あいかわらず、毎日給食だよりを出しています。さすがに4年もやっているとネタも尽きてきた(でも3年たったらネタは使いまわしていいことに気づいた)、そんなところへ救いの神が。この「おいしい給食」です。
どんな状況でオンエアされ、どれだけの視聴率をとったかも判然としない。しかしシーズン3までつくられているし、先日も劇場版の新作が封切られたのだから人気はあるみたい。
「面白いんですよこれ。すごくバカバカしくて」
すでに見ていた同僚が教えてくれる。確かに、バカバカしかった(笑)。しかし、どこかに苦いものを含んでいて、それは食を語ることのむずかしさだろうと思う。
学校に来るのは給食を食べるため。なぜなら家で母親がつくる料理がまずいから、なるまことに正直な中学教師、甘利田(市原隼人)。職員室の机の引き出しには献立表(だけ)が入っており、頭の中はそのメニューのことでいっぱい。
そしていよいよ給食の時間。クラスのみんなでめいっぱいの校歌の斉唱。教卓の給食の存在がうれしくてたまらず、上半身でキレッキレのダンスを踊る甘利田。そして給食当番の「いただきます」で“戦闘”は開始される。
シーズン1が1984年、2が1986年という設定が絶妙。アルマイトの食器、びん牛乳、ミルメークなど、なつかしのグッズがてんこ盛りだ。
食べ終えて満足な甘利田。しかしその成就感は常にひとりの生徒によって粉砕される。この生徒は、甘利田以上のアイデアで、その日の給食をそれ以上の存在に高めるのだ。悔しがる甘利田。彼との戦いはまだまだつづく……。給食のおばさん役はいとうまい子(前は伊藤麻衣子)です。