事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2021年4月号PART1 県境封鎖

2021-04-30 | ニュース

2021年3月号PART6「#教師のバトン」はこちら

「力ずくで排除するくらいやらないとダメ」

秋田県の佐竹敬久知事による、“路上飲み”対策へのコメント。大阪府知事の私権制限容認論といい、威勢のいいことではある。内心では喝采する人も多いのだろう。次に出てくるのは禁酒条例だろうか。

コロナ対策に有効な方策を打ち出せず、市民の行動を縛ることだけに血道を上げているようにわたしには見える。そしてそれに一定数の支持が集まるのだとすれば、世間がいらついていることの証左ではないかとも。

秋田の知事のいらつきはこんなところにも見える。岩手県境の「八幡平アスピーテライン」と山形県境の「鳥海ブルーライン」の二つの観光道路について閉鎖を検討すると放言したのだ。さすが、お殿様の家系に生まれただけあって、合戦の準備ですか。

これはさすがにいくらなんでも、と積雪を理由に変更したようだが、要するに他県の連中を入れたくないという地元民の気持ちを代弁したのだろう。知り合いが秋田に行ったとき、“庄内ナンバーだと嫌われるから”と行き先とは別のところに駐車させられたと聞いたときはびっくり。

うーん。グローバル経済の行き着く先が、鎖国であり、県境の強化であり、市町村の境を強烈に意識する結果につながっているとは皮肉な話ではある。

もちろん、某高校の運動部がこの時点で関西に遠征に出かけ、クラスターが発生したとかいう話を聞けばわたしだって呆れる。優先順位がわからないのかと。

しかし行政の長がファナティックにふるまうことで解決するほどコロナはやわな存在ではないだろう。医療体制の強化、検査件数を増やすなど、あなた方がやることはもっともっとたくさんあるはずではないか。西の方の知事たちも、うれしそうにテレビに出ている場合ではないのはおわかりですよね。

本日の1冊は佐々木譲「降るがいい」
ミステリの意匠を脱ぎ捨てた作品集。背後にうっすらと事件を感じさせるあたりの寸止めがすばらしい。

PART2「金看板」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント PayPayの町鶴岡 龍上海鶴岡店

2021-04-29 | 食・レシピ

とみ将篇はこちら

休日。雨。これはもうお出かけしなくては。さあ奥さん、どこでラーメンを食べよう。

あ、そうだったそうだった。3月と4月は鶴岡がPayPay祭りをやっているんだった。PayPayで支払えば20%還元。まあ、酒田の30%には及ばないし、学校事務職員にとってひどく忙しい時期なので行ってなかった。もうすぐ終わっちゃうぞ。

「馬ひけーい!」

クルマで出かけました。鶴岡市民に言わせると、一回あたりの最大還元額が2000円止まりなのが不満らしいが、まさかラーメン屋で1万円以上は使わないしね。

辛味噌ラーメン。前よりおいしく感じるのは、禁酒中だからかやけにお腹がすいているから?帰りにコンビニでカルビーのかっぱえびせんを買ったのは、別に龍上海の量が足りなかったわけではありません。お昼の段階ですでにチャーシュー麺が売り切れだったせいだからでもありませんてば。

ふたりで1700円。340円がバックされてうれしっす。単純な客。

平田牧場庄内空港店篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三船敏郎その5 「デルス・ウザーラ」

2021-04-29 | 芸能ネタ

「トラ・トラ・トラ!」篇はこちら

旧ソ連が黒澤明にあふれるほどの撮影期間と製作費を提供した作品。探検家と地元の案内人の交流が壮絶なスケールで描かれた。あの延々とつづく草刈りのシーンはすごかったなあ。案内人デルスを演じたマキシム・ムンズクの素朴な感じもよかった。絶対に素人を起用したんだと思ったら演劇の人でした。にしても、あの役を三船敏郎にやらせて

「カピターン!」

と叫ばせるのは……ありじゃん。いい意味で、想像できる。しかし、三船プロの資金繰りのためにテレビの時代劇に軸足を移した三船に、二年間にも及ぶ長期海外ロケはやはり無理だったようだ。

「スターウォーズ」篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三船敏郎その4 「トラ・トラ・トラ!」

2021-04-28 | 芸能ネタ

その3「赤い太陽」篇はこちら

うーん、やっぱりこの映画は出てくる。黒澤明を自殺未遂にまで追いこんだいわくつきの作品。東宝とFOXの共同製作。

黒澤は(のちの「影武者」や「乱」のように)地味な役者を集めた群像劇にしたかったらしい。しかしFOXは山本五十六役に三船敏郎を切望し、三船もその気になっていたのだが……結果的に黒澤は降ろされ、舛田利雄深作欣二が共同で日本側の代理監督を。山本五十六は山村聰が演じた。

その5「デルス・ウザーラ」篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孟宗2021

2021-04-27 | 日記・エッセイ・コラム

2020年版はこちら

今年は早いということなので、うちの竹林をチェック。あ、ほんとだ。出てますタケノコ。いつもより二週間は早い。

うれしいけどちょっと考えこむ。わたしのダイエットは常に孟宗汁を何杯もいただくことによってギブアップする次第なので。

我慢だ我慢……うー奥さん、岩のり買ってきて

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三船敏郎その3 赤い太陽

2021-04-27 | 芸能ネタ

その2「ウィリアム・アダムス」篇はこちら

「赤い太陽」

これ、ストレートな形ではないけれど、「レッド・サン」(1971)として実現しています。サムライを新大陸におくという設定は確かに魅力的だ。

この企画には当初、黒澤明監督もかんでいたという。共演はチャールズ・ブロンソンアラン・ドロンの「さらば友よ」コンビ。ドロンのハリウッド進出は失敗に終わったが、この作品ではどうだったんだろう。

