バカ殿様 由紀さおり 年齢詐称
衝撃のニュース。
あのコロナに、あの志村けんが。
わたしはドリフについてはあまり語れないと前から考えていた。山形県人は彼らの最高の芸を観ていなかったからだ。「8時だよ!全員集合!」を怒濤のいきおいで土曜8時にオンエアしていた時期に、肝心のTBSのキー局がなかったから。
ただ、いかりや長介が考えるギャグ(圧制者とその被害者)とは違う方向に志村けんが行こうとしていたのではないかとは予想できた。でも彼はそれを露骨な形で達成しようとは思わなかったのではないか。
考えすぎ?いやいや、いかりや長介亡き後でも彼の芸風が変わらなかったことが重要だと思うの。まあ、あのオヤジの考えるようにしばらくはやってやろうと東村山の人間は考えていたのだろう。というか、彼はそれほどにドリフが好きだったんだろうな。
彼が向かったのは、日本ではあまり評価されない“純粋ギャグ”だった。味わいがどうとかじゃなくて、ひたすらに視聴者を笑わせる類いの。
ドリフがクレイジーキャッツほどに芸能界で評価されなかったのは、渡辺プロの先輩後輩だったこともあっただろうし、音楽的に劣っていたこともあっただろう(いかりや長介のチョッパー奏法はあっても)。それをあまりある形で渡辺プロに彼は圧倒的な利潤を与えたのだったが。
わたしが特に好きだったのは由紀さおりとのからみ。バカ殿のなかでも最高だったなあ。
コロナか。こういう死に方は伝説になる。で、彼はそういうことにちょっと恥ずかしがる人だったのではないかとも思っている。ニュース見ながら、ちょっと泣けてきた。
第十回「ひとりぼっちの若君」はこちら。
アバンタイトルでいきなり「お」と思いました。人質交換の話だったんですね。
信長の兄(いたんじゃん)と徳川家康との交換。これほど明確な交換が行われていたかは判然としないけれども、わかりやすい。
そういえば、こんな場をおれは近年に観ているぞ。そうだ、スティーブン・スピルバーグの「ブリッジ・オブ・スパイ」じゃないですか。
完全な民間人であるトム・ハンクス(だいじょうですかコロナ)が、なぜか東西のスパイを交換する場に居合わせる、それはもう完璧な映画でした。スパイを演じていたのがマーク・ライランス。あの疲れた下着姿と
「Would it help?」(それは役に立つのか?)
と、もうひとつのセリフ(ぜひ観て)で泣かせてくれたものだった。脚本の池端俊策さんがあれを観ていなかったはずはなく、交換の場を橋にしなかったことがむしろ意外。
人質はもうひとりいる。帰蝶。
圧倒的な今川の勢力に抗するには邪魔な存在になっている。帰蝶はそれを十分に承知しているし(当たり前ですよね。自分の命がかかっている)、父親がどんな人間かも承知している。斎藤道三は家来の前では建前を言うけれども、実際には娘を見殺しにしてもいいと考えている。まむしですから。
仲裁役を求められた剣豪将軍は涙する。自分の無力さを誰よりも知っているわけだから。
でもね、今回も長谷川博己、向井理、眞嶋秀和、谷原章介などの30代~40代のいい男を全部集めていながら、染谷将太ひとりに負けています。それは俳優たち以上にスタッフだってわかっているはず。わたしはうれしいけど、あとどうすんだ。
あ、そうか。オリンピックが延期になるんだから、5回分増えるんですよね。沢尻エリカがらみで短縮され、オリンピックがらみで延長。池端さん、がんばって。
第十二回「十兵衛の嫁」につづく。
福の家北店篇はこちら。
わたくしもオトナだから余計なことは申しませんよ。コロナ騒ぎですべての飲みは吹っ飛んだ。
特に影響が大きいのは宴会がメインのところ。
うちの職場もホテルリッチ&ガーデンで送別会を企画していたが、卒業祝賀会まで自粛してもらって職員が飲んでるわけにはいかない。当然キャンセル。
向こうもそれはわかっているようで
「でしょうね(T_T)」
と営業。そこで、当のそのホテルにお弁当を出前してもらえばいいではないかという折衷案。
わたしのような人間は、まあお弁当だから二千円程度かなと思っていたら、女性職員たちの熱意はそれをくつがえした。額は言えません(笑)
そうだよね、ランチというものに、男はラーメン祭りだの牛丼だのだけど、女性は思いっきり研究してるもんなあ。
で、このお弁当すごくおいしかったんだけど、やっぱりお酒といっしょにいただいたらもっとうまかったろうなと……
ところで、食材にチキンがないのはわたくしが裏取引したからです。へっへっへ。
馬場篇につづく。
15杯目「月輪(がちりん)」篇はこちら。
前日は色んな理由で近場に行ったけど、今度は違った理由で遠征。初めて新車で通勤したのでクルマに乗りたくてしょうがない。っということで本楯まで遠征。
福の家と言えば担々麺。むかしは二番町?にあったのが亀ヶ崎だかみずほだか(これでもその学区に7年もいた)に移転して大繁盛。そして2号店出現。
同僚たちはみんな担々麺が大好き。いや世間はみんな担々麺好き?
わたし、ちょっと苦手なんだよなあ。
「辛さはどうします?」
と店員さんに訊かれて
「普通で」
しまった。0.5辛にすればよかったと。むかしは強かったんですよ辛さには。でも加齢とともに……ふ、なんでも加齢のせいにしてやるのさ。
ホテルリッチ&ガーデンのお弁当篇につづく。
オープニングはいつものニューヨーク。いつものようにリンカーン・ライムの部屋の窓にはハヤブサが営巣している。そこからある人物を追って、ライムとアメリア(とトム)はなんとナポリに飛ぶ!
……土地鑑とデータベースが使えない場所に行くのはどうなんだろう、と思ってました。「エンプティ-・チェア」でノースカロライナに出かけたときもしんどかったし。
ところがこの作品はとても面白い。「カルニヴィア」(ジョナサン・ホルト)でイタリアの警察制度がとても変わっていることは承知していたけれども、今作で大活躍するのはなんと森林警備隊の若者ですから。
イタリア勢のキャラが立っているものだから、いつもよりユーモアたっぷり。明らかにやりすぎなどんでん返しも、新鮮な人物たちなので成立することを納得させられます。
っていうか、ディーヴァーはイタリア蘊蓄を語りたくて仕方がなかったのかも(笑)。最新作「カッティング・エッジ」のほうを先に読んでしまい、この作品のオチを知っているのがちょっと残念。みなさん順番どおりに読んだ方が楽しめますよ。
14杯目「新三」はこちら。
たいがいのラーメン祭りは14杯で打ち止め。でもこれから先も長いんだ。がんばるぞ。
きのう、起きたら外は白い雪。なんかまた吉田拓郎っぽくなるけど呆然。
・クルマじゃ行けない → 新車はスタッドレスはいてない
・妻に送ってもらう → プライドが傷つく
・チャリで行く → 前任校の生徒指導主事が「路肩に雪があるときはチャリ通禁止って言ったでしょ!」というセリフがよみがえる
・歩いて行く → もっとも安全。でも職場まで一時間かかる
さあわたしがどんな方法で職場までたどり着いたかと言えば、チャリです。
んもうこぎ始めて2分で後悔しました。道路の雪はもうとけてるじゃん!なんかすげーかっこ悪いじゃん!
ということで職場から三番目に近いラーメン屋のこちらを選択。あいかわらず接待は酒田ナンバーワンだと思います。
16杯目「福の家北店」につづく。