1作目はこちら。
あっつー。まあ、去年ほどではないにしろ、暑いことは暑い。こんなときは何にも考えなくてもすむ映画にしよう。
にしてもおバカな映画だったなあ。子役はオトナを危機に陥れるためだけに出ているようなものだし、中国資本が例によって入っているのでチャイニーズビューティが露骨に前面に出てくる。
でもジェイソン・ステイサムはいつものように苦虫を嚙み潰したような顔で全力で走り、泳ぐ。プロだなあ。
この残暑はいつまで続くんざん……このギャグを言った途端にアウトですかね。
1作目はこちら。
あっつー。まあ、去年ほどではないにしろ、暑いことは暑い。こんなときは何にも考えなくてもすむ映画にしよう。
にしてもおバカな映画だったなあ。子役はオトナを危機に陥れるためだけに出ているようなものだし、中国資本が例によって入っているのでチャイニーズビューティが露骨に前面に出てくる。
でもジェイソン・ステイサムはいつものように苦虫を嚙み潰したような顔で全力で走り、泳ぐ。プロだなあ。
この残暑はいつまで続くんざん……このギャグを言った途端にアウトですかね。
日照り続きで、給水制限が行われている地方都市で、水道料金を徴収する市役所職員。最後の手段として、料金を払わない世帯は停水執行されてしまう……
このシチュエーション自体がかなり考えてある。水がシンボライズするものとはなにか、水を止める行為によって、止めるほうの心も渇いていく。
なんか学校事務職員の集金未納対策にも似ていてしんどくなる。公立の学校だから停水のような強力な手段はないわけだけど、この市職員のように追いつめられることも少なくないかも。
コンビで徴収にまわるのは生田斗真と磯村勇斗。この人たちは作品選択が絶妙だし、このふたりをキャスティングした製作者のセンスもすばらしい。
東日本大震災のときに、大規模な停電のあとに、通電していく経路が不自然だと住民は感じたわけだけれど、あれは“水道を復旧させるために通電を急いだ”らしい。人は水がなければ生命の危機に陥るわけなので。
だから生田斗真たちの行動はとても重い。そして彼らは、母親(門脇麦)からネグレクトされている姉妹と会ってしまい、それがきっかけとなってある行動を起こす。
すばらしい作品でした。これだけの脚本が十年も映画化されなかったというのが不思議だ。
二カ月も映画館に行っていないのに、ネットで興行成績だけはチェックしている。そしたら、前評判もなにも聞いていなかった作品が第1位に。しかも大ヒットなのである。
タイトルは「ラストマイル」。ひょっとしていわゆるキラキラ恋愛ムービーなの?
全然違いました。
製作:新井順子 脚本:野木亜紀子 監督:塚原あゆ子
という女性トリオの作品ではありながら、骨太のアクションミステリーだったのだ。しかもとんでもなく面白いのでした。久しぶりに映画館に行ってよかった。
ラストマイルというのは、顧客に到達する最後の1マイルのことで、この作品では宅配業界の内実が詳細に描かれている。モデルになっているのは、米資本のネットショップだからAmazonと、利用料を値切られて苦しんでいる宅配はきっとクロネコヤマトの確執。
オープニングで描かれるのはネットショップの巨大な倉庫。数百人の職員がいるがほとんどが派遣。正社員はわずか数名にすぎない。そこへ、センター長として満島ひかりが着任する。古株の(といってもわずかに二年)正社員の岡田将生は彼女を冷めた目で見ているが、発送した荷物が顧客のアパートで爆発するという事件が発生して……
演出がキレッキレだし、伏線はりまくりの脚本もすばらしい。
この映画の特徴は、女性トリオがつくったドラマ「アンナチュラル」「MIU404」と世界観が共通していること。だから石原さとみ、井浦新、窪田正孝、星野源、綾野剛たちが出てきて豪華なことだ。
もちろん、これらのドラマを見ていなくても、ひたすら面白いことに変わりはない。どうやってドラマにからんでくるのかさっぱりわからない安藤玉恵がラストで……な展開もすばらしい。宇野祥平、大倉孝二などの脇役も渋い。
大ヒット納得。んで両ドラマと同じようにテーマソングは米津玄師です。
癒庵、満月、四十番、やまなか家篇はこちら。
「伍長、夏休みが終わった途端にこじゃれた店に行ってんじゃないすよ。人としてどうなの」
「余目の食楽(くら)すんげーうまい」
「ルッコラとモッツァレラチーズのサラダとか、伍長に合いません!」
「Tシャツに短パンで行ったら、いっしょの人間に、人としてどうなの、と説教くらいました(笑)」
……いやはや本当においしかった。お酒も気が利いている。客あしらいも最高。庄内町でこの業態はきついと思うので、町民はちゃんと通うように。
自分がダメだと思うのは、酒田と余目を送迎してもらって、学校に置いていたクルマを代行で運ぶために、また上安町で飲んでることかしら。さーせん。ほんとに、人としてどうなの。
第33回「式部誕生」はこちら。
先週に引き続き、週末は畑の草刈り。暑いなか、刈り払い機をぶん回していると、次第に意識がもうろうとしてくる。いかんいかんこまめな水分補給だ。と軽トラで近くの自動販売機に走り、コーラを一気飲み。不健康な生活。
きのうも朝6時から草刈り。そして長寿祝いのお赤飯を近所の餅屋に受け取りに行く。そして配って歩く。自治会長はつらいよ。
あ、ちょっと宣伝していいですか。このお赤飯は酒田女鶴(めづる)という品種のもち米でできているんだけど、すんごくうまいです。敬老会で自分の分のお赤飯をいただき、お昼にぱくつく。ああおいしい。舞妓さんの踊りも見れたし、自治会長は楽しいよ。
そんなことだから18時のBSのオンエアを見ている最中に撃沈。20時からのでようやくフルに見ることができました。
興福寺の僧らが都に押し寄せて道長に要求を突きつける。しかし道長は政治家としての意地(のために現首相は辞めると言い放ちましたが)もあってはねつける。しかしそれ以降、都では不幸がつづく。そして道長は……な展開。来週はテロの予感。
源氏物語は次第に人気を集めていく。天皇すら、次はどうなると紫式部に直接に問うぐらいだ。しかし、その面白さをまったく理解できないのが中宮の彰子(見上愛)だ。中宮とはいえ、一条天皇との接触もなく、男女間の機微など想像すらできない彼女に、あの物語は確かにしんどいだろう。
しかし紫式部のアドバイスもあり(作者本人からだから説得力がある)、彰子は次第に“目覚め”ていく。被害者ルックスの彰子の覚醒は、喜ばしいような残念なような。
曲水の儀、というイベントにはわらった。どう見てもお風呂のアヒル人形を水に浮かべて……TOKIOが出てくるのかと思ってしまいました。
今もなお、現行の1円切手でその肖像がおなじみの前島密。永劫にデザインを変更しないのだそうだ。それほど有名な日本の近代郵便制度の創設者。だってほとんどの人が彼の名を「ひそか」って読めるし、ATOKではもちろん一発で変換される。「青天を衝け」で彼を演じていたのは「ケイコ 目を澄ませて」で好演した三浦誠己でした。
しかしこの伝記に寄れば、イメージと違って彼はけっこういろんなことを途中で放り出しているのである。まあその人間臭さのおかげで、大隈重信などから愛されたのかもしれない。
門井慶喜は、「銀河鉄道の父」の宮沢賢治に似た、欠点は多いけれども魅力的な人物を書かせると実にうまい。
Belinda Carlisle - Heaven Is A Place On Earth (Official HD Music Video)
百条委員会はこちら。
「インバウンドの消費増もそれほど大きいとは言えません。月約300万人の訪日客が日本に1週間滞在し、日本人並みにコメを朝昼晩食べると仮定しても、その消費量は全体のわずか0.5%程度。実際にはコメを3食取る訪日客は多くはなく、消費量はもっと少ないはずです。」
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の山下一仁氏の米不足に関する発言。わたしも今回の米不足の一因がインバウンドという報道はまゆつばだと思っていた。
最大の原因は、米がないという事態に消費者たちがあわてふためいただけだ。不足していると報道されることで不安があおられ、今回のようなことに。減反をやっている国が米不足という異常さを、もっとかみしめよう。
米がない?ならケーキを食っとけ。実はそのマリー・アントワネット的な発想が日本の農業にとっていちばんつらい展開だ。食習慣が変わることが、どれだけ米作に悪影響を与えることか。
米なんかいっくらでもあるんですよ。その辺の農家に
「この着物で米を譲ってください」
って話になれば(昨日会った学校事務職員にそうギャグをかまされた)どんどん出てきます。実はうちにもそんな話がありました(笑)。
あと二週間で新米が出てくるってば。それまではケーキ食べればいいのよ。
本日の1曲は、ということでベリンダ・カーライル。