2014年1月号~「NHK三連発」はこちら。
「彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない」
NHK経営委員、長谷川三千子埼玉大学名誉教授が書いた新右翼の野村秋介への追悼文。彼ら、とは朝日新聞を指している。先月号の、女性は家にいろ発言もすごかったが、今回もすごい。
野村秋介については「朝まで生テレビ」によく登場していたので、いろいろと考えるところもある。NHK経営委員といえども思想信条の自由はあるわけだから(極右を宿敵であるNHKに送り込んだ現首相の見識は疑うが)、かまわないといえばかまわない。しかし今度のはどうだろう。
「本当に酷うございました」
クローズアップ現代の「国家国旗・卒業式で何が起きているか」についてこうコメントし、受信料を不払いしていた(のちに納付)過去を毎日がスクープ。さすがに、これはアウトではないか。受信料で成り立つ日本放送協会の“経営”する人物が、その受信料を払わなかった事実。
会長は会長で
「一般社会ではよくあることだ」
と日付のない辞表を理事全員に提出させている。いったいなんだろうこの展開は。わたしは一連の流れを見ながら、NHKの報道を信用するつもりはまったくなくなった。このような方々のお考えに沿う人間たちが語る、あるいは語らない報道に、得るものはほとんどない。
ちょうどシンクロする形で首相はこう語っている。
(朝日新聞について)「安倍政権打倒は社是であると(聞いた)。そういう新聞と思って読んでいる」
そうでしょうとも。わたくしもNHKをそういう目で見るということです。PART2「サメ頭ふたたび」につづく。
本日の一冊は大ファンの木皿泉「二度寝で番茶」
すばらしい本だけれど、彼らのドラマ同様に常に正論なのはきつい。この夫婦がきついのと同様に、読者もその正論さはちょっときつくないですか。あ、それは確信犯かな。
二度寝で番茶 (双葉文庫) 価格:¥ 650(税込) 発売日:2013-09-12 |