事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2023年8月号PART1 クチげんか

2023-08-31 | ニュース

Joe Jackson - Steppin' Out

2023年7月号PART2「スポーツドリンク」はこちら

「バカヤロウ」

処理水の海洋放出に怒っている(らしい)中国からの電話の捨てゼリフ。わたしは原発に反対する人間なので、今回の放出には言いたいことがたくさんある。しかし、この電話についてはどうも不自然なものを感じる。誘導されているとしか思えないのだ。

習近平体制が、失業や経済の停滞などで揺らいでいる。その批判をかわそうと日本をスケープゴートに仕立てているのだろうとは誰でも想像がつく。

ただ、日本の水産物を全面禁輸したり、日本への迷惑電話をスルーしたりの極端な政策は、ひとつまちがえば自国の体制への批判に容易に変容する可能性を秘めている。だいじょうぶか中国。

「こっちからも電話かけてやればいいんだ」

職場の同僚が息巻いて。だからあ、まさかこんなガキのクチげんかまがいで関係がこじれたら目も当てられないぞ。わたしたちはオトナであろう。あ、これも挑発か。

本日の1曲はジョー・ジャクソンのステッピングアウト。かっけー。

PART2「陸の王者」につづく

 

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「祝祭のハングマン」中山七里著 文藝春秋

2023-08-31 | ミステリ

ある建設会社の課長3人が次々に不審死。はたして事故か殺人か。課長のうちのひとりの娘が警視庁捜査一課の刑事。関係者だから当然捜査から外される。娘はそのことに不満たらたらで、あろうことか単独で捜査を開始して……

とにかくこのヒロインにはイライラさせられっぱなし。自分を抑えることができず、まわりに迷惑をかけては自己嫌悪に沈む、その連続なのである。これで捜一の刑事なのか。やれやれ。

刑事を辞めた壮絶に優秀な探偵がメインキャラクターではあるけれど(おそらくモデルはホロヴィッツのホーソーンだ)、そちらもどうもうまく機能していない。手練れの中山七里にしては残念な。

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っていうか何だよこの暑さはよ。

2023-08-30 | 日記・エッセイ・コラム

「お盆2023」はこちら

「今日は2時間以上も枝豆をポチポチしてました」

「伍長、夏野菜は油断しちゃダメですって」

「だけどこの暑いのに畑に行きたくないじゃない?」

「あ」

「しまった。本音を語ってしまった」

本日も酒田は全国2位だかの気温。どわ、新津に負けたのか。勝ってどうする。

ぶっちゃけ、キュウリはもう終戦。トマトが元気なのはうれしい。問題は枝豆で、どうにも味が薄いのよ。雨が降らないせいかなあ。

っていうか、暑すぎるだろ。はやく雨降れよ。上から目線なのがよくないのかしら。お願いですからドバッと降ってください。

「秀玉」篇につづく

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「#真相をお話しします」結城真一郎著 新潮社

2023-08-30 | ミステリ

日本推理作家協会賞短篇部門の受賞作「#拡散希望」を含む5篇を収録。とにかく絶対に読者をだましてやる、という気概がみっちりつまっています。そのおかげで本屋大賞ノミネート、ベストセラー街道驀進中。

たいがいのミステリ作家は、特に短篇の場合はオチを決めてから書き始めるんだろうと想像するけど(赤川次郎さんは書きながら考えるんですって!)、この人はその傾向が特に強い。真相に読者が気づかないように慎重に書き進めているのだ。

暗いエンディングであっても、だまされた爽快感がそれを上回る。ベストセラー納得。

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「名探偵のはらわた」「名探偵のいけにえ」「そして誰も死ななかった」白井智之著

2023-08-29 | ミステリ

白井智之を三連発。タイトルはもちろんそれぞれ「死霊のはらわた」「悪魔のいけにえ」「そして誰もいなくなった」のもじり。

この人の特徴は、まずはグロいことらしいんだけど(笑)、近作は本格風味が強まり(というかグロの風味が薄まり)、だから年末のミステリランキングでも上位に入るようになったようだ。

さて、どんなものかしらと読み始めたらこれが面白い面白い。「屍人荘の殺人」などの異常設定ミステリがお好みの人なら、絶対に喜んでいただけるはずだ。いやしかしちょっとやっぱりグロいので覚悟して読んで。

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どうする家康 第33回「裏切り者」

2023-08-28 | 大河ドラマ

第32回「小牧長久手の激闘」はこちら

いよいよ、重鎮である石川数正(松重豊)が家康(松本潤)のもとを去る回。これまで、ふたりの信頼し合う姿が徹底的に描かれてきたので、はて数正が秀吉に走るくだりをどのように描くのかと思っていたら……

史実でも、数正がなぜ家康と離反したのかは諸説あり、というか諸説ありすぎて結局はよくわからないらしい。となれば古沢良太さんはフリーハンドで描く権利を得ているわけだ。

この大河では、こう描かれた。

小牧・長久手の戦いにおいて、家康は戦闘としては勝利したものの、秀吉(ムロツヨシ)は織田信雄(浜野謙太)を調略してその勝利を意味のないものにする。そのうえ秀吉は関白に任ぜられることになる。

卑しい生まれの猿が、位人臣をきわめたわけだ。

家康の名代として秀吉との交渉に当たる数正は、秀吉の凄みを感じ取る。帰国して家康に、秀吉の臣下となるべきと主張し、他の重臣たちはもちろん、家康の怒りをかってしまう……

直接に秀吉と対峙することで、彼の巨大さを知る数正。猿と自らを卑下し、しかしながら策謀によって着々と地歩を築く秀吉と組むことこそが徳川家の存続につながる、という主張は、ある意味正しかったわけだが。

今回ほど主役の影が薄かった回も珍しい。松重豊とムロツヨシの腹芸がたっぷり。そしてそこに真田昌幸として佐藤浩市が加わる。この人たちに囲まれて主役をはるのは確かにきついことではあるだろう。がんばれ松潤。

第34回「豊臣の花嫁」につづく

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明細書を見ろ!2023年8月号PART3 わたしの見かけた有名人

2023-08-26 | 明細書を見ろ!(事務だより)

【トッポギとチヂミと私 】チェンタンソク(ミッチーチェン)

PART2「先生になりたくない」はこちら

事務室にやってきた業者が

「こないだ、うちの自治会の夏祭りがあったんですよ。で、自治会発足50周年ってことで、芸能人を呼んだんです」

「え、誰」

「ミッチーチェンなんですよ!(笑)」

あははは。県外の人にはまったく何の話かわからないはず。完璧な山形ローカルタレント。なんかいつもテレビでラーメンを食べている印象。伝説の余興師として、披露宴やイベントでひっぱりだこ。

似たような経緯でメジャーになったタレントに稲川淳二がいます。

披露宴の司会をやっていた稲川のあまりの面白さに、たまたま出席していたラジオ局のプロデューサーが「ラジオに出てしゃべってくれ」と依頼。その番組がオールナイトニッポンでした。1976年のことです。

わたしはリアルタイムで聴いていたのですが、あの番組のひとつのコーナーが怪談話で、まさか彼もこれで一生食べていくことになるとは思わなかったでしょう。

それはともかくミッチーチェン。プロとはやはりすごいもので、場を完全に掌握してうけまくっていたとか。

「だから彼がいなくなったら、なんか静かになっちゃって」

さすが、伝説の余興師。さすが有名人。こうなったら有名人と遭遇した話はシリーズ化します。

2023年9月号PART1「市役所とのあいだで」につづく

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うまい店ピンポイント 夏休みの終わり 酷暑の始まり

2023-08-24 | 食・レシピ

ミソハギ篇はこちら

「伍長、夏休みが終わってしまいました。新三のつけ麺、吉野家、さらしなのいいとこ取りラーメン。いい思い出ですね」

「お前、論点がずれてるだろ。今日の酒田は気温38.8℃で全国第2位」

「惜しかったですね、もうちょっとでトップかあ」

「……」

この三日間はマジで暑かった。日射しが痛いのよ。気象台のサイトに何度も入って

「お。いま全国で8位だ。おーどんどん上昇してるぞ。うわー長岡に届かなかった」

忙しいんですけどねこれでも。おっと今日はトップテンにも入れなかったかあ。

八月のお弁当篇につづく

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明細書を見ろ!2023年8月号PART2 先生になりたくない

2023-08-23 | 明細書を見ろ!(事務だより)

ザ・ローズ ベット・ミドラー(The Rose / Bette Midler)

PART1「マイナンバーカード」はこちら

7月22日に山形県の教員採用試験(第一次)が行われました。うわさによると、非常に変わった問題だったようで、某大学関係者は「山形はどういう意図でこういう問題を出したのかなあ」と不思議がっていたとか。

まあそれはともかく、倍率が確定したのでチェックすると……なんと小学校は1.3倍を切っています。ついにここまできたのか……。

今日の酒田の最高気温は38.8℃で全国第二位。うううう。

本日の1曲はベット・ミドラーの「ローズ」

この映画を観たのは三軒茶屋の名画座だったと思う。ジャニス・ジョップリンをモデルにしたこの作品では、オープニングからヒロインが死んだ存在として描かれ、田舎でどんな生活をしていたかが明かされる。彼女が育った部屋には、たくさんのアイドルの写真が。

つまりは、普通の女の子だったことが強調される。そんなことを、同級生たちと話していたおぼえがある。

PART3「わたしの見かけた有名人」につづく

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「あなたには、殺せません」石持浅海著 東京創元社

2023-08-23 | ミステリ

殺人をする前にその人の話を聞き、思いとどまらせるNPOの職員。これこれこうですからあなたには殺人は無理ですと。多くはやっちゃうのねそれでも(笑)。

まあ設定がかなり無理筋なので、こんな動機はありえないでしょとかそんな偶然もありえないでしょの連続。でも、そんな無理を一生懸命書き続ける石持のファンなのですわたし。

肌合いとしては西澤保彦の「腕貫探偵」に近いかな。絶対意識してるし。

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