監督はテレンス・ヤング、ヒロインは初代ボンドガールのウルスラ・アンドレスという「007/ドクター・ノオ」組。見てみよう。っていうか、若い頃に見たんだっけか。

その4「トラ・トラ・トラ!」篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オスカー・ゴウズ・トゥ……2021 結果篇

2021-04-26 | 映画

予想篇はこちら

アカデミー賞が発表された。わたしの予想とその結果は以下の通り。

作品賞「ノマドランド」……○

主演女優賞 フランシス・マクドーマンド(「ノマドランド」)……○

主演男優賞 チャドイック・ボーズマン……×(アンソニー・ホプキンス「ファーザー」)

助演男優賞 サシャ・バロン・コーエン……×ダニエル・カルーヤ(「Judas and the Black Messiah(原題)」)

助演女優賞 オリヴィア・コールマン……×ユン・ヨジョン(「ミナリ」)

監督賞 クロエ・ジャオ(「ノマドランド」)……○

的中率5割。というかノマドランド関連以外は全部外しています(笑)。「ファーザー」に票が集まるとしたら助演女優賞かと思ったら主演のアンソニー・ホプキンスか。

今回のアカデミー賞の特徴は、誰も注目していなかったあたり。全米興行成績№1という惹句が虚しくなるくらいに全米公開作品が少なかったわけなので。客がこれから詰め寄せるとすれば「ミナリ」だろうか。韓国映画の二年連続主要部門受賞にはびっくり。やるなあ。

ようやく主要都市の映画館が復活した途端に「鬼滅の刃」が大入りというのはうれしい話。にしても「テネット」が視覚効果賞だけってのはどういうことだ。“めんどくさい撮影をよくぞやりました賞”ってのはないのか、ないわな。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青天を衝け 第十一回 横濱焼き討ち計画

2021-04-25 | 大河ドラマ

第十回「栄一、志士になる」はこちら

子どものために風車(ふうしゃじゃないよ、かざぐるまだよ)をおみやげに買ってくる子煩悩な父親。と同時に異人を排斥するために横浜の居留地を焼き討ちにしようと画策する革命家。このふたつが同居していたのが渋沢栄一であることを描いた回。

残念なことに風車ははしかで亡くなった子の墓前で回り続けるし、焼き討ち計画はいかにも杜撰。無邪気に気勢を上げる彼らに、もちろん体制は目をつけている(一瞬だけピントが合う波岡一喜が不穏)。

はしかの伝染力は強烈で、現在猖獗を極めている疫病よりもはるかに被害は大きかった様子。ワクチンがなかった時代のことなので、接種が遅いと言っていられる現代はまだしも幸福なのかもしれない。ま、先進国のなかで接種率がダントツに最下位という現状はいかがなものかとも思うけれども。

「攘夷など詭弁だ」

慶喜の主張はまことにまっとうだ。しかしそのまっとうさがこの人の不幸でもあった。先が、見えすぎるのだろう。BSではこの番組のあとに勝海舟の父親のドラマ(「小吉の女房2」)が再放送されていて、勝小吉(古田新太)の放埒さが慶喜にあったらと思わされる。ま、それだと将軍になれるはずありませんね。

渋沢栄一が武蔵の出であることが幸いだったか不幸だったか。

勤王の思いを抱いた青年は全国に数多かったろう。でも長州や薩摩のように、痛い思いをしたために攘夷を唱えていることの愚にいち早く気づいた連中が革命の果実のほとんどをもぎとった。

しかし逆に、水戸天狗党の乱と距離を置くこともできたのである。歴史にイフはないけれども、もしも栄一が長州や水戸に生まれていたらどうなっていたことやら。

第十二回「栄一の旅立ち」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オスカー・ゴウズ・トゥ……2021 予想篇

2021-04-25 | 映画

2020年篇はこちら

今年もやりますアカデミー賞大予想。っていうかノミネート作品のほとんどを(日本人の誰も)見ていないんだからほんとにヤマカンで。

作品賞「ノマドランド」

主演女優賞 フランシス・マクドーマンド

このふたつは鉄板よね。

主演男優賞 チャドイック・ボーズマン

当人がもう亡くなっているし、黒人だというのは追い風かと。

助演男優賞 サシャ・バロン・コーエン

ノミネートされている5人のなかで、この人しか知りません(笑)

助演女優賞 オリヴィア・コールマン

「ファーザー」に主要な賞をやんないとまずい雰囲気がありそう。

監督賞 クロエ・ジャオ

やっぱり今回はノマドランドの年だってことになるんじゃないかしら。これしか見てないのに断言(^o^)

結果篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三船敏郎その2 ウィリアム・アダムス

2021-04-25 | 芸能ネタ

「酒呑童子」篇はこちら

つづいて企画されたのが「ウィリアム・アダムス」。日本に漂着し、徳川家康の外交顧問となった三浦按針のお話。もんのすごい視聴率をあげたテレビ映画「将軍 SHOGUN」のモデルとなった人物だ。もちろん家康は三船敏郎。按針にはピーター・オトゥールが想定された。

これは見たかったなあ。「アラビアのロレンス」でアラブ、「ラスト・エンペラー」で清という異世界におかれ、ひときわ輝いていたオトゥールとミフネの共演は、実現したらどんなものだったろう。

「赤い太陽」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする