザー・グースのうた」の翻訳がなじみ深い。「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんと結婚したのにはさすがにびっくり(のちに離婚)。

いやそれ以上に、わたしが勤務している学校の校歌は、彼の作詞なのです。誇らしい。訃報が流れた日、いきなり取材の電話が来たのにもびっくり。

火野正平篇につづく。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年10月PART2 白井佳夫 92歳没

2024-11-03 | ニュース

PART1西田敏行篇はこちら

知らなかった。ショックだ。彼はわたしが愛読する映画雑誌「キネマ旬報」において、1968年から1976年まで編集長をつとめた。いわゆる“伝説の編集者”である。

何度も特集したように、わたしがキネマ旬報を読むようになったのは1975年のことだから、ギリで間に合ったということか。白井以前のキネ旬がどんな存在だったかといえば、“業界の官報”と揶揄されるように、硬直化した誌面だったらしい。

そのため、白井編集長は新しい血を雑誌にどんどん投入した。「読者の映画評」の常連投稿者たちに声をかけ、映画評論家デビューを果たした人も多い。文部官僚だった寺脇研さんもその一人だし、金髪好き(笑)の秋本鉄次や、映画の作り手の方にシフトした内海陽子さんもそうだ。

他に、「話の特集」の編集長だった矢崎泰久とイラストレーターの山藤章二、そして落合恵子のトリオが放談するシネマ・プラクティス、映画の名セリフをイラストとともに紹介した和田誠の「お楽しみはこれからだ」、加えてルポライターの竹中労の日本映画縦断などの連載によって、キネマ旬報は活気ある雑誌となった。面白かったなあ。

しかしそんなキネ旬の活況を、ひとり苦々しく思っていたのが、当のキネマ旬報社の社長なのである。彼は総会屋で、右翼でもあった。アナーキストだった竹中労の連載に難癖をつけ、白井とともにキネ旬から追放した。キネ旬黄金時代の終焉。

しかし以降、白井さんは映画評論家として健筆をふるい、テレビにも進出。大いに名をあげることになった。92歳の大往生。さみしいけれども、うらやましい人生ではないかという気もする。

北上次郎が亡くなったとき、「本の雑誌」は追悼特集を組み、それはまだつづいている。そこまではいかなくても、現在のキネマ旬報が、白井さんの死をどのように扱うのか、発売日が待ち遠しい。

クインシー・ジョーンズ篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年9月号PART8 山藤章二

2024-10-06 | ニュース

PART7 茶木則雄篇はこちら

こちらは社会面にデカデカと載っていたので否応なしに気づく。似顔絵のシャープさは比類がなかった(だから政治家イラストに山藤を起用した朝日新聞が他紙をその意味では圧倒した)。ギャグの切れ味も鋭くて、特にわたしが好きだったのは筒井康隆と組んだ「狂気の沙汰も金次第」です。

ああそれにしても2024年9月は、同世代が次々に亡くなった1ヶ月だ。さみしい。

西田敏行篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の名言2024年9月号PART2 米

2024-10-05 | ニュース

Ryuichi Sakamoto (坂本龍一) - G.T.

2024年9月号PART「解散」はこちら

「国はいまだに増産の方向にかじを切りません。日本米は海外でも人気です。量を作っても輸出すれば良いのではないでしょうか。困っている国に援助したら国際貢献にもなります。食料自給率が38%では、有事があり、輸入できなくなった時、どうするのでしょう。
 また、収入がなければ後継者はいません。産業は廃れていきます。しかもそれは人間に欠かせない食料の問題です。食料自給率を上げ有事に備えるためにも、所得補償など生産者を守る施策が絶対に必要です。農業・食料は国防だと思います。」

農林業と食糧・健康を守る埼玉連絡会(埼玉食健連)の事務局次長である松本慎一さんの主張。

まことに正論だと思う。そうあらねばならないのは理解できる。しかし日本の農政は50年も減反をやってきて、農家もそれに慣れきっている。

そして、農家の70%が65才以上なのだ。攻めの農業に転じることができるかは微妙。どうも近所の連中の話によれば、今年の作況もかなり悪いらしい。来年もこの騒ぎになる可能性はおおいにある。ただひとつ、確実なのは“日本の米はうまい”ということ。これだけは救いだ。

本日の1曲はFMで坂本美雨の「ディア・フレンズ」に小泉今日子がゲストで出て、山形公演がフィナーレだと聞いた途端に

「行こうか!」

と考える。南陽が会場。ああダメだ。もう長距離運転がしんどくなってる。でも小泉今日子だよ!

ってことで今回は坂本のお父さんの曲で。

「ルールを守る」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年9月PART7 茶木則雄 67歳没

2024-10-05 | ニュース

唐沢俊一篇はこちら

新聞の訃報欄を読んでいて「えっ」と声を出してしまった。なんてことだ。

「本の雑誌」の連載や、「このミステリーがすごい!」の立ち上げなど、日本のミステリ界にとってとても大事な書評家だったのに。

このミス恒例の覆面座談会では、全員匿名なのにどうしても茶木さんだけがまるわかりだったのがおかしかったなあ。

山藤章二篇につづく

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年9月PART6 唐沢俊一 66歳没

2024-10-04 | ニュース

「トリビアの泉」ベルリンの壁は勘違いで崩壊した

福田和也篇はこちら

あの「トリビアの泉」は唐沢の著作がスタートとなった企画。雑学が雑学であるがゆえに貴いというコンセプトはすばらしかった。なかなか「へぇボタン」を押さないタモリがおかしかったし、司会の高橋克実と八嶋智人のコンビもよかった。

だから当時、わたしは唐沢のホームページを何度も訪れていたし、弟の漫画家である唐沢なをきとの共著を買ったりもしていました。

ところが、彼の文章に多くの盗作、というか無断引用があると糾弾されたあたりから暗雲は立ちこめる。妻とは別れ、弟とは絶縁状態だったとか。晩年の彼を、知らずにいてよかったかもしれない。

茶木則雄篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年月PART5 福田和也 63歳没

2024-10-03 | ニュース

J.D.サウザー篇はこちら

保守派の論客として名を馳せ、著書「作家のねうち」で文学者たちにケンカを売りまくった(でも石原慎太郎のことは絶賛している)福田は、とにかくいつも誰かと争っていたイメージ。

しかしわたしにとっては坪内祐三との対談がすばらしかった。教養と教養の激突。しかも笑える。あの二人が、もうこの世にいないなんて。

唐沢俊一篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の訃報2024年9月PART3 白鳥あかね 92歳没

2024-10-02 | ニュース

渡辺武信篇はこちら

伝説のスクリプター。この人にお世話になった映画人は数多い。そしてあの名著「スクリプターはストリッパーではありません」の著者でもある。無類の面白さだったなあ。

そして、日活ロマンポルノの傑作の1本である「わたしのSEX白書 絶頂度」(曽根中生監督)の脚本家でもあります。

J.D.サウザー篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